カスタム ドキュメント プロパティの概要
ドキュメント レベルのプロジェクトをビルドすると、Visual Studio によってプロジェクト内のドキュメントに _AssemblyLocation および _AssemblyName という 2 つのカスタム プロパティが追加されます。ユーザーがドキュメントを開くと、Microsoft Office アプリケーションがこの 2 つのカスタム ドキュメント プロパティをチェックします。ドキュメントにこれらのプロパティが存在する場合は、アプリケーションが Visual Studio Tools for Office Runtime を読み込み、そのランタイムによってカスタマイズが起動されます。詳細については、「Visual Studio の Office ソリューションのアーキテクチャ」を参照してください。
対象: このトピックの情報は、Excel 2013 と Excel 2010、および Word 2013 と Word 2010 のドキュメント レベルのプロジェクトに適用されます。詳細については、「Office アプリケーションおよびプロジェクト タイプ別の使用可能な機能」を参照してください。
_AssemblyName
このプロパティには、Visual Studio Tools for Office Runtime の Office ソリューション ローダー コンポーネントのインターフェイスの CLSID が含まれています。CLSID 値は 4E3C66D5-58D4-491E-A7D4-64AF99AF6E8B です。この値は変更できません。
_AssemblyLocation
このプロパティには、カスタマイズの配置マニフェストに関する詳細を示す文字列が含まれます。マニフェストの詳細については、「Office ソリューションにおけるアプリケーション マニフェストと配置マニフェスト」を参照してください。
_AssemblyLocation プロパティの値は、ソリューションの配置方法によって形式が異なります。
ソリューションを、Web サイト、UNC パス、CD ドライブ、または USB ドライブからのインストールを前提として発行した場合、_AssemblyLocation プロパティの形式は DeploymentManifestPath|SolutionID となります。たとえば、次のような文字列になります。
file://deployserver/MyShare/ExcelWorkbook1.vsto|74744e4b-e4d6-41eb-84f7-ad20346fe2d9
ソリューションを Visual Studio から実行またはデバッグする場合、_AssemblyLocation プロパティの形式は DeploymentManifestName|SolutionID|vstolocal となります。たとえば、次のような文字列になります。
ExcelWorkbook1.vsto|74744e4b-e4d6-41eb-84f7-ad20346fe2d9|vstolocal
SolutionID はソリューションを特定するために Visual Studio Tools for Office Runtime が使用する GUID です。SolutionID は自動的にプロジェクトをビルドするときに生成されます。vstolocal の用語は Visual Studio Tools for Office Runtime にアセンブリをドキュメントと同じフォルダーから読み込まれることを示します。
参照
処理手順
方法 : カスタム ドキュメント プロパティを作成および変更する
概念
Office ソリューションにおけるアプリケーション マニフェストと配置マニフェスト