COMMAND_HANDLER
メッセージ マップにエントリを定義します。
COMMAND_HANDLER( id, code, func )
パラメーター
id
[入力] メニュー項目、コントロール、またはアクセラレータの識別子。code
[入力] 通知コード。func
[入力] メッセージ ハンドラー関数の名前。
解説
COMMAND_HANDLER は、通知コードとコントロール ID に基づいて、WM_COMMAND メッセージを指定されたハンドラー関数に割り当てます。 次に例を示します
class ATL_NO_VTABLE CPolyProp :
public CComObjectRootEx<CComSingleThreadModel>,
public CComCoClass<CPolyProp, &CLSID_PolyProp>,
public IPropertyPageImpl<CPolyProp>,
public CDialogImpl<CPolyProp>
{
public:
BEGIN_COM_MAP(CPolyProp)
COM_INTERFACE_ENTRY(IPropertyPage)
END_COM_MAP()
BEGIN_MSG_MAP(CPolyProp)
COMMAND_HANDLER(IDC_SIDES, EN_CHANGE, OnEnChangeSides)
CHAIN_MSG_MAP(IPropertyPageImpl<CPolyProp>)
END_MSG_MAP()
// When a CPolyProp object receives a WM_COMMAND message identified
// by IDC_SIDES and EN_CHANGE, the message is directed to
// CPolyProp::OnEnChangeSides for the actual processing.
LRESULT OnEnChangeSides(WORD /*wNotifyCode*/, WORD /*wID*/, HWND /*hWndCtl*/,
BOOL& /*bHandled*/);
COMMAND_HANDLER マクロに指定する関数は、すべて次のように定義する必要があります。
LRESULT CommandHandler(WORD wNotifyCode, WORD wID, HWND hWndCtl, BOOL& bHandled);
CommandHandler が呼び出される前に、メッセージ マップでは bHandled が TRUE に設定されます。 CommandHandler は、メッセージをすべて処理できない場合、bHandled を FALSE に設定して、メッセージ処理がさらに必要であることを示す必要があります。
注意
メッセージ マップは、常に BEGIN_MSG_MAP で開始します。 開始した後、ALT_MSG_MAP を使って、さらに代替メッセージ マップを宣言することもできます。 END_MSG_MAP マクロは、メッセージ マップの終了位置を示します。 どのメッセージ マップにも、BEGIN_MSG_MAP と END_MSG_MAP のインスタンスが 1 つずつ生成されている必要があります。
COMMAND_HANDLER のほかに、MESSAGE_HANDLER を使用して、ID やコードに関係なく、WM_COMMAND メッセージを割り当てることもできます。 この場合、MESSAGE_HANDLER(WM_COMMAND, OnHandlerFunction) は、すべての WM_COMMAND メッセージを OnHandlerFunction に送ります。
ATL でのメッセージ マップの使い方の詳細については、「メッセージ マップ」を参照してください。
必要条件
**ヘッダー:**atlwin.h