Project Web App 用の OLAP キューブを構成する
概要:Project Server サブスクリプション エディション、Project Server 2019、およびProject Server 2016でProject Web App用の OLAP キューブを設定します。
適用対象: Project Server サブスクリプション エディション、Project Server 2019、Project Server 2016
この記事では、Project Web App の SQL Server Analysis Services キューブを構成する方法について説明します。 作成する Project Web App のインスタンスごとにこの記事の手順を実行する必要があります。
この記事の内容
はじめに
はじめに:
OLAP キューブを作成できる SQL Server Analysis Services のインスタンスが必要です。SQL Server Analysis Services サービスを実行しているアカウント名も、この記事の手順の1つで必要です。
SharePoint システム アカウントが、SQL Server Analysis Services のそのインスタンスの OLAP 管理者であることを確認してください。
各ファームの各アプリケーションおよびフロントエンド ロール サーバーに、次のバージョンの SQL Server Analysis Management Objects (AMO) をインストールしている必要があります。
Project Server 2016 Project Server 2019 Project Server Subscription Edition SQL Server 2014 分析管理オブジェクト (AMO) SQL Server 2016 分析管理オブジェクト (AMO) SQL Server Analysis Services AMO は、通常、SQL Server 2019 および Analysis Services 2019 で既にインストールされています。 まだインストールされていない場合は、SQL Server 2019 Analysis Management Objects (AMO) をダウンロードします。
Analysis Services サービス アカウントを構成する
OLAP キューブを作成するためには、Analysis Services サービスを実行するアカウントに、SharePoint コンテンツ データベースの Project Web App への読み取りアクセスが必要です。 SQL Server の PSDataAccess データベース ロールを使用して、このアクセスを許可します。
最初の手順は、SQL Server Analysis Services サービスを実行するアカウント用の SQL Server ログインを作成することです。
SQL Server Analysis Services サービス アカウント用のログインを作成するには、以下の手順を使用します。
注:
SQL Server Analysis Services サービス アカウント用のログインが既に存在している場合、この手順は省略できます。
Analysis Services サービス アカウント用のログインを作成するには
SQL Server Management Studio で、Project Web App が配置されているデータベース エンジンのインスタンスに接続します。
オブジェクト エクスプローラーで、[ セキュリティ] を展開します。
[ ログイン] を右クリックし、[ 新しいログイン] をクリックします。
[ ログイン名] ボックスに、Analysis Services を実行している Active Directory アカウントの名前を入力します。
[OK] をクリックします。
ログインを作成したら、ログインに Project Web App サイトのある SharePoint コンテンツ データベースへのアクセスを許可する必要があります。 データベース アクセスを構成するには、以下の手順を使用します。
データベース アクセスを Analysis Services サービス アカウントに許可するには
SQL Server Management Studio で、データベース エンジンに接続します。
オブジェクト エクスプローラーで、[ セキュリティ] を展開します。
Analysis Services サービスのログインをダブルクリックします。
[ ページの選択] セクションで [ ユーザー マッピング] をクリックします。
Project Web App サイトが配置されている SharePoint コンテンツ データベースの [マップ] チェック ボックスをオンにし、[データベース ロール メンバーシップ] <> セクションで [PSDataAccess] チェック ボックスをオンにします。
[OK] をクリックします。
次の手順では、OLAP キューブを作成します。
Project Web App で OLAP キューブを作成する
SQL Server Analysis Services での必要な権限を構成するために、OLAP キューブを作成する必要があります。 キューブをすぐに使用する計画がない場合でも、必要なユーザー アクセス要件を構成するためにここでキューブを作成する必要があります。
OLAP キューブを作成するには、以下の手順を使用します。
OLAP キューブを作成するには
サーバーの全体管理の [ アプリケーション構成の管理] で、[ サービス アプリケーションの管理] をクリックします。
[Project Server] サービス アプリケーションをクリックします。
キューブを作成する Project Web App のインスタンスの上にカーソルを移動して、表示される矢印をクリックし、[ 管理] をクリックします。
Project Web App 設定ページの [ キューとデータベースの管理] の下で [ OLAP データベースの管理] をクリックします。
[OLAP データベースの管理] ページの [ OLAP データベース名] 列で、[ DatabaseName] リンクをクリックします。
[OLAP データベース作成設定] ページで以下を実行します。
[ Analysis Services サーバー] ボックスで、キューブを作成する Analysis Services インスタンスの名前を入力します。
[ 作成する Analysis Services データベース] ボックスで、OLAP データベースの名前を入力します。
[保存] をクリックします。
[OLAP データベースの管理] ページで、構成したキューブのテーブルの行を選択し、[ 今すぐ作成] をクリックします。
[OLAP データベースの管理] ページの [ 状態] フィールドが [ 作成完了] になるまで、フィールドを監視します。
キューブを作成したら、そのキューブへのアクセスをユーザーに許可できます。
Project Web App OLAP キューブへのアクセスを許可する
ユーザーにキューブへのアクセスを許可するには、以下のグループとアカウントをキューブの既定の ProjectServerViewOlapDataRole ロールに追加する必要があります。
Windows 認証を使用してキューブにアクセスしている場合 (Excel を通してなど)、ユーザー アカウントはキューブ内の ProjectServerViewOlapDataRole ロールのメンバーでなければなりません。 キューブへのユーザー アクセスを管理するのに Active Directory ディレクトリ サービス グループを使用することをご検討ください。 Active Directory と Project Server との同期を使用している場合、キューブへのアクセスを許可するユーザーがそれらのグループに含まれる場合があります。
Excel を使用する場合など、Secure Store を使用してキューブにアクセスする場合、Secure Store ターゲット アプリケーションの資格情報は、キューブの ProjectServerViewOlapDataRole ロールのメンバーである必要があります。
OLAP キューブへのアクセスをユーザーに許可するには、以下の手順を使用します。
OLAP キューブへのアクセスをユーザーに許可するには
SQL Server Management Studio で、Analysis Services に接続します。
オブジェクト エクスプローラーで、[ データベース] を展開します。
先ほど作成したキューブを展開します。
[ ProjectServerViewOlapDataRole] ロールをダブルクリックします。
左側のウィンドウで、[ メンバーシップ] ページを選択します。
[メンバーシップ] ページで [ 追加] をクリックします。
[ ユーザーまたはグループの選択] ダイアログ ボックスで [ オブジェクトの種類] をクリックします。
[ オブジェクトの種類] ダイアログ ボックスで、[ グループ] チェック ボックスをオンにして [ OK] をクリックします。
[ ユーザーまたはグループの選択] ダイアログ ボックスで、Report Authors Active Directory グループの名前と ProjectServerApplication Secure Store ターゲット アプリケーションのデータ アクセス アカウントの名前を入力します。 また、キューブへのアクセスを許可するその他のユーザーまたはグループがあれば、それらも入力します。
[OK] をクリックします。
[OK] をクリックします。