次の方法で共有


TFSConfig Lab /DNS コマンド

TfsConfig Lab /DNS コマンドは、ネットワーク分離環境用に Visual Studio Lab Management によって作成された DNS レコードを追加、削除、または表示します。

Team Foundation Server は、ネットワーク分離環境内の各仮想マシン用の DNS を使用した一意な外部名を登録したときに入力するサフィックスを使用します。DNS エイリアス レコードを使用すると、コンピューターおよび分離ネットワーク外のその他のオブジェクトが分離ネットワーク内でコンピューターと通信できるようになります。Team Foundation Server は、DNS ゾーンに移行してエイリアス レコードを登録するため、Team Foundation が実行されているサービス アカウントには、特定の DNS ゾーンでのエイリアス レコードの追加と削除のための権限がある必要があります。

Team Foundation Server の配置に複数のアプリケーション層があり、各アプリケーション層が別のサービス アカウントで実行している場合、各アプリケーション層のサービス アカウントは、他のアプリケーション層で作成された DNS エイリアス レコードを編集するためのアクセス許可が必要です。

メモ   DNS レコードの管理は、Lab Management によって自動的に行われます。/DNS コマンドを使用する必要があるのは、次のような場合だけです。

  • Visual Studio Team Foundation Server (TFS) の実行に使用するアカウントを変更する場合。

  • Team Foundation Server のインスタンス間でチーム プロジェクト コレクションを移動する場合。

いずれの場合も、古い TFS サービス アカウントを使用して作成された DNS レコードを削除し、新しい TFS サービス アカウントを使用して同じ DNS レコードを再作成する必要があります。前のシナリオでこのような手順が実行されていない場合、新しい TFS サービス アカウントでは、その DNS レコードの自動管理を実行できなくなります。その結果、ユーザーは仮想環境に接続できません。

TfsConfig Lab /DNS 
{/Add | /Delete | /List}
[/CollectionName:collectionName |
/ CollectionName:collectionName /TeamProject:projectName |
/ CollectionName:collectionName /TeamProject:projectName /LabEnvironment:environmentUri |
/Name:FQDN /IP:IpAddress]
[/NoPrompt]

オプション

オプション

説明

Add

指定した DNS レコードを追加します。/Add オプションを使用するには、対象の環境が稼動している必要があります。

Delete

指定した DNS レコードを削除します。

List

指定した DNS レコードを表示します。

LabEnvironment:environmentUri

environmentUri で指定した個別のネットワーク分離環境を、/Add/Delete、または /List の各オプションの対象として指定します。

LabEnvironment オプションを使用するには、/Collection オプションおよび /TeamProject オプションも指定する必要があります。

TeamProject:projectName

/LabEnvironment を指定しないで使用した場合は、projectName で指定したチーム プロジェクトのすべてのネットワーク分離環境を、/Add/Delete、または /List の各オプションの対象として指定します。それ以外の場合は、/TeamProject で、環境が含まれているチーム プロジェクトを指定します。

/TeamProject オプションを使用するには、/Collection オプションも指定する必要があります。

CollectionName:collectionName

/TeamProject を指定しないで使用した場合は、collectionName で指定したチーム プロジェクト コレクションのすべてのネットワーク分離環境を、/Add/Delete、または /List の各オプションの対象として指定します。それ以外の場合は、/Collection で、チーム プロジェクトが含まれているチーム プロジェクト コレクションを指定します。

Name:FQDN

対象にする環境が存在するネットワークの場所の完全修飾ドメイン名を指定します。

/Name オプションおよび /IP オプションと一緒に指定する必要があります。

IP:IPAddress

対象にする環境の IP アドレスを指定します。

/Name オプションおよび /IP オプションと一緒に指定する必要があります。

解説

TfsConfig Lab /DNS コマンド ラインでは、/Add/Delete、または /List の各オプションのいずれか 1 つのみを指定します。対象のオプションを指定しなかった場合、Team Foundation Server データベース内のすべてのプロジェクト コレクションに属するすべてのネットワーク分離環境の仮想マシンすべてに対して、操作が実行されます。

Lab Management オブジェクト階層内のオブジェクトのネットワーク分離環境の DNS エントリを対象にするには、/Collection/TeamProject、および /LabEnvironment の各オプションを適切に組み合わせて使用します。

  • /LabEnvironment オプションは、コマンドの対象として、指定したネットワーク分離環境を指定します。/LabEnvironment オプションと共に /CollectionName オプションおよび /TeamProject オプションを使用して、環境が含まれるチーム プロジェクト コレクションとチーム プロジェクトを指定する必要があります。

    環境の URI を指定するには、**vstfs:///LabManagement/LabEnvironment/**environmentID 形式を使用します。環境識別子 (environmnetID) を確認するには、Lab Management の環境ビューアーを使用するか、SCVMM 管理者コンソールで仮想マシンの記述を参照します。

  • /TeamProject オプションは、操作の対象として、指定したチーム プロジェクト内のネットワーク分離環境を指定します。/TeamProject オプションは /CollectionName オプションと共に使用する必要があります。また、/CollectionName オプションでは、チーム プロジェクトが含まれるチーム プロジェクト コレクションを指定する必要があります。

  • /CollectionName オプションは、操作の対象として、指定したチーム プロジェクト コレクション内のネットワーク分離環境を指定します。

ネットワーク分離環境を対象とする 2 番目の方法では、/Name オプションおよび /IP オプションを使用して、個々の仮想マシンの完全修飾外部名と外部 IP アドレスを指定します。コマンド ラインでは、/Name オプションと /IP オプションの両方を指定する必要があります。仮想マシンの外部名および外部 IP アドレスを確認するには、Lab Management の環境ビューアーを使用するか、SCVMM 管理者コンソールで仮想マシンの記述を参照します。

使用例

最初の例では、チーム プロジェクト内のすべてのネットワーク分離環境のレコードを DNS に追加します。2 番目の例では、個別の DNS レコードを削除します。

REM First example
tfsconfig lab /dns /add /collectionname:Collection0 /teamproject:Project1

REM Second example
tfsconfig lab /dns /delete /name:0b668996-2736-46d2-88ac-0733acbd0d9c.contoso.com /ip:111.00.000.000

参照

概念

TFSConfig Lab Command Reference (TFSConfig Lab コマンド リファレンス)

TFSLabConfig Command Reference (TFSLabConfig Lab コマンド リファレンス)

Lab Management の構成と管理