デバッガーでのデータ表示
Visual Studio デバッガーには、プログラムの状態をチェックして変更できるように、さまざまなツールが用意されています。ほとんどのツールは、中断モードだけで機能します。
[DataTips] ポップアップ
DataTips は、デバッグ時、プログラムに含まれる変数とオブジェクトに関する情報を表示するときに、最も便利なツールの 1 つです。デバッガーが中断モードの場合に、ソース ウィンドウ内の変数上にマウス ポインターを置くと、現在のスコープ内の変数値を表示できます。詳細については、「方法: DataTips を使用する」を参照してください。
ビジュアライザー
ビジュアライザーは Visual Studio デバッガーの新しいコンポーネントであり、オブジェクトや変数の内容をわかりやすく表示できるようにします。たとえば、HTML ビジュアライザーを使用すると、HTML 文字列を解釈してブラウザーに表示した場合と同様に表示できます。ビジュアライザーには、DataTips、[ウォッチ] ウィンドウ、[自動変数] ウィンドウ、[ローカル] ウィンドウ、または [クイック ウォッチ] ダイアログ ボックスからアクセスできます。詳細については、「ビジュアライザー」を参照してください。
[変数] ウィンドウ
[変数] ウィンドウ を使用して、変数、レジスタの内容、式を調べることができます。
デバッガー ウィンドウで使用する数値書式を 10 進数または 16 進数に設定できます。詳細については、「方法: [デバッガー] ウィンドウの数値書式を変更する」を参照してください。
他のデバッガー ウィンドウ
次のデバッガー ウィンドウにも、プログラムの重要な情報が表示されます。
表示される項目 |
Try |
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レジスタの内容 |
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メモリの内容 |
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プログラム用にコンパイラで生成されるアセンブリ コード |
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プログラムによって作成されるスレッド (順次実行ストリーム) |
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プログラムで使用されるモジュール (DLL と EXE) |
[!メモ]
プログラムのチェック機能は、デバッグ情報付きでビルドされたプログラムかどうか、デバッガーからソース コードにアクセスできるかどうか、および共通言語ランタイムの JIT (Just-In-Time) コンパイラがデバッグ情報を追跡しているかどうかによって限定されます。Visual Studio デバッガーでプログラムのデバッグ情報が見つからなかった場合は、シンボル情報が見つからないことが報告されます。既定では、プログラムのデバッグ構成のビルド時にデバッグ情報が生成されます。デバッガーがシンボルを見つけられない場合、シンボルのパス指定が必要なこともあります。詳細については、「[廃止] 方法: シンボルの場所と読み込み動作を指定する」を参照してください。システム デバッグ シンボルをインストールすると、システム コールのデバッグに役立ちます。詳細については、「システム デバッグ シンボルのインストール」を参照してください。