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CMFCEditBrowseCtrl クラス

CMFCEditBrowseCtrl クラスは、参照機能付きコントロールをサポートします。このコントロールは編集可能なテキスト ボックスで、オプションで参照ボタンが含まれます。ユーザーが参照ボタンをクリックすると、このコントロールはカスタム動作を実行するか、ファイル参照またはフォルダー参照を含む標準ダイアログ ボックスを表示します。

class CMFCEditBrowseCtrl : public CEdit

メンバー

Bb983421.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifパブリック コンストラクター

名前

説明

CMFCEditBrowseCtrl::CMFCEditBrowseCtrl

既定のコンストラクターです。

CMFCEditBrowseCtrl::~CMFCEditBrowseCtrl

デストラクターです。

Bb983421.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifパブリック メソッド

名前

説明

CMFCEditBrowseCtrl::EnableBrowseButton

参照ボタンの有効と無効 (非表示) を切り替えます。

CMFCEditBrowseCtrl::EnableFileBrowseButton

参照ボタンを有効にし、参照機能付きコントロールをファイル参照モードにします。

CMFCEditBrowseCtrl::EnableFolderBrowseButton

参照ボタンを有効にし、参照機能付きコントロールをフォルダー参照モードにします。

CMFCEditBrowseCtrl::GetMode

現在のブラウズ モードを返します。

CMFCEditBrowseCtrl::OnAfterUpdate

参照機能付きコントロールが参照アクションの結果で更新された後、フレームワークによって呼び出されます。

CMFCEditBrowseCtrl::OnBrowse

ユーザーが参照ボタンをクリックすると、フレームワークによって呼び出されます。

CMFCEditBrowseCtrl::OnChangeLayout

現在の参照機能付きコントロールを再描画します。

CMFCEditBrowseCtrl::OnDrawBrowseButton

参照ボタンを描画するために、フレームワークによって呼び出されます。

CMFCEditBrowseCtrl::OnIllegalFileName

無効なファイル名がエディット コントロールに入力されたときに、フレームワークによって呼び出されます。

CMFCEditBrowseCtrl::PreTranslateMessage

Windows 関数の TranslateMessageDispatchMessage にディスパッチする前にウィンドウ メッセージを変換します。構文および詳細情報については、「CWnd::PreTranslateMessage」を参照してください。

CMFCEditBrowseCtrl::SetBrowseButtonImage

参照ボタンのカスタム イメージを設定します。

解説

参照機能付きコントロールを使用して、ファイルまたはフォルダーの名前を選択します。必要に応じて、ダイアログ ボックスの表示などのカスタム アクションを実行するコントロールを使用します。参照ボタンの表示または非表示を選択し、そのボタンにカスタム ラベルまたはイメージを適用することもできます。

参照機能付きコントロールのブラウズ モードは、参照ボタンを表示するかどうか、およびそのボタンがクリックされたときのアクションを決定します。詳細については、GetMode メソッドを参照してください。

CMFCEditBrowseCtrl クラスは、次のモードをサポートします。

  • custom mode
    ユーザーが参照ボタンをクリックしたときに、カスタム アクションを実行します。たとえば、アプリケーション固有のダイアログ ボックスを表示できます。

  • file mode
    ユーザーが参照ボタンをクリックしたときに、標準のファイル選択ダイアログ ボックスが表示されます。

  • folder mode
    ユーザーが参照ボタンをクリックしたときに、標準のフォルダー選択ダイアログ ボックスが表示されます。

方法 : 参照機能付きコントロールを指定する

アプリケーションに参照機能付きコントロールを組み込むには、次の手順を実行します。

  1. カスタムのブラウズ モードを実装する場合、CMFCEditBrowseCtrl クラスから独自のクラスを派生させ、CMFCEditBrowseCtrl::OnBrowse メソッドをオーバーライドします。オーバーライドされたメソッドでは、カスタムの参照アクションを実行し、その結果によって参照機能付きコントロールを更新します。

  2. CMFCEditBrowseCtrl オブジェクト、または派生した参照機能付きコントロール オブジェクトを親ウィンドウ オブジェクトに埋め込みます。

  3. ダイアログ ボックスの作成にクラス ウィザードを使用している場合は、ダイアログ ボックスのフォームにエディット コントロール (CEdit) を追加します。また、ヘッダー ファイルの中でそのコントロールにアクセスするための変数も追加します。ヘッダー ファイルでは、変数の型を CEdit から CMFCEditBrowseCtrl に変更します。参照機能付きコントロールが自動的に作成されます。クラス ウィザードを使用しない場合は、ヘッダー ファイルに CMFCEditBrowseCtrl 変数を追加し、その Create メソッドを呼び出します。

  4. ダイアログ ボックスに参照機能付きコントロールを追加する場合は、クラス ウィザード ツールを使用してデータ交換をセットアップします。

  5. ブラウズ モードを設定して参照ボタンを表示するには、EnableFolderBrowseButton メソッド、EnableFileBrowseButton メソッド、または EnableBrowseButton メソッドを呼び出します。現在のブラウズ モードを取得するには、GetMode メソッドを呼び出します。

  6. 参照ボタンにカスタム イメージを提供するには、SetBrowseButtonImage メソッドを呼び出すか、または OnDrawBrowseButton メソッドをオーバーライドします。

  7. 参照機能付きコントロールから参照ボタンを削除するには、bEnable パラメーターを FALSE に設定して EnableBrowseButton メソッドを呼び出します。

継承階層

CObject

   CCmdTarget

      CWnd

         CEdit

            CMFCEditBrowseCtrl

使用例

次の例は、CMFCEditBrowseCtrl クラスの EnableFolderBrowseButtonEnableFileBrowseButton という 2 つのメソッドの使用方法を説明しています。この例では 新しいコントロールのサンプルの一部です。

    CMFCEditBrowseCtrl m_wndFolderEdit;
    CMFCEditBrowseCtrl m_wndFileEdit;


...


    // enable the browse button and put the control in file browse mode
    m_wndFolderEdit.EnableFolderBrowseButton();
    // enable the browse button and put the control in the folder browse mode
    m_wndFileEdit.EnableFileBrowseButton();

必要条件

ヘッダー : afxeditbrowsectrl.h

参照

関連項目

階層図

その他の技術情報

MFC クラス