シンボル サーバーの使用
シンボル サーバーを使用すると、デバッガーはシンボル ストア (シンボル ファイルのインデックス付きコレクション) から正しいシンボル ファイルを自動的に取得できます。この際、ユーザーは製品名、リリース、ビルド番号を知る必要がありません。 Windows 用デバッグ ツールには、必要な dll シンボル サーバー SymSrv が含まれています。 シンボル サーバーの操作については、「Microsoft パブリック シンボル」を参照してください。
デバッガーでの SymSrv の使用
SymSrv は、WinDbg、KD、NTSD、または CDB と共に使用できます。
デバッガーでこのシンボル サーバーを使用するには、シンボル パスにテキスト srv\* を含めるだけです。 次に例を示します。
set _NT_SYMBOL_PATH = srv*DownstreamStore*SymbolStoreLocation
ここで、DownstreamStore は、個々のシンボル ファイルのキャッシュに使用されるローカル ディレクトリまたはネットワーク共有を指定し、SymbolStoreLocation はシンボル ストアの場所を \\server\share 形式で、またはインターネット アドレスとして、指定します。 その他の構文オプションについては、「高度な SymSrv の使用」を参照してください。
Microsoft には、Windows シンボルを一般公開する Web サイトがあります。 次の方法で、このサイトをご使用のシンボル パスで直接参照できます。
set _NT_SYMBOL_PATH=srv*DownstreamStore*https://msdl.microsoft.com/download/symbols
ここでも、DownstreamStore は、個々のシンボル ファイルのキャッシュに使用されるローカル ディレクトリまたはネットワーク共有を指定します。 詳しくは、「Microsoft パブリック シンボル」を参照してください。
シンボル ストアの作成、Web (HTTP) アクセス用のシンボル ストアの構成、あるいは独自のシンボル サーバーまたはシンボル ストアの作成を予定している場合は、「カスタムのシンボル ストアとシンボル サーバー」を参照してください。
AgeStore を使用してキャッシュのサイズを小さくする
デバッグ セッションが終了すると、SymSrv によってダウンロードされたすべてのシンボル ファイルがハード ドライブに保持されます。 シンボル キャッシュのサイズを制御するために、AgeStore ツールを使用して、指定した日付より前のキャッシュ ファイルを削除したり、キャッシュの内容を指定したサイズより小さくしたりできます。 詳しくは、「AgeStore」をご覧ください。