方法: DataTips を使用する
DataTips は、デバッグ中にプログラムの変数に関する情報を確認するときに便利です。データヒントは、中断モードのときにのみ機能します。また、実行の現在のスコープ内にある変数に対してだけ使用できます。
Visual Studio 2010 では、データヒントをソース ファイル内の特定の位置に固定することも、すべての Visual Studio ウィンドウの上でフローティング状態にすることもできます。
データヒントを表示するには (中断モードのみ)
ソース ウィンドウで、現在のスコープにある任意の変数にマウス ポインターを移動します。
DataTip が表示されます。
[!メモ]
データ ヒントは、実行が中断される、位置にカーソルを置きますコンテキストで常に評価されます。現在のコンテキストにある変数と同じ名前の別の関数の変数に合わせると、他の関数変数の値が現在のコンテキストの変数の値として表示されます。
マウス ポインターを離すとデータヒントが表示されなくなります。データヒントを固定して開いたままにするには、[ソースにピン設定] アイコンをクリックします。または、
- 変数を右クリックし、[ソースにピン設定] をクリックします。
固定したデータヒントは、デバッグ セッションを終了すると閉じます。
データヒントの固定を解除してフローティングするには
固定されたデータヒントで、[ソースをピン解除] アイコンをクリックします。
ピン アイコンの表示が固定が解除された状態に変わり、開いているすべてのウィンドウの上でデータヒントをフローティングできるようになります。フローティング状態のデータヒントは、デバッグ セッションを終了すると閉じます。
フローティング状態のデータヒントを再度固定するには
データヒントで、ピン アイコンをクリックします。
ピン アイコンの表示が固定された状態に変わります。データヒントがソース ウィンドウ外にある場合は、ピン アイコンが無効になり、データヒントを固定することはできません。
データヒントを閉じるには
- マウス ポインターをデータヒントに合わせ、[閉じる] アイコンをクリックします。
すべてのデータヒントを閉じるには
- [デバッグ] メニューの [すべてのデータヒントをクリア] をクリックします。
特定のファイルのすべてのデータヒントを閉じるには
- [デバッグ] メニューの [ファイルにピン設定されたすべてのデータヒントをクリア] をクリックします。
情報の展開と編集
データヒントを使用すると、配列、構造体、またはオブジェクトを展開して、メンバーを表示できます。DataTip の変数値を編集することもできます。
変数を展開して要素を表示するには
データヒントで、変数名の前にある + 記号にマウス ポインターを合わせます。
変数が展開され、ツリー形式で要素が表示されます。
変数を展開すると、キーボードの方向キーを使用して、上下に移動できます。また、マウスも使用できます。
データヒントを使用して変数値を編集するには
データヒントで、値をクリックします。読み取り専用の値では無効です。
新しい値を入力し、Enter キーを押します。
DataTip を透過的にする
データヒントの背後にあるコードを確認する場合は、一時的にデータヒントを透過的に設定できます。固定されているか、またはフローティング状態になっているデータヒントには適用されません。
DataTip を透過的にするには
データヒントで、Ctrl キーを押します。
Ctrl キーを押している間、データヒントは透過的になります。
複合データ型の表示
データヒントで変数名の横に虫眼鏡のアイコンが表示される場合、そのデータ型の変数について 1 つ以上の ビジュアライザー を使用できます。ビジュアライザーを使用すると、よりわかりやすい形式 (通常はグラフィック形式) で情報が表示されます。
ビジュアライザーを使用して変数の内容を表示するには
虫眼鏡アイコンをクリックし、データ型の既定のビジュアライザーを選択します。
または
ビジュアライザーの横にあるポップアップ矢印をクリックし、データ型の適切なビジュアライザーを一覧から選択します。
ビジュアライザーに情報が表示されます。
ウォッチ ウィンドウへの情報の追加
変数のウォッチを継続する場合、データヒントから [ウォッチ] ウィンドウに変数を追加できます。
ウォッチ ウィンドウに変数を追加するには
データヒントを右クリックし、[ウォッチ式の追加] をクリックします。
変数が [ウォッチ] ウィンドウに追加されます。複数の [ウォッチ] ウィンドウをサポートしているエディションの場合は [ウォッチ 1] に追加されます。
データヒントのインポートとエクスポート
データヒントは XML ファイルにエクスポートして、他のユーザーと共有したり、テキスト エディターで編集したりすることができます。
データヒントをエクスポートするには
[デバッグ] メニューの [データヒントのエクスポート] をクリックします。
[データヒントのエクスポート] ダイアログ ボックスが表示されます。
通常のファイルの手法を使用して、XML ファイルを保存する場所を選択し、[ファイル名] ボックスにファイルの名前を入力して、[OK] をクリックします。
データヒントをインポートするには
[デバッグ] メニューの [データヒントのインポート] をクリックします。
[データヒントのインポート] ダイアログ ボックスが表示されます。
ダイアログ ボックスで、開く XML ファイルを探し、[OK] をクリックします。
参照
処理手順
方法 : [クイック ウォッチ] ダイアログ ボックスを使用する