Debugger4 インターフェイス
Debugger4 を使用して、デバッガーの状態やデバッグ中のプログラムの状態を問い合わせたり、操作したりできます。Debugger4 は、Debugger3 インターフェイスよりも優先されます。
名前空間: EnvDTE90a
アセンブリ: EnvDTE90a (EnvDTE90a.dll 内)
構文
'宣言
<GuidAttribute("133BAD54-8E8D-451B-9DB0-AF38ED9819CC")> _
Public Interface Debugger4 _
Inherits Debugger3
[GuidAttribute("133BAD54-8E8D-451B-9DB0-AF38ED9819CC")]
public interface Debugger4 : Debugger3
[GuidAttribute(L"133BAD54-8E8D-451B-9DB0-AF38ED9819CC")]
public interface class Debugger4 : Debugger3
[<GuidAttribute("133BAD54-8E8D-451B-9DB0-AF38ED9819CC")>]
type Debugger4 =
interface
interface Debugger3
end
public interface Debugger4 extends Debugger3
Debugger4 型で公開されるメンバーは以下のとおりです。
プロパティ
名前 | 説明 | |
---|---|---|
AllBreakpointsLastHit | 最後に同時にヒットした、バインドされているブレークポイントのコレクションを取得します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
AllBreakpointsLastHit | 最後に同時にヒットした、バインドされているブレークポイントのコレクションを取得します。 | |
BreakpointLastHit | 最新のブレークポイント ヒットを取得します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
BreakpointLastHit | 最新のブレークポイント ヒットを取得します。同時にヒットした複数のブレークポイントのコレクションを取得するには、AllBreakpointsLastHit のトピックを参照してください。 | |
Breakpoints | ブレークポイントのコレクションを取得します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
Breakpoints | ブレークポイントのコレクションを取得します。 | |
CurrentMode | IDE のコンテキストのデバッガーの現在のモードを取得します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
CurrentMode | IDE のコンテキストのデバッガーの現在のモードを取得します。 | |
CurrentProcess | アクティブなプロセスを取得するか、または設定します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
CurrentProcess | アクティブなプロセスを取得するか、または設定します。 | |
CurrentProgram | アクティブなプログラムを設定するか、または返します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
CurrentProgram | アクティブなプログラムを設定するか、または返します。 | |
CurrentStackFrame | 現在のスタック フレームを取得するか、または設定します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
CurrentStackFrame | 現在のスタック フレームを取得するか、または設定します。 | |
CurrentThread | デバッグ中の現在のスレッドを取得するか、または設定します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
CurrentThread | デバッグ中の現在のスレッドを取得するか、または設定します。 | |
DebuggedProcesses | デバッグ中のプロセスのリストを取得します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
DebuggedProcesses | 現在デバッグ中のプロセスのリストを取得します。 | |
DTE | トップ レベルの機能拡張オブジェクトを取得します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
DTE | トップ レベルの機能拡張オブジェクトを取得します。 | |
ExceptionGroups | デバッガーの例外設定を取得します。これらの設定では、各例外について、デバッガーが実行を中断する前にコードで例外を処理できるようにするかどうかを指定します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
ExceptionGroups | デバッガーの例外設定を取得します。これらの設定では、各例外について、デバッガーが実行を中断する前にコードで例外を処理できるようにするかどうかを指定します。 | |
ForceContinue | トレースポイントまたはブレークポイントがマクロの実行を終了したときにデバッガーが中断されるか続行されるかを指定する値を、取得または設定します。既定の動作は、トレースポイントまたはブレークポイントの作成時に、ユーザーがダイアログ ボックスで設定します。このプロパティは、既定の動作の変更に使用できます。 (Debugger3 から継承されます。) | |
ForceContinue | トレースポイントまたはブレークポイントがマクロの実行を終了したときにデバッガーが中断されるか続行されるかを指定する値を、取得または設定します。既定の動作は、トレースポイントまたはブレークポイントの作成時に、ユーザーがダイアログ ボックスで設定します。このプロパティは、既定の動作の変更に使用できます。 | |
HexDisplayMode | 式を 16 進形式と 10 進形式のどちらの形式で出力するかを示す値を取得または設定します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
HexDisplayMode | 式を 16 進形式と 10 進形式のどちらの形式で出力するかを示す値を取得または設定します。 | |
HexInputMode | 式を 16 進形式と 10 進形式のどちらの形式で評価するかを示す値を取得または設定します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
HexInputMode | 式を 16 進形式と 10 進形式のどちらの形式で評価するかを示す値を取得または設定します。 | |
Languages | デバッガーがサポートしている言語のリストを取得します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
Languages | デバッガーがサポートしている言語のリストを取得します。 | |
LastBreakReason | 最後にプログラムが中断されたときの原因を取得します。プログラムが実行中の場合は、DBG_REASON_NONE を返します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
LastBreakReason | 最後にプログラムが中断されたときの原因を取得します。プログラムが実行中の場合は、DBG_REASON_NONE を返します。 | |
LocalProcesses | このコンピューター上で現在実行されているプロセスのリストを取得します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
LocalProcesses | このコンピューター上で現在実行されているプロセスのリストを取得します。 | |
OnlyLoadSymbolsManually | シンボルが手動で読み込まれるか自動的に読み込まれるかを指定する値を取得します。Visual Studio のユーザーは、この設定を [オプション] ダイアログ ボックスで決定できます。Visual Studio 内でこの値を設定する方法の詳細については、「方法: シンボルの場所と読み込み動作を指定する」を参照してください。 (Debugger3 から継承されます。) | |
OnlyLoadSymbolsManually | シンボルが手動で読み込まれるか自動的に読み込まれるかを指定する値を取得します。Visual Studio のユーザーは、この設定を [オプション] ダイアログ ボックスで決定できます。Visual Studio 内でこの値を設定する方法の詳細については、「方法: シンボルの場所と読み込み動作を指定する」を参照してください。 | |
Parent | Debugger3 オブジェクト (DTE2) の直接の親オブジェクトを取得します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
Parent | Debugger4 オブジェクト (DTE2) の直接の親オブジェクトを取得します。 | |
SymbolCachePath | シンボル サーバーからシンボルをダウンロードするときに Visual Studio が使用するシンボル キャッシュのパスを含む文字列を取得します。シンボル キャッシュのパスは、[オプション] ダイアログ ボックスで指定できます。詳細については、「方法 : シンボル サーバーを使用する」を参照してください。 (Debugger3 から継承されます。) | |
SymbolCachePath | シンボル サーバーからシンボルをダウンロードするときに Visual Studio が使用するシンボル キャッシュのパスを含む文字列を取得します。シンボル キャッシュのパスは、[オプション] ダイアログ ボックスで指定できます。詳細については、「方法 : シンボル サーバーを使用する」を参照してください。 | |
SymbolPath | Visual Studio がデバッグに使用する .PDB シンボル ファイルのパスを含む文字列を取得します。Visual Studio のユーザーは、シンボル パスを [オプション] ダイアログ ボックスで指定できます。詳細については、「方法: シンボルの場所と読み込み動作を指定する」を参照してください。 (Debugger3 から継承されます。) | |
SymbolPath | Visual Studio がデバッグに使用する .PDB シンボル ファイルのパスを含む文字列を取得します。Visual Studio のユーザーは、シンボル パスを [オプション] ダイアログ ボックスで指定できます。詳細については、「方法: シンボルの場所と読み込み動作を指定する」を参照してください。 | |
SymbolPathState | Visual Studio がデバッグに使用する .PDB シンボル ファイルのすべてのシンボル パスの状態を表す文字列を取得します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
SymbolPathState | Visual Studio がデバッグに使用する .PDB シンボル ファイルのすべてのシンボル パスの状態を表す文字列を取得します。 | |
Transports | サポートされているデバッグ トランスポートのコレクションを取得します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
Transports | サポートされているデバッグ トランスポートのコレクションを取得します。 |
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メソッド
名前 | 説明 | |
---|---|---|
Break(Boolean) | 指定されたプロセスの現在の状態を解析するために、そのプロセスの実行を一時中断します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
Break(Boolean) | 指定されたプロセスの現在の状態を解析するために、そのプロセスの実行を一時中断します。 | |
DetachAll() | アタッチされたすべてのプログラムからデタッチします。 (Debugger3 から継承されます。) | |
DetachAll() | アタッチされたすべてのプログラムからデタッチします。 | |
ExecuteStatement(String, Int32, Boolean) | 指定されたステートメントを実行します。 TreatAsExpression フラグが true の場合、文字列は式として解釈され、コマンド ウィンドウ に出力が送られます。 (Debugger3 から継承されます。) | |
ExecuteStatement(String, Int32, Boolean) | 指定されたステートメントを実行します。 TreatAsExpression フラグが true の場合、文字列は式として解釈され、コマンド ウィンドウ に出力が送られます。 | |
GetExpression(String, Boolean, Int32) | 現在のスタック フレームに基づく式を評価します。式が解析はできるが評価できない場合、オブジェクトは返されますが、そのオブジェクトに有効な値は含まれていません。 (Debugger3 から継承されます。) | |
GetExpression(String, Boolean, Int32) | 現在のスタック フレームに基づく式を評価します。式が解析はできるが評価できない場合、オブジェクトは返されますが、そのオブジェクトに有効な値は含まれていません。 | |
GetExpression2(String, Boolean, Boolean, Int32) | 現在のスタック フレームに基づく式を評価します。式が解析はできるが評価できない場合、オブジェクトは返されますが、そのオブジェクトに有効な値は含まれていません。このメンバー関数は GetExpression に似ていますが、追加のブール値パラメーターを持ちます。式がステートメントとして評価されることを示すには、このブール値パラメーターを true に設定します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
GetExpression2(String, Boolean, Boolean, Int32) | 現在のスタック フレームに基づく式を評価します。式が解析はできるが評価できない場合、オブジェクトは返されますが、そのオブジェクトに有効な値は含まれていません。このメソッドは GetExpression に似ていますが、追加のブール値パラメーターを持ちます。式がステートメントとして評価されることを示すには、このブール値パラメーターを true に設定します。 | |
GetExpression3 | GetExpression と同様に、式を評価します。ただし、このメソッドでは、評価を実行するスタック フレームを指定できます。また、プロパティの自動評価と暗黙的な関数呼び出しを行うかどうかも指定できます。 | |
GetProcesses(Transport, String) | (Debugger3 から継承されます。) | |
GetProcesses(Transport, String) | 指定されたトランスポートでデバッグ用に接続されているプロセスを表すオブジェクトを取得します。 | |
Go(Boolean) | 現在のステートメントからプログラムを実行します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
Go(Boolean) | 現在のステートメントからプログラムを実行します。 | |
RunToCursor(Boolean) | プログラムを、ソース ファイルの現在のカーソル位置まで実行します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
RunToCursor(Boolean) | プログラムを、ソース ファイルの現在のカーソル位置まで実行します。 | |
SetNextStatement() | 現在のソース ファイルのカーソル位置に従って、次に実行する命令を設定します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
SetNextStatement() | 現在のソース ファイルのカーソル位置に従って、次に実行する命令を設定します。 | |
SetSymbolSettings(String, String, String, Boolean, Boolean) | Visual Studio がデバッグに使用する .PDB シンボルの各種設定を指定し、すべてのシンボルの再読み込みを強制します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
SetSymbolSettings(String, String, String, Boolean, Boolean) | Visual Studio がデバッグに使用する .PDB シンボルの各種設定を指定し、すべてのシンボルの再読み込みを強制します。 | |
StepInto(Boolean) | 可能な場合は、次の関数呼び出しにステップ インします。 (Debugger3 から継承されます。) | |
StepInto(Boolean) | 可能な場合は、次の関数呼び出しにステップ インします。 | |
StepOut(Boolean) | 現在の関数からステップ アウトします。 (Debugger3 から継承されます。) | |
StepOut(Boolean) | 現在の関数からステップ アウトします。 | |
StepOver(Boolean) | 次の関数呼び出しにステップ オーバーします。 (Debugger3 から継承されます。) | |
StepOver(Boolean) | 次の関数呼び出しにステップ オーバーします。 | |
Stop(Boolean) | デバッグを中断し、アタッチされたすべてのプロセスを終了またはデタッチします。 (Debugger3 から継承されます。) | |
Stop(Boolean) | デバッグを中断し、アタッチされたすべてのプロセスを終了またはデタッチします。 | |
TerminateAll() | 現在実行されているデバッグ プロセスをすべて終了します。 (Debugger3 から継承されます。) | |
TerminateAll() | 現在実行されているデバッグ プロセスをすべて終了します。 | |
WriteMinidump(String, dbgMinidumpOption) | (Debugger3 から継承されます。) | |
WriteMinidump(String, dbgMinidumpOption) | プログラムを中断モードで実行している場合、この関数は現在のデバッグ セッションのミニダンプを作成します。 |
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解説
デバッガーは、Debugger プロパティを使用して、DTE2 オブジェクトを通じて使用できます。IDE (統合開発環境) で 1 つのデバッガー オブジェクトを利用できます。
Debugger4 を使用するには、EnvDTE90a.dll への参照を追加する必要があります。ネイティブ開発の場合は、dte90a.tlb への参照を追加する必要があります。
例
「Debugger3」を参照してください。