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.vsz ファイル (プロジェクト コントロール)

更新 : 2007 年 11 月

ウィザードは .vsz ファイルで開始します。.vsz ファイルとは、呼び出されるウィザードとそのウィザードに渡す情報を指定するテキスト ファイルです。このファイルには、2 行のヘッダーの後に、ウィザードに渡すさまざまな省略可能パラメータが指定されています。省略可能なパラメータのリストについては、「ウィザードの .vsz ファイルのカスタム パラメータ」を参照してください。

.vsz ファイルのヘッダーの例を次に示します。

VSWIZARD 7.0
Wizard=VsWizard.VsWizardEngine.8.0
Param="WIZARD_NAME = My AppWizard"
  • ヘッダーの最初の行は、テンプレート ファイル形式のバージョン番号を指定します。この番号として、6.0、7.0、または 7.1 を指定できます。それ以外の番号は無効です。無効な番号を使用すると、"無効な形式" エラーが発生します。

  • 2 行目は、Wizard 変数を Visual Studio で一緒に作成されるウィザードの ProgID に設定します。ProgID は、VsWizard.VsWizardEngine.8.0 のような、CLSID の文字列形式です。

    ウィザードにユーザー インターフェイスがある場合は、ウィザードが IVCWizCtlUI を実装するように ProgID で自動的に指定されます。既定では、このインターフェイスのメソッドは、プロジェクトの .htm ファイルで使用されます。.htm ファイルでこのインターフェイスのメソッドを使用すると、ウィザードの動作を変更できます。詳細については、IVCWizCtlUI のコクラスである VCWizCtl に関するトピックを参照してください。

  • この 2 行の後には、省略可能なパラメータのリストが指定されます。これにより、.vsz ファイルはその他のカスタム パラメータをウィザードに渡すことができます。値は、ウィザード コントロールの Execute メソッドで、バリアント型の配列の文字列要素として渡されます。既定では、ユーザー インターフェイスがあるウィザードは、次の既定パラメータを生成します。

    Param="START_PATH = <path to the wizard>"
    Param="HTML_PATH = <path to the wizard's HTML file>"
    Param="TEMPLATES_PATH = <path to the wizard's template file>"
    Param="SCRIPT_PATH = <path to the wizard's script files>"
    Param="IMAGES_PATH = <path to the wizard's images>"
    

    ウィザードにユーザー インターフェイスがない場合は、IMAGES_PATH パラメータではなく、次のパラメータが含まれます。

    Param="WIZARD_UI = FALSE"
    Param="SOURCE_FILTER = txt"
    
  • .vsz ファイルには、Common.js ファイルにある関数を指定する次のパラメータを含めることができます。

    Param="PREPROCESS_FUNCTION = CanAddATLClass"
    Param="PREPROCESS_FUNCTION = CanAddMFCClass"
    Param="PREPROCESS_FUNCTION = CanAddClass"
    

CanAddATLClassCanAddMFCClass、および CanAddClass の各関数は、Visual C++ コード モデルが使用できることを確認するためにウィザードによって呼び出されます。いずれかの関数が false を返すと、ウィザードは起動しません。

.vsz ファイルを vc7\vcprojects ディレクトリに格納することによって、Visual Studio の [新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスのテンプレート ペインにウィザードを追加できます。既定では、カスタム ウィザードによって .vsz ファイルがこのディレクトリに作成されます。

e06awfzy.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

ウィザードのファイルとディレクトリを削除する場合は、vc7\vcprojects ディレクトリからプロジェクトの .vsz ファイル、.vsdir ファイル、および .ico ファイルも削除する必要があります。

参照

処理手順

カスタム ウィザードの作成

概念

ウィザード用に作成されるファイル

.vsdir ファイルを使用した [項目の追加] ダイアログ ボックスおよび [新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスへのウィザードの追加

ウィザードのデザイン

参照

カスタム ウィザード

その他の技術情報

Visual C++ ウィザード モデル