接続文字列の作成
接続文字列は、セミコロンで区切られた引数と値のペア (つまり、パラメーター) のリストで構成されます。 次に例を示します。
"arg1=val1; arg2=val2; ... argN=valN;"
すべてのパラメーターは、ADO または指定されたプロバイダーによって認識される必要があります。
ADO は、接続文字列内の次の 5 つの引数を認識します。
引数 | 説明 |
---|---|
プロバイダー | 接続に使用するプロバイダーの名前を指定します。 |
[ファイル名] | 事前設定された接続情報を含むプロバイダー固有のファイル (永続化されたデータ ソース オブジェクトなど) の名前を指定します。 |
URL | ファイルやディレクトリなどのリソースを識別する絶対 URL として接続文字列を指定します。 |
"リモート プロバイダー" | クライアント側接続を開くときに使用するプロバイダーの名前を指定します。 (リモート データ サービス (RDS) のみ) |
"リモート サーバー" | クライアント側接続を開くときに使用するサーバーのパス名を指定します。 (リモート データ サービス (RDS) のみ) |
他の引数は、ADO による処理を行わずに、Provider 引数で指定されたプロバイダーに渡されます。
「HelloData: 単純な ADO アプリケーション」の HelloData アプリケーションでは、次の接続文字列を使用しました。
m_sConnStr = "Provider=SQLOLEDB;Data Source=MySqlServer;" & _
"Initial Catalog=Northwind;Integrated Security='SSPI';"
この接続文字列では、ADO は、ADO データ ソースとして Microsoft OLE DB Provider for SQL Server を指定する "Provider=SQLOLEDB"
パラメーターのみを認識します。 引数と値のペアの残りの部分 "Data Source=MySqlServer; Initial Catalog=Northwind;Integrated Security='SSPI';"
は、このプロバイダーに逐語的に渡されます。 このようなパラメーターの型と有効性は、プロバイダー固有です。 接続文字列で渡すことができる有効なパラメーターについては、個々のプロバイダーのドキュメントを参照してください。
OLE DB Provider for SQL Server のドキュメントによると、"データ ソース" パラメーターの "Server" と "初期カタログ" パラメーターの "データベース" を置き換えることができます。 したがって、次の接続文字列は、上記のものと同じ結果を生成します。
m_sConnStr = "Provider=SQLOLEDB;Server=MySqlServer;" & _
"Database=Northwind;Integrated Security='SSPI';"