プロセスの構成の管理
プロセスの構成をカスタマイズすることで、Team System Web Access のバックログ ページやタスク ボード ページで使用できるレイアウトや機能をカスタマイズできます。一覧表示される作業項目、一覧表示される順序、および表示され、バーンダウンや容量の計算に使用されるフィールドを構成できます。
[!メモ]
プロセス テンプレートまたはチーム プロジェクトをカスタマイズした場合は、プロセスの構成をカスタマイズする必要が生じることがあります。詳細については、「プロセス構成を使用したバックログ ページおよびボード ページのカスタマイズ」を参照してください。
witadmin コマンドライン ツールで次のコマンドを使用することで、チーム プロジェクトのプロセスの構成を管理できます。
exportagileprocessconfig: バックログ ページをカスタマイズするプロセスの構成定義を XML ファイルまたはコマンド プロンプト ウィンドウにエクスポートします。
exportcommonprocessconfig: 共通で使用されるプロセスの構成定義を XML ファイルまたはコマンド プロンプト ウィンドウにエクスポートします。
importagileprocessconfig: バックログ ページをカスタマイズするプロセスの構成定義を XML ファイルからインポートします。
importcommonprocessconfig: 共通で使用されるプロセスの構成定義を XML ファイルからインポートします。
witadmin コマンド ライン ツールを実行するには、Visual Studio か チーム エクスプローラー のいずれかがインストールされているコマンド プロンプト ウィンドウを開き、次のように入力します。
cd %programfiles%\Microsoft Visual Studio 11.0\Common7\IDE
64 ビット版の Windows で、%programfiles% を %programfiles(x86)% に置き換えます。
要件
プロセスの構成定義をエクスポートするには、チーム プロジェクトまたはチーム プロジェクト コレクションの有効なユーザーである必要があります。
プロセスの構成定義をインポートするには、Team Foundation 管理者またはプロジェクト管理者セキュリティ グループのメンバーである必要があります。
プロセスの構成を検証し、Team Web Access からのみ使用できる Agile 計画ツールにアクセスするには、Team Foundation Server 管理者から Web Access へのアクセス許可を得る必要があります。追加のライセンス要件が適用される場合があります。詳細については、「Team System Web Access の機能へのアクセス」を参照してください。
詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」および「Team Foundation Server の既定のグループ、アクセス許可、およびロール」を参照してください。
[!メモ]
管理者のアクセス許可を使ってログオンした場合であっても、Windows Server 2008 を実行中のサーバーで witadmin コマンドを実行するには、昇格した特権でコマンド プロンプト ウィンドウを開く必要があります。管理者特権でコマンド プロンプト ウィンドウを開くには、[スタート] ボタンをクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。詳細については、Microsoft Web サイトの「ユーザー アカウント制御」を参照してください。
witadmin exportagileprocessconfig /collection:CollectionURL /p:ProjectName [/f:FileName] [/e:encoding]
witadmin exportcommonprocessconfig /collection:CollectionURL /p:ProjectName [/f:FileName] [/e:encoding]
witadmin importagileprocessconfig /collection:CollectionURL [/p:ProjectName] /f:FileName [/e:encoding] [/v]
witadmin importcommonprocessconfig /collection:CollectionURL [/p:ProjectName] /f:FileName [/e:encoding] [/v]
パラメーター
パラメーター |
説明 |
---|---|
/collection:CollectionURL |
コレクションの URL を指定します。http://<サーバー名:ポート>/<仮想ディレクトリ名>/<コレクション名> という形式の URI を指定する必要があります。 仮想ディレクトリを指定しない場合は、次の形式の URI を使用する必要があります。 http://ServerName:Port/CollectionName |
/p:ProjectName |
必須。プロセスの構成がエクスポートまたはインポートされるチーム プロジェクト。このチーム プロジェクトは、/collection パラメーターを使用して指定されたコレクションで定義されている必要があります。/v スイッチを指定するときにチーム プロジェクトを指定する必要はありません。 |
/f:FileName |
エクスポートまたはインポートするプロセスの定義の XML 定義ファイルのパスと名前。
メモ
クライアント コンピューターが Windows Vista を実行している場合、特定のフォルダーへのアクセス許可がない可能性があります。アクセス許可がない場所にグローバル リストをエクスポートしようとすると、レジストリ仮想化テクノロジが、自動的にエクスポートされたファイルをリダイレクトし、仮想ストアに保存します。詳細については、Microsoft Web サイトの「Registry Virtualization (レジストリの仮想化)」および「Windows Vista または Windows 7 のファイルおよびレジストリの仮想化に関する一般的な問題」を参照してください。このリダイレクトが行われないようにするには、アクセス許可のある場所にファイルをエクスポートします。
|
/e:Encoding |
省略可能。.NET Framework 2.0 のエンコーディング形式の名前。XML データをエクスポートまたはインポートするときに、指定したエンコーディングを使用します。たとえば、/e utf-7 は Unicode (UTF-7) エンコーディングを指定します。このパラメーターを省略すると、witadmin はエンコーディングの検出を試みます。検出に失敗した場合、UTF-8 を使用します。 |
/v |
省略可能。プロセスの構成を定義する XML の検証だけを行い、定義ファイルはインポートしません。 |
/? または help |
コマンド プロンプト ウィンドウにコマンドのヘルプを表示します。 |
解説
アップグレードされたチーム プロジェクトを更新していて、プロセスの構成ファイルを初めてインポートする場合は、CommonConfiguration の定義をインポートしてから AgileConfiguration の定義ファイルをインポートする必要があります。また、Categories ファイルには CommonConfiguration ファイルで参照されているカテゴリの定義を含める必要があります。詳細については、「アップグレードされたチーム プロジェクトの更新による新機能の利用」を参照してください。
例
特に指定されていない場合、それぞれの例に適用される値は次のとおりです。
コレクションの URL: http://AdventureWorksServer:8080/tfs/DefaultCollection
チーム プロジェクト: Contoso
サーバーの Web サイトのポート番号: 8080
チーム プロジェクトの Agile 構成定義のエクスポート
次の例では、チーム プロジェクトのバックログ ページのプロセスの構成をエクスポートします。
witadmin exportagileprocessconfig /collection:http://AdventureWorksServer:8080/tfs/DefaultCollection /p:Contoso /f:C:AgileConfiguration.xml
チーム プロジェクトの Agile 構成定義のインポート
次の例では、バックログ ページのプロセスの構成を Contoso チーム プロジェクトにインポートします。
witadmin importagileprocessconfig /collection:http://AdventureWorksServer:8080/tfs/DefaultCollection /p:Contoso /f:C:AgileConfiguration.xml
参照
概念
アップグレードされたチーム プロジェクトの更新による新機能の利用
プロセス構成を使用したバックログ ページおよびボード ページのカスタマイズ