チュートリアル: Web パフォーマンス テストへの検証規則と抽出規則の追加
このチュートリアルでは、検証規則と抽出規則を Web パフォーマンス テストに追加し、それが正常に動作することを検証します。
検証規則は、Web アプリケーションが正常に動作しているかどうかの検証に役立ちます。検証規則では、Web 要求によって返されるページ上に存在するテキスト、タグ、または属性の存在を検証します。
抽出規則は検証規則に似ていますが、データを検証するのではなく、データを抽出し、結果を Web パフォーマンス テスト コンテキストに格納します。 詳細については、「Web パフォーマンス テストでの検証規則と抽出ルールの使用」を参照してください。
このチュートリアルでは、次のタスクを行います。
検証規則を Web パフォーマンス テストに追加する。
検証規則の結果を検証する。
Web パフォーマンス テストに抽出規則を追加する。
抽出規則の結果を検証する。
必須コンポーネント
このチュートリアルを実行するための要件は次のとおりです。
Visual Studio 2010 Ultimate
「チュートリアル : 簡単な Web アプリケーションの作成」で作成した Web アプリケーション
「チュートリアル: Web パフォーマンス テストの記録と実行」で作成した Web パフォーマンス テスト
チュートリアルの準備
このチュートリアルの準備をするには
「チュートリアル : 簡単な Web アプリケーションの作成」で作成した Web アプリケーションを開きます。
Ctrl キーを押しながら F5 キーを押して、ブラウザーで Web アプリケーションを実行します。 最初のページが表示されます。 ブラウザーを閉じます。
注意
この操作により、Web パフォーマンス テストの対象となる Web アプリケーションを実行する ASP.NET 開発サーバーが起動します。 ASP.NET 開発サーバーのアイコンが通知領域に表示されます。
「チュートリアル: Web パフォーマンス テストの記録と実行」で作成した Web アプリケーションを開きます。
ソリューション エクスプローラーで、[ColorWebTest.webtest] をダブルクリックします。 Web パフォーマンス テスト エディターが開き、Web 要求の一覧が表示されます。
Web パフォーマンス テストへの検証規則の追加
この Web パフォーマンス テストでは、Red オプションを選択し、[送信] をクリックしました。 ここでは、検証規則を追加し、実際に Red.aspx ページに移動したかどうかを検証します。
検証規則を Web パフォーマンス テストに追加するには
Web パフォーマンス テスト エディターで、Red.aspx ページにリダイレクトされる要求を探します。 通常は、要求リストの 2 番目のノードになります。
重要
この Web アプリケーションでは、Default.aspx ページから Red.aspx ページへの移動にリダイレクトを使用します。 Web パフォーマンス テスト エディターの要求リストでは、目的の要求は Red.aspx ではなく Default.aspx に表示されます。 正しい要求を見つけるには、要求のノードを展開し、[フォーム ポスト パラメーター] フォルダーを展開して、そこに RadioButtonList=Red というエントリがあることを確認します。
Web 要求を右クリックし、[検証規則の追加] をクリックします。
[検証規則の追加] ダイアログ ボックスが表示されます。
[規則の選択] ペインで、[検索テキスト] を選択します。
[プロパティ] ペインで、[検索テキスト] プロパティを「Red」に設定し、[テキストが見つかれば成功] プロパティを「True」に設定します。
[OK] をクリックします。
[ファイル] メニューの [ColorWebTest.webtest の保存] をクリックして Web パフォーマンス テストを保存します。
検証規則の結果の検証
検証規則の結果を検証するには
Web パフォーマンス テスト エディターの [実行] をクリックして、Web パフォーマンス テストを開始します。
Web パフォーマンス テスト結果ビューアーが表示されます。
Web パフォーマンス テスト結果ビューアーの上部ペインで、Red.aspx ページの要求をクリックします。
Web パフォーマンス テスト結果ビューアーの下部ペインで、[詳細] タブをクリックします。 [検証および抽出規則] グリッドが開き、検証規則の結果が表示されます。
Web パフォーマンス テストへの抽出規則の追加
この Web パフォーマンス テストでは、Blue オプションを選択し、[送信] をクリックしました。 ここでは、抽出規則を追加し、Blue.aspx ページの Label のスタイルを取得します。
Web パフォーマンス テストに抽出規則を追加するには
Web パフォーマンス テスト エディターで、Blue.aspx ページにリダイレクトされる要求を探します。 通常は、要求リストの 4 番目のノードになります。
重要
この Web アプリケーションでは、Default.aspx ページから Blue.aspx ページへの移動にリダイレクトを使用します。 Web パフォーマンス テスト エディターの要求リストでは、目的の要求は Blue.aspx ではなく Default.aspx に表示されます。 正しい要求を見つけるには、要求のノードを展開し、[フォーム ポスト パラメーター] フォルダーを展開して、そこに RadioButtonList=Blue というエントリがあることを確認します。
Web 要求を右クリックし、[抽出規則の追加] をクリックします。
[抽出規則の追加] ダイアログ ボックスが表示されます。
[規則の選択] ペインで、[属性値の抽出] を選択します。
[プロパティ] ペインで、次のプロパティを設定します。
プロパティ
値
コンテキスト パラメーター名
ExtractionTest
タグ名
span
属性名
style
属性値の一致
Color:Blue
[OK] をクリックします。
[ファイル] メニューの [保存] をクリックして、Web パフォーマンス テストを保存します。
抽出規則の結果の検証
抽出規則の結果を検証するには
Web パフォーマンス テスト エディターの [実行] をクリックして、Web パフォーマンス テストを開始します。
Web パフォーマンス テスト結果ビューアーが表示されます。
Web パフォーマンス テスト結果ビューアーの上部ペインで、Blue.aspx ページの要求をクリックします。
Web パフォーマンス テスト結果ビューアーの下部ペインで、[詳細] タブをクリックします。
[検証および抽出規則] グリッドが開き、追加した抽出規則のエントリが表示されます。
[コンテキスト] タブをクリックします。
名前と値のグリッドが表示されます。 最後のエントリの color:Blue; が、ルールによって抽出された値になります。
次の手順
このチュートリアルでは、検証規則と抽出規則を Web パフォーマンス テストに追加しました。
Web パフォーマンス テストにデータ バインドを追加する方法については、「チュートリアル: Web パフォーマンス テストへのデータ バインドの追加」を参照してください。 最後に、Web パフォーマンス テストをコード化された Web パフォーマンス テストに変換する方法については、「チュートリアル: コード化された Web パフォーマンス テストの作成」を参照してください。
参照
処理手順
チュートリアル: Web パフォーマンス テストの記録と実行
チュートリアル: Web パフォーマンス テストへのデータ バインドの追加
チュートリアル: コード化された Web パフォーマンス テストの作成