コード化された UI テストでのさまざまな Web ブラウザーの使用
コード化された UI テストでは、Internet Explorer を使用してテストを記録することによって、Web アプリケーションのテストを自動化できます。その後、テストをカスタマイズし、Internet Explorer や Web アプリケーションに対応している他の種類のブラウザーを使用して再生できます。
要件
Visual Studio Ultimate またはVisual Studio Premium
オペレーティング システム:
Microsoft Windows 7
Microsoft Windows 8
Microsoft Windows Server 2008 R2 SP1
Web ブラウザーのバージョン:
Windows Internet Explorer 9
Windows Internet Explorer 10
Mozilla Firefox および Google Chrome のサポートされているバージョンについては、ここにアクセスしてください。
コード化された UI のクロス ブラウザー テスト用 Selenium コンポーネントをインストールします。
すべての Web ブラウザーでサポートされている機能
プロパティ、検索、再生待機処理などの機能を制御するためのカスタム コードを追加します。
ポップアップとダイアログ ボックス
検索の回復機能 (スマート一致を使用) とパフォーマンスの向上
コード化された UI テストを複数の Web ブラウザーの種類で使用する理由
さまざまな種類の Web ブラウザーを使用して Web アプリケーションをテストすることにより、さまざまなブラウザーを実行するユーザーの UI 操作をより適切にエミュレートできます。たとえば、他の Web ブラウザーとの互換性がない、Internet Explorer のコントロールまたはコードが、アプリケーションに含まれていることがあります。コード化された UI テストを他のブラウザーでも実行することにより、ユーザーへの影響が生じる前に問題を検出して修正できます。
サポートされている Web ブラウザーを使用して、Web アプリケーションでコード化された UI テストを記録および再生する方法
記録: Internet Explorer を使用する Web アプリケーション テストを記録するには、コード化された UI テスト ビルダーを使用する必要があります。コード化された UI テストで通常行うように、定義済みプロパティ セットを使用して、テストされるコントロールの検証コードとカスタム コードを必要に応じて追加できます。詳細については、「UI オートメーションを使用したコードの検証」を参照してください。
[!メモ]
Google Chrome や Mozilla Firefox ブラウザーを使用して、コード化された UI テストを記録することはできません。
Internet Explorer での再生: ブラウザーが明示的に指定されていない場合、テストは既定では Internet Explorer で実行されます。使用されるブラウザーを明示的に指定するには、テスト コードで BrowserWindow.CurrentBrowser プロパティを設定します。Internet Explorer の場合は、このプロパティを IE または Internet Explorer に設定する必要があります。
Internet Explorer 以外の Web ブラウザーでの再生: Internet Explorer 以外の Web ブラウザーで再生する場合は、テスト コードで BrowserWindow.CurrentBrowser プロパティを Firefox または Chrome に変更します。
IE 以外の Web ブラウザーでテストを再生するには、Selenium components for Coded UI Cross Browser Testingをインストールする必要があります。
Selenium コンポーネントをインストールする
[ツール] メニューの [拡張機能と更新プログラム] をクリックします。
[拡張機能と更新プログラム] ダイアログ ボックスで、クロス ブラウザー テスト用 Selenium コンポーネントを検索します。
拡張機能を強調表示し、[ダウンロード] を選択します。
ヒント
ここから、コード化された UI のクロス ブラウザー テスト用 Selenium コンポーネントをダウンロードすることもできます。
コード化された UI テストの作成方法と使用方法の詳細については、「Creating Coded UI Tests」を参照してください。
デバッグを有効にする
Web アプリケーションのデバッグを有効にするには、以下の構成オプションを設定する必要があります。
マイ コードのみを有効にする:
[ツール] メニューの [オプション] を選択し、[デバッグ] を選択します。
[マイ コードのみを有効にする] を選択します。
CLR 例外を無効にする:
[デバッグ] メニューの [例外] を選択します。
[Common Language Runtime Exceptions] で、[ユーザーにハンドルされていないとき] をオフにします。
- コード化された UI テストで、BrowserWindow.CurrentBrowser を変更するオプションが表示されません。
さまざまな Web ブラウザーを使用するコード化された UI テストをサポートしないバージョンの Microsoft Visual Studio 2012 を使用している可能性があります。このようなコード化された UI テストを使用するには、Visual Studio Ultimate と Visual Studio 2012 更新プログラム 4 以降のバージョンの Visual Studio Ultimate を使用する必要があります。
他に知っておく必要があること
メモApple Safari Web ブラウザーはサポートされていません。
Web ブラウザーを起動する操作は、コード化された UI テストの一部である必要があります。
既に Web ブラウザーが開かれていて、そこで手順を実行すると、Internet Explorer を使用していない場合は再生が失敗します。そのため、コード化された UI テストの一部として Web ブラウザーの起動を含めることをお勧めします。
最大化、最小化、復元など、ブラウザー固有の UI 操作の自動化はサポートされていません。
ヒント
コード化された UI のログにスクリーン ショットを含めるように、出力を構成できます。そのためには、QTAgent32.exe.config ファイルの一部の構成設定を設定する必要があります。既定では、このファイルは次の場所にインストールされます。
C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 11.0\Common7\IDE
次の値を設定します。
system.diagnostics セクションの EqtTraceLevel。
<add name="EqtTraceLevel" value="4" />
値を 3 以上に設定すると、操作ごとにスクリーン ショットが取得されます。値を 1 または 2 に設定すると、エラー操作のみでスクリーンショットが取得されます。
詳細については、「コード化された UI テスト ログを使用したコード化された UI テストの分析」を参照してください。
外部リソース
ビデオ
Record on IE and Playback everywhere (IE で記録し、任意の場所で再生する)
Author cross browser tests with Coded UI Test Builder (コード化された UI テスト ビルダーでクロス ブラウザー テストを作成する)
Run cross browser tests sequentially on multiple browsers (複数のブラウザー上で順番にクロス ブラウザー テストを実行する)
Troubleshoot cross browser test failures (クロス ブラウザー テストのエラーのトラブルシューティング)
ガイダンス
FAQ
フォーラム
Visual Studio の UI オートメーションのテスト (コード化された UI を含む)