Windows デバッグのシンボル
シンボル ファイルには、バイナリを実行するときは実際には必要ありませんが、デバッグ プロセスにおいては非常に役に立つ、さまざまなデータが保持されています。
シンボルには、名前、型 (該当する場合)、格納されているアドレスまたはレジスタ、および親または子のシンボルを含めることができます。 シンボルの例としては、変数名 (ローカルとグローバル)、関数、モジュールへのエントリ ポイントなどがあります。
デバッガーは、シンボル ファイルからシンボルに関する情報を取得します。シンボル ファイルは、ローカル ファイル システムにあるか、リモート シンボル サーバーから読み込まれます。 シンボル サーバーを使用する場合、デバッガーは、ターゲットのモジュールに一致するように、正しいバージョンのシンボル ファイルを自動的に使用します。
Windows デバッガー (WinDbg、KD、CDB、NTSD) のシンボルは、インターネット経由でパブリック シンボル サーバーから取得できます。
ヒント
シンボルは、デバッガーの実行中にインターネットにアクセスできる限り、.symfix (シンボル ストア パスの設定) コマンドを使用して自動的に読み込むことができます。 次に、.reload (モジュールの再読み込み) コマンドを使用してシンボルを読み込みます。
ユーザーモードのデバッグを実行している場合は、対象アプリケーションのシンボルが必要です。 カーネルモードのデバッグを実行している場合は、デバッグしているドライバーのシンボルと Windows パブリック シンボルが必要です。
次のトピックでは、デバッグ セッション中にシンボルにアクセスする方法と、デバッガーのシンボル オプションとシンボル照合を制御する方法について説明します。
次のトピックでは、シンボルの概要と、ポータブル PDB シンボルの WinDbg サポートについて説明します。
シンボルの操作方法の詳細については、次のページを参照してください。
独自のプログラムと Windows のシンボルにアクセスするようにデバッガーを構成するだけの場合は、情報がより簡潔な、概要に関するトピックである「シンボル パス」および「Microsoft パブリック シンボル サーバー」をお読みいただく方が早いかもしれません。 !sym noisy コマンドを使用して、シンボルの読み込み時に追加の詳細を表示し、シンボルに関する問題をトラブルシューティングします。