イミディエイト モードのコマンド ウィンドウにおける IntelliSense
イミディエイト モードのコマンド ウィンドウでデバッグを行う際に IntelliSense を使用すると、生産性が向上し、クラスのメンバーやパラメーターの情報を見つけやすくなります。
解説
イミディエイト モードのコマンド ウィンドウでは、IntelliSense はデバッグが開始された場合にのみ機能し、デザイン時の式の評価では利用できません。
使用例
次の例は、デバッグ時に IntelliSense を使用して、SomeMethod() という名前のメソッドとそのパラメーターの情報を見つける方法を示しています。 また、イミディエイト モードのコマンド ウィンドウでこのオブジェクトの名前を入力する際に、IntelliSense がどのように入力を支援するのかも示されています。
注意
IDE に表示される機能は、有効にされている設定やエディションに依存し、ヘルプに記載されている内容とは異なる場合があります。 設定を変更するには、[ツール] メニューの [設定のインポートとエクスポート] をクリックします。 詳細については、「Visual Studio の設定」を参照してください。
この例をセットアップするには
C# のコンソール アプリケーションを作成すると、Visual Studio のコード エディターに自動的に Program.cs が表示されます。
Program に次のメソッドを追加します。
public int SomeMethod (int i) { i = i+3; return i; }
Main() に次のステートメントを追加し、太字の行の横にブレークポイントを設定します。
Program p1 = new Program(); int i = 0; p1.SomeMethod (i);
[デバッグ] メニューの [開始] をクリックします。
[デバッグ] メニューの [ウィンドウ] を選択し、[イミディエイト] をクリックします (Ctrl キーを押しながら D キーを押し、次に I キーを押します)。
イミディエイト モードのコマンド ウィンドウが表示されます。
「i」と入力し、Enter キーを押して、イミディエイト モードが正しく機能しているかどうかを確認します。 イミディエイト モードによって i の即値が評価され、0 が返されます。
イミディエイト モードのコマンド ウィンドウで IntelliSense を使用するには
次のように、「p1」と入力し、続けてメンバー アクセス演算子 (.) を入力します。
p1.
[メンバーの一覧] ボックスに、Program のすべてのメンバーの一覧が表示されます。
p1. の後に「S」と入力して、SomeMethod の名前を入力し始めます。次に、Ctrl キーを押しながら Space キーを押して、入力候補コマンドを実行します。 IntelliSense によって、オブジェクト p1.SomeMethod の名前が自動的に補完されます。
p1.SomeMethod の後に左かっこを入力します。 IntelliSense によって、p1.SomeMethod の [パラメーター ヒント] が表示されます。
「5)」と入力して、このコマンドを次のように完成させます。
p1.SomeMethod(5)
Enter キーを押します。
イミディエイト モードによって、8 が返されます。
イミディエイト モードのコマンド ウィンドウでは、クイック ヒントのほか、new 演算子に続くメンバーの事前選択などの IntelliSense 機能も使用できます。