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Team System Web Access の機能へのアクセス

ユーザーには、既定で Team Web Access の特定の機能が表示されます。Team Foundation 管理者グループのメンバーは、一部またはすべてのユーザー用のこの既定レベルの機能を変更できますが、これらのユーザーに対する適切なレベルのライセンスが必要になります。Team Web Access と機能に関する知識がない場合でも、機能に 3 つのレベルがあることを認識しておく必要があります。各機能は、ユーザーに提供するライセンスのレベルに対応しています。

  • [制限付き]:

    • このレベルのアクセスは、Team Web Access (作業項目専用ビューとも呼ばれる) で作成する作業項目のみを表示できるようにユーザーを制限します。このグループのユーザーは、チーム ページなどのその他の機能は使用できません。詳細については、「作業項目専用ビューでの作業項目の管理 (Team Web Access)」を参照してください。

    • このレベルの Team Web Access には、クライアント アクセス ライセンス (CAL) は必要ありません。

  • [標準]:

    • ユーザーに対する Team Web Access の既定レベルのアクセスです。このグループのメンバーは、以下を除くすべての Team Web Access の機能を表示できます。

      • スプリント計画およびバックログ ビュー
      • ユーザーからのフィードバックを要求し、そのフィードバックを管理するための機能
    • このレベルのすべてのユーザーには、Team Foundation Server (TFS) の CAL が必要になります。

  • [フル]:

    • このレベルは、スプリント計画およびバックログ管理ツールやフィードバックの要求と管理ツールなど、Team Web Access に提供されているすべての機能の使用を許可されたユーザーに限定されています。

    • これらの機能を使用するには、ユーザーは Visual Studio Test Professional with MSDN、Visual Studio Premium with MSDN、または Visual Studio Ultimate with MSDN のいずれかの MSDN サブスクリプションのライセンスを持っている必要があります。これらの MSDN サブスクリプションは、それぞれサブスクライバーの TFS CAL が含まれます。

ヒントヒント

詳細なライセンス情報については、「Visual Studio 2012 and MSDN Licensing Whitepaper (Visual Studio 2012 および MSDN ライセンス ホワイトペーパー)」を参照してください。

ライセンスの考慮事項に加えて、それぞれの業務を実施するためにすべてのユーザーが同じレベルの機能を必要とするわけではありません。Team Foundation Server (TFS) の配置に接続するときに、他のユーザー グループが使用できる Team Web Access 機能を制御することにより、サーバーの負荷を管理できます。

Team Web Access の機能にアクセスできても、これらの機能を使用するために必要なアクセス許可が自動的にユーザーに付与されるわけではありません。アクセス許可の管理はまた別のタスクです。詳細については、「チームの作成と構成」および「チーム プロジェクトへのユーザーの追加」を参照してください。

重要 : 重要

TFS の旧バージョンからアップグレードしたプロジェクトの機能を有効にすることを目的にしている場合は、追加の手順を実行する必要があります。「アップグレードされたチーム プロジェクトの更新による新機能の利用」のガイダンスに従ってください。

Team Web Access の機能とビューはアクセス グループにより制御

既定では、上に示されたように、配置環境内のすべてのユーザーが Team Web Access の機能に対する標準レベルのアクセス許可を与えられます。すべてのユーザーの既定のレベルのアクセス許可を変更するか、個々のユーザーおよびグループが特定レベルの機能にアクセスできるように設定することができます。機能への既定アクセス レベルを高めるとユーザー エクスペリエンスが大幅に向上しますが、特にサーバーのリソースが制限されている場合にはサーバーへの負担も増します。アクセス レベルを高める場合は、ライセンスにも影響があります。このような理由から、すべてのユーザーの既定のアクセス レベルを変更しない方が賢明です。また、一部のユーザーには必要ない機能や使用が許可されていない機能を表示しないように制限することが望まれます。たとえば、日常業務を行うために自分の作業項目へのアクセスのみを必要とするユーザーに対して、機能への制限付きアクセスを設定することが考えられます。

Team Web Access の機能へのアクセスは、Team Foundation Server 管理者コンソールではなく、Team Web Access の管理サイトにより制御されます。既定のアクセス レベルは、配置全体に設定されます。コレクション、チーム プロジェクト、またはチームのユーザーに対して特定のアクセス レベルを設定するには、これらのユーザーまたはグループを Team Web Access の 3 つのアクセス グループのいずれかに手動で追加する必要があります。

Team System Web Access のアクセス グループ

Team Web Access で使用できるビューと機能は、次のように変化します。

  • [制限付き]。このグループのメンバーが表示できる詳細情報と例については、「作業項目専用ビューでの作業項目の管理 (Team Web Access)」を参照してください。

  • [標準]。このグループのメンバーは、自分が属するチームのホーム ページを表示できます。タスク ボード、チームのお気に入り、作業項目に加え、フィードバックとバックログ ビューを除くすべての機能に対するクイック アクセス リンクがあります。

    アクティビティで使用できる機能 - 標準ビュー

  • [フル]。このグループのメンバーは、すべての標準機能に加えて、バックログとフィードバック ビューを表示できます。すべてのアクティビティに対するクイック アクセス リンクがあります。

    Team System Web Access の軽量ダッシュボード[アクティビティ] のフィードバックの要求リンク

複数のアクセス グループにユーザーを追加した場合、そのユーザーは、最も多くの機能が許可されたアクセス グループの機能にアクセスできます。たとえば、[制限付き][標準] の両方のグループにユーザーを追加した場合、ユーザーには標準グループでアクセスできる機能が表示されます。

機能へのアクセスの設定と管理

必要なアクセス許可

次の手順を実行するには、Team Foundation 管理者グループのメンバーである必要があります。そのグループのメンバーでない限り、[Web アクセス] タブを表示したり、変更を加えたりすることはできません。

Team Foundation Server の既定の機能アクセスを表示または変更するには

  1. 管理モードで Team Web Access を開き、[コントロール パネル] をクリックしてトップレベルの管理コンテキストに移動します。

  2. 次のいずれかの操作を行います。

    1. まだ Visual Studio 2012 更新プログラム 1 をサーバーにインストールしていない場合は、[Web アクセス] タブを選択します。

    2. 既に Visual Studio 2012 更新プログラム 1 をサーバーにインストールしている場合は、[アクセス レベル] タブを選択します。

  3. エクスプローラー ペインで、情報を表示するアクセス グループの名前を選択します。次の項目を確認します。

    • このグループで使用できる機能の一覧。

    • グループが配置の既定グループに設定されているかどうか。既定として設定されている場合は、グループ名の後ろに (既定) と表示されます。このグループに、Team Foundation Server の配置のすべてのユーザーが既定で割り当てられます。

    • 特にこのグループに割り当てられているユーザーまたはグループがあるかどうか。このグループを使用するように具体的にユーザーまたはグループを設定しない限り、このグループに割り当てられた ID の一覧は表示されません。

  4. 既定の役割を果たすグループとして別のグループを選択する場合は、エクスプローラー ペインでそのグループを選択し、既定値として設定します。

    ヒントヒント

    このテキストは Visual Studio 2012 更新プログラム 1 を適用しているかどうかによって多少異なります。これを適用していない場合は、テキストは [既定の Web アクセスとして設定] です。これを適用している場合は、テキストは [既定のアクセス レベルとして設定] です。

    そのグループが既に既定に設定されている場合は、このオプションは表示されません。

ユーザーまたはグループを機能のアクセス グループに追加するには

  1. [Web アクセス] タブまたは [アクセス レベル] タブを開き、メンバーを追加するグループを選択します。

  2. グループ ペインで [追加] を選択し、次のいずれかを選択します。

    • [Windows ユーザーまたはグループの追加] - ユーザーまたはグループをローカル コンピューターまたは Active Directory から追加する場合。

    • [TFS グループの追加] - サーバー レベルのグループを追加する場合。

      [!メモ]

      このコンテキストでは、コレクション レベルやプロジェクト レベルのグループではなく、サーバー レベルのグループだけを追加できます。特定のチーム プロジェクト コレクションまたはチーム プロジェクトのユーザーによる機能へのアクセスを制御する場合は、[Windows ユーザーまたはグループの追加] で追加する必要があります。

  3. 追加するユーザーまたはグループを選択します。一般に、グループからユーザーを管理する方が、特定のユーザー アカウントを長期間維持するよりも簡単です。ユーザーまたはグループの追加が終了したら、[変更の保存] をクリックします。

監査ログをエクスポートすることによってユーザーが利用できる機能を確認するには

  1. [Web アクセス] タブまたは [アクセス レベル] タブを開き、エクスプローラー ペインで [監査ログのエクスポート] を選択します。

  2. 次のいずれかの操作を行います。

    1. [保存] を選択して、ファイルを選択した場所に保存します。ファイルの種類は、Microsoft Excel コンマ区切り値 (.csv) です。ファイルを保存すると、Microsoft Excel などコンマ区切りファイルを読み取れる任意のプログラムを使用して、ファイルを開けるようになります。

    2. .csv ファイルを読み取ることができる任意のプログラムでファイルを開くには、[開く] を選択します。

  3. ファイルを開き、情報を確認します。ファイルには、Team Foundation の有効なユーザーとして存在するすべてのユーザーとグループについて、行を個々の ID、次の列を値として次の情報が表示されています。

    • [表示名]: TFS に表示されるユーザーまたはグループの名前。TFS グループ名の前には、プロジェクト、コレクション、またはサーバーレベルの指定が角かっこで囲まれて表示されます。たとえば、「電話セーバー」チーム プロジェクトの読み取りユーザー グループは、[Phone Saver]\Readers と表示されます。

    • [一意の名前]: コンピューターのドメインまたはワークグループ、および TFS に存在するユーザーまたはグループの一意の名前。たとえば、ローカル管理者グループが BUILTIN\Administrators と表示された場合、TFS のプロジェクトレベル グループの一意の名前の前には vstfs:///Classification/TeamProject が表示され、ドメイン ユーザーまたはグループには、一意の Active Directory のドメイン名とユーザー名などが表示されます。

    • [サーバー名]: アプリケーション層が配置されるサーバーの名前。NLB 配置では、複数のサーバー名が表示される場合があります。

    • [最終アクセス日 (UTC)]: ユーザーが最後に TFS にアクセスした日時が、世界協定時刻 (UTC) 形式で表示されます。

    • [IsGroup]: ID がユーザーかグループかを示します。0 に「いいえ」、1 は「はい」を表します。たとえば、Phone Saver\Contributors のエントリは、IsGroup 列で 1 とマークされているため、これはグループです。

    • [制限付き]: ID が明確に制限付きアクセス グループのメンバーかどうかを示します。0 に「いいえ」、1 は「はい」を表します。既定のアクセス グループのメンバーシップは、メンバーシップのレベルが特定のグループに一致していてもこの列には表示されません。たとえば、既定のアクセス グループが [制限付き] であり、ID が明示的にこのグループに追加されていない場合、この列の値は 0 と表示され、IsDefault 列には 1 と表示されますが、これは既定の機能セットがユーザーに提供されているため、この ID が Team Web Access 機能の制限付きセットにのみアクセスできることを示します。

    • [標準]: ID が明示的に標準アクセス グループのメンバーかどうかを示します。0 に「いいえ」、1 は「はい」を表します。既定のアクセス グループのメンバーシップは、メンバーシップのレベルが特定のグループに一致していてもこの列には表示されません。

    • [フル]: ID が明示的にフル アクセス グループのメンバーかどうかを示します。0 に「いいえ」、1 は「はい」を表します。既定のアクセス グループのメンバーシップは、メンバーシップのレベルが特定のグループに一致していてもこの列には表示されません。

    • IsDefault: この ID が配置の際に Team Web Access 機能への既定のアクセス レベルを使用するかどうかを示します。0 に「いいえ」、1 は「はい」を表します。配置で明示的にユーザーまたはグループのアクセス レベルを設定しない限り、すべての ID は 1 に設定されます。

    ライセンス レベルと Team Foundation Server で使用できる機能の詳細については、「Visual Studio 2012 and MSDN Licensing Whitepaper (Visual Studio 2012 および MSDN ライセンス ホワイトペーパー)」を参照してください。

参照

処理手順

チーム プロジェクトへのユーザーの追加

概念

チームとしての作業の開始

アジャイル計画とイテレーション

Team Foundation クライアントと Team Foundation Server の間の互換性

Team Web Access による要求および利害関係者フィードバックの手順

その他の技術情報

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Team Web Access 内での作業