レポート ビューアー コントロールを使用して Reporting Services を統合する
Microsoft Visual Studio 2015 には、レポート表示機能をアプリケーションに統合するための 2 つのレポート ビューアー コントロールが用意されています。 Windows フォーム ベースのアプリケーション用と Web フォーム アプリケーション用のバージョンがあります。 それぞれのコントロールは同様の機能を持っていますが、別々の環境を対象にして設計されています。 どちらのコントロールも、レポート サーバーに展開されているレポート (リモート処理モード) または Microsoft SQL Server Reporting Services がインストールされていないコンピューター (ローカル処理モード) にコピーされたレポートを処理できます。
レポート ビューアー コントロールには、画面解像度が異なるさまざまなデバイスに動的に適応するための組み込みのサポートは含まれていません。
リモート処理モード
リモート処理モードは、レポート サーバーに配置されているレポートを表示する場合に推奨される方法です。 リモート処理モードには、次の利点があります。
リモート処理は、レポート サーバーがレポートを処理するため、レポートを実行するための最適化されたソリューションを提供します。
レポート サーバーはすべての処理を処理するため、スケールアウト配置内の複数のレポート サーバーまたはスケールアップ シナリオで複数のプロセッサを持つサーバーによって、レポート要求を処理できます。
また、リモート モードで実行されるレポートでは、すべての表示拡張機能やデータ拡張機能など、レポート サーバーの機能をすべて利用できます。
注意
レポート ビューアー コントロールをリモート処理モードで実行しているときに使用可能な拡張機能の一覧は、レポート サーバーにインストールされている Reporting Services のエディションによって異なります。
ローカル処理モード
ローカル処理モードでは、Reporting Services がインストールされていない場合にレポートを表示および表示するための別の方法が提供されます。 リモート処理とは異なり、レポート サーバーによって提供される機能のサブセットのみがコントロールで使用できます。 ローカル処理モードでは、データ処理はコントロールによって処理されるのではなく、ホスティング アプリケーションによって実装されます。 ただし、レポートの処理はコントロール自体で行われます。 ローカル処理モードでは、PDF、Excel、Word、および画像の表示拡張機能のみが使用可能です。