チュートリアル: 標準 C++ プログラムの作成 (C++)
Visual Studio 統合開発環境で (IDE) 標準 C++ プログラムを作成するために Visual C++ を使用できます。このチュートリアルの手順に従って、プロジェクトを作成し、プロジェクトに新しいファイルを追加してから、ファイルを変更して C++ コードを追加できます。次に、Visual Studio を使用してプログラムをコンパイルし、実行できます。
独自の C++ プログラムを入力するか、サンプル プログラムを使用できます。このチュートリアルのサンプル プログラムは、コンソール アプリケーションです。このアプリケーションでは、標準テンプレート ライブラリ (STL: Standard Template Library) の set コンテナーを使用します。
Visual C++ は、2 段階名前検索、例外指定、およびエクスポートという主な例外を除き、2003 C++ 標準に従います。また、Visual C++ では、ラムダ、auto、static_assert、rvalue 参照、extern テンプレートなど、いくつかの C++0x 機能がサポートされます。
[!メモ]
標準への準拠が必要な場合は、/Za コンパイラ オプションを使用して、標準に対する Microsoft 拡張機能を無効にします。詳細については、「/Za、/Ze (言語拡張機能の無効化)」を参照してください。
必須コンポーネント
このチュートリアルを完了するには、C++ 言語の基本を理解している必要があります。
プロジェクトを作成してソース ファイルを追加するには
[ファイル] メニューの [新規作成] をポイントして [プロジェクト] をクリックすることにより、プロジェクトを作成します。
[Visual C++] プロジェクトの種類ペインで、[Win32] をクリックし、次に [Win32 コンソール アプリケーション] をクリックします。
プロジェクトの名前を入力します。
既定では、プロジェクトを含むソリューションはプロジェクトと同じ名前になりますが、別の名前を入力してもかまいません。プロジェクトの場所として別の場所を入力することもできます。
[OK] をクリックして、プロジェクトを作成します。
Win32 アプリケーション ウィザードで、[次へ] をクリックし、[空のプロジェクト] をクリックし、[完了] をクリックします。
ソリューション エクスプローラーが表示されない場合は、[表示] メニューの [ソリューション エクスプローラー] をクリックします。
次のように、プロジェクトに新しいソース ファイルを追加します。
ソリューション エクスプローラーで、[ソース ファイル] フォルダーを右クリックし、[追加] をポイントして、[新しい項目] をクリックします。
[コード] ノードの [C++ ファイル (.cpp)] をクリックし、ファイル名を入力して [追加] をクリックします。
ソリューション エクスプローラーの [ソース ファイル] フォルダーに .cpp ファイルが表示され、ファイルが Visual Studio エディターに開かれます。
エディターのファイルで、標準 C++ ライブラリを使用する有効な C++ プログラムを入力するか、サンプル プログラムをコピーしてファイルに貼り付けます。
たとえば、ヘルプの標準テンプレート ライブラリのサンプルの 1 つである set::find (STL Samples) サンプル プログラムを使用できます。
サンプル プログラムを使用する場合は、using namespace std; ディレクティブに注意してください。このディレクティブによって、プログラムで cout および endl を使用でき、完全修飾名 (std::cout および std::endl) は必要ありません。
ファイルを保存します。
[ビルド] メニューの [ソリューションのビルド] をクリックします。
出力ウィンドウに、ビルド ログの場所やビルドの状態を示すメッセージなど、コンパイルの進行状況に関する情報が表示されます。
[デバッグ] メニューの [デバッグなしで開始] をクリックします。
サンプル プログラムを使用した場合、コマンド ウィンドウが表示され、コマンドセット内に特定の整数があるかどうかが示されます。
次の手順
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