型指定された配列
型指定された配列は、変数、定数、関数、およびパラメーターに、組み込みデータ型のように注釈を付けることができるデータ型です。 型指定された配列には基本データ型があり、配列の各要素はその基本型になります。 基本型自身が配列型となることができ、配列の配列を構成できます。
型指定された配列の使用
データ型の後に角かっこを指定すると、1 次元の型指定された配列が定義されます。 n 次元の配列を定義するには、基本データ型の後の角かっこの間に n-1 のコンマを指定します。
型指定された配列の変数には、最初は記憶領域が割り当てられず、初期値は undefined になります。 配列変数を初期化するには、new 演算子、配列リテラル、配列コンストラクター、または他の配列を使用します。 初期化は、他の型の変数と同様、型指定された配列変数が宣言されたときか、後で実行できます。 変数やパラメーターの次元が、変数に代入された配列またはパラメーターに渡された配列の次元 (または型) と一致しない場合は、型の不一致エラーが発生します。
配列コンストラクターを使用すると、指定したネイティブ型の配列を、指定した (固定の) サイズで作成できます。 各引数は、正の整数に評価される式であることが必要です。 各引数の値は、各次元の配列のサイズを決定します。引数の数は、配列の次元数を決定します。
次の例は、簡単な配列の宣言を示しています。
// Simple array of strings; initially empty. The variable 'names' itself
// will be null until something is assigned to it
var names : String[];
// Create an array of 50 objects; the variable 'things' won't be null,
// but each element of the array will be until they are assigned values.
var things : Object[] = new Object[50];
// Put the current date and time in element 42.
things[42] = new Date();
// An array of arrays of integers; initially it is null.
var matrix : int[][];
// Initialize the array of arrays.
matrix = new (int[])[5];
// Initialize each array in the array of arrays.
for(var i = 0; i<5; i++)
matrix[i] = new int[5];
// Put some values into the matrix.
matrix[2][3] = 6;
matrix[2][4] = 7;
// A three-dimensional array
var multidim : double[,,] = new double[5,4,3];
// Put some values into the matrix.
multidim[1,3,0] = Math.PI*5.;