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非構造化例外処理での Err オブジェクト (Visual Basic)

エラー処理コードを記述するには、どのエラーが発生したのかを知ることが必要です。 非構造化例外処理では、Err を使用して検知できます。

Err オブジェクトには、発生したエラーによって値が決まるプロパティがあります。 Number プロパティには、エラーの原因が含まれています。Description プロパティには、エラーの詳細を説明するテキスト メッセージが含まれています。 Helpfile と HelpContext を使用すると、ユーザーが [ヘルプ] ボタンまたは F1 キーを押したときに、関連するヘルプ ファイルを表示させることができます。 LastDLLError は、最後に呼び出された DLL と、呼び出しが正常に実行されたかどうかを示します。 Source は、エラーを生成したオブジェクトまたはアプリケーションを表す文字列式を示します。

エラー ハンドラーは、他のエラーが発生する前に、関連するプロパティ値をテストまたは保存する必要があります。 コードで一度に処理できるエラーは 1 つだけなので、エラー処理が完了してからでないと他のエラーの処理を始めることはできません。

注意

Err オブジェクトは、On Error GoTo ステートメントによってキャッチされた例外についてのみ使用できます。

アプリケーション固有のエラー

Visual Basic によって生成されるエラーのほかに、アプリケーション固有のエラーを処理することもできます。

他のオブジェクトにアクセスするオブジェクトを作成する場合は、アクセス先のオブジェクトが戻す未処理のエラーを処理するためのコードも記述する必要があります。 必要な場合は、Err.Number のエラー コードをアプリケーション固有のエラーのいずれかに割り当てて、オブジェクトの呼び出し元に渡すこともできます。

参照

参照

On Error ステートメント (Visual Basic)

Description

Number

HelpFile

HelpContext

LastDllError

Source

概念

例外処理の概要 (Visual Basic)

エラーの種類 (Visual Basic)

Visual Basic の構造化例外処理の概要

非構造化例外処理の概要 (Visual Basic)