SharePoint でのプログラミング モデル
SharePoint プラットフォーム用のアプリケーションはさまざまな方法で開発できます。 これらのアプリケーションは、作成に使用するツール、開発に使用するプログラミング モデル、パッケージ化と展開の方法、販売方法、および実行するデバイスに基づいて、次のグループに通常分類されます。
SharePoint Framework
SharePoint アドイン
SharePoint 発行サイト
SharePoint ファーム ソリューション
SharePoint 用モバイル アドイン
SharePoint 用再利用可能コンポーネント
これらのカテゴリは相互に排他的ではありません。 たとえば、発行サイトを SharePoint アドイン として開発できます。 以下のセクションではこれらのカテゴリを定義すると共に、それぞれの説明ドキュメントを紹介します。
SharePoint Framework
SharePoint Framework (SPFx) は、クライアント側の SharePoint の開発、SharePoint データとの容易な統合、オープンソース ツーリングのサポートをすべてサポートするページと Web パーツ モデルです。 SharePoint Framework では、優先開発環境内で最新の Web テクノロジとツールを使用し、利用初日から生産性の高い体験と、すばやい反応でモバイル対応のアプリを構築することができます。 SharePoint Framework は、SharePoint Online で動作します。近日中にオンプレミスでも動作するようになる予定です (SharePoint 2016 Feature Pack 2)。 詳細については、「SharePoint Framework の概要」を参照してください。
SharePoint 用アドイン
SharePoint アドインはモバイル デバイスでのアドインと似ています。 これは、少数の関連タスクを実行するスタンドアロンの生産性向上ソリューションであり、簡単にインストールできて完全にアンインストールできます。 ユーザーは、SharePoint アドインをパブリック SharePoint アドイン ストアまたは企業のアドイン カタログから検索およびダウンロードできます。 SharePoint アドインに、リスト、カスタム Web サイト ページ、Web パーツ、ワークフロー、コンテンツ タイプなどのクラシック SharePoint コンポーネントを組み込むことができます。 また、SharePoint アドインにより SharePoint でリモート Web アプリケーションとリモート データも表示できます。 SharePoint アドインで SharePoint とリモート コンポーネントの両方を組み込むこともできます。 SharePoint アドインは非常に安全なアプリケーションで、そのカスタム ロジックは常にクラウドにシフト「アップ」し、クライアント コンポーネントにシフト「ダウン」します。 SharePoint サーバー上で実行されることはありません。
SharePoint アドインのモデルの概要については、「SharePoint アドイン」を参照してください。詳細については、「SharePoint ソリューションと比較した SharePoint アドイン」および「SharePoint で適切な API セットを選択する」を参照してください。
SharePoint 発行サイト
SharePoint 発行サイトは高度な保守性と法令遵守機能を備えた大規模なコンテンツ発行を提供します。 また、ドキュメント、記録、分類、コンテンツ タイプの管理も提供します。 詳細については、「 SharePoint のサイトをビルドする」を参照してください。
SharePoint ファーム ソリューション
SharePoint ファーム ソリューション は、カスタム ロジックで SharePoint サーバー オブジェクト モデルを呼び出し、SharePoint サーバー上で完全信頼で実行される、信頼された SharePoint 拡張です。 これらのソリューションは、主にタイマー ジョブ、カスタム Windows PowerShell コマンド、サーバーの全体管理の拡張など、SharePoint のカスタム管理拡張のためのものです。 ファーム ソリューションは、ファーム管理者がファーム全体の保存場所にアップロードしてそこから展開が可能な SharePoint ソリューション パッケージとして配布されます。 ファーム ソリューション のコンポーネントには、ファーム、Web アプリケーション、サイト コレクション、または Web サイトのスコープを含めることができます。 詳細については、「SharePoint でのファーム ソリューションの作成」を参照してください。
SharePoint 用モバイル アドイン
Windows Phone アプリ、および Microsoft 以外のモバイル プラットフォームで作成されたアプリは、SharePoint の Web サイトおよびデータにアクセスできます。 SharePoint と連携する Windows Phone アプリを作成するツールは、Visual Studio 2010 と Visual Studio 2012 で利用できます。 Windows Phone デバイス上で使用される SharePoint クライアントのマネージ API のみが利用できます。 モバイル デバイス (Microsoft 以外のデバイスも含む) は、SharePoint REST/OData エンドポイントを介して SharePoint データにアクセスすることもできます。 詳細については、「SharePoint にアクセスするWindows Phone アプリをビルドする」を参照してください。
SharePoint 用再利用可能コンポーネント
SharePoint プラットフォームおよび Visual Studio 2012 では、コード、スクリプト、および XML マークアップで作成された要素などの、アプリケーション要素のカプセル化と再利用が可能です。 詳細については、「 SharePoint の再利用可能なコンポーネントをビルドする」を参照してください。