Configuration Manager を新しいサービス パックにアップグレードする
適用対象: System Center 2012 Configuration Manager SP1,System Center 2012 Configuration Manager SP2,System Center 2012 R2 Configuration Manager,System Center 2012 R2 Configuration Manager SP1
System Center 2012 Configuration Manager のサイトと階層を新しいサービス パックにアップグレードするときに、以下のセクションの情報を参照してください。
Configuration Manager サイトのアップグレード前の構成
サイトを新しいサービス パックにアップグレードする前に、適切なアップグレード チェックリストを確認して、サイトまたは階層で必要となるアップグレード前の構成を把握します。 また、使用している構成と設定の詳細と、そのサービス パック バージョンへのアップグレード後は保持されない構成と設定の詳細を記録することを計画します。
アップグレード前のタスクと構成の詳細については、「System Center 2012 Configuration Manager のアップグレードの計画」トピックを参照してください。
Configuration Manager サイト データベースのアップグレードのテスト
サイトをアップグレードする前に、そのサイトのデータベースのコピーでアップグレードをテストします。
データベースでアップグレードをテストするために、まず、サイト データベースのコピーを Configuration Manager サイトをホストしていない SQL Server インスタンスに復元します。 データベースのコピーをホストするのに使用している SQL Server のバージョンが、データベースのコピーのソースである Configuration Manager のバージョンがサポートしている SQL Server のバージョンである必要があります。
次に、サイト データベースを復元した後、SQL Server コンピューターで、Configuration Manager サービス パック メディアから、/TESTDBUPGRADE コマンド ライン オプションを使用して Configuration Manager のセットアップを実行します。
サイト データベースのバックアップの作成方法と復元方法については、「Configuration Manager のバックアップと回復」を参照してください。
/TESTDBUPGRADE コマンド ライン オプションの詳細については、「Configuration Manager のサイトのインストールと階層の作成」トピックの「セットアップのコマンド ライン オプションの使用」セクションにある表を参照してください。
サポートされている SQL Server のバージョンの詳細については、「」の「」セクションを参照してください。No text is shown for link 'c1e93ef9-761f-4f60-8372-df9bf5009be0'. The title of the linked topic might be empty.c1e93ef9-761f-4f60-8372-df9bf5009be0#BKMK_SupConfigSQLDBconfig
アップグレードを計画している各中央管理サイトとプライマリ サイトで、以下の手順に従います。
Configuration Manager サイト データベースでアップグレードをテストするには
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サイト データベースのコピーを作成してから、サイト データベースと同じエディションを使用しており、Configuration Manager サイトをホストしていない SQL Server インスタンスにこのコピーを復元します。 たとえば、サイト データベースで SQL Server Enterprise Edition のインスタンスを実行している場合、同様に SQL Server Enterprise Edition を実行している SQL Server インスタンスにデータベースを復元します。
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データベースのコピーを復元した後で、新しいバージョンの Configuration Manager のソース メディアからセットアップを実行します。 セットアップを実行する際、/TESTDBUPGRADE コマンド ライン オプションを使用します。 データベースのコピーをホストしている SQL Server インスタンスが既定のインスタンスでない場合は、コマンド ライン引数を指定してサイト データベースのコピーをホストしているインスタンスを特定することも必要になります。
たとえば、SMS_ABC というデータベース名のサイト データベースをアップグレードすることを計画しているとします。 このサイト データベースのコピーを、DBTest というインスタンス名のサポートされている SQL Server インスタンスに復元します。 サイト データベースのこのコピーのアップグレードをテストするには、次のコマンド ラインを使用します。Setup.exe /TESTDBUPGRADE DBtest\CM_ABC
Setup.exe は、Configuration Manager SP1 のソース メディアの次の場所にあります。SMSSETUP\BIN\X64
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データベースのアップグレード テストを実行する SQL Server インスタンスで、システム ドライブのルート内の ConfigMgrSetup.log を確認し、進行状況と成功状態を監視します。
- テスト アップグレードが失敗した場合、サイト データベースのアップグレードの失敗に関連する問題を解決し、サイト データベースの新しいバックアップを作成してから、サイト データベースの新しいコピーのアップグレードをテストします。 - プロセスが成功したら、データベース コピーを削除できます。 <div class="alert"> > [!メモ] > <P>テスト アップグレードに使用したサイト データベースのコピーを復元して、任意のサイトのサイト データベースとして使用することはサポートされていません。</P> </div>
サイト データベースのコピーのアップグレードが成功したら、Configuration Manager サイトとそのサイト データベースのアップグレードに進みます。
Configuration Manager サイトのアップグレード
サイトのアップグレード前の構成を完了して、データベースのコピーでサイト データベースのアップグレードをテストし、インストールを計画しているサービス パック バージョンの前提条件ファイルと言語パックをダウンロードしたら、Configuration Manager サイトをアップグレードできるようになります。
階層内のサイトをアップグレードする際、まず、階層の最上位サイトをアップグレードします。 この最上位サイトは、中央管理サイトまたはスタンドアロンのプライマリ サイトのいずれかです。 中央管理サイトのアップグレードが完了した後で、任意の順序で子プライマリ サイトをアップグレードできます。 プライマリ サイトをアップグレードした後で、そのサイトの子セカンダリ サイトをアップグレードするか、セカンダリ サイトをアップグレードする前に他のプライマリ サイトをアップグレードできます。
中央管理サイトまたはプライマリ サイトをアップグレードするには、Configuration Manager サービス パック メディアからセットアップを実行します。 ただし、セカンダリ サイトをアップグレードする際、セットアップは実行しません。 代わりに、プライマリ親サイトのアップグレードが完了した後で、Configuration Manager コンソールを使用してセカンダリ サイトをアップグレードします。
サイトをアップグレードする前に、サイトのアップグレードが完了するまで、サイト サーバーにインストールされている Configuration Manager コンソールを閉じます。 また、サイト サーバー以外のコンピューターで実行されている各 Configuration Manager コンソールも閉じます。 サイトのアップグレードが完了した後で、コンソールを再接続できます。 ただし、Configuration Manager コンソールを新しいバージョンの Configuration Manager にアップグレードするまで、新しいバージョンの Configuration Manager で使用できる一部のオブジェクトと情報をコンソールに表示できません。
Configuration Manager サイトをアップグレードするには、次の手順に従います。
中央管理サイトまたはプライマリ サイトをアップグレードするには
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セットアップを実行するユーザーが、次のセキュリティ権限を持っていることを確認します。
- サイト サーバー コンピューターのローカル管理者権限 - サイトがリモートの場合は、そのリモート サイト データベース サーバーのローカル管理者権限
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サイト サーバー コンピューターでエクスプローラーを開いて、<ConfigMgrServicePackInstallationMedia>\SMSSETUP\BIN\X64 に移動します。
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Setup.exe をダブルクリックします。Configuration Manager のセットアップ ウィザードが開きます。
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[開始する前に] ページで [次へ] をクリックします。
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[はじめに] ページで [Configuration Manager サイトをアップグレードする] を選択してから、[次へ] をクリックします。
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[プロダクト キー] ページで [次へ] をクリックします。
以前に Configuration Manager 評価版をインストールした場合、[この製品の製品版をインストール] を選択し、Configuration Manager の完全インストール用のプロダクト キーを入力して、サイトを完全なバージョンに変換できます。
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[マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項] ページで、ライセンス条項を読んで同意し、[次へ] をクリックします。
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[必須ライセンス] ページで、必須ソフトウェアのライセンス条項を読んで同意し、[次へ] をクリックします。 ソフトウェアがダウンロードされ、必要に応じて、サイト システムまたはクライアントに自動的にインストールされます。 次のページに進む前に、すべてのチェック ボックスをオンにする必要があります。
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[必須ファイルのダウンロード] ページで、前提条件の最新の再頒布可能ファイル、言語パック、および製品の最新の更新プログラムをインターネットからダウンロードするか、以前にダウンロードしたファイルを使用するかを指定し、[次へ] をクリックします。 セットアップ ダウンローダーを使用して既にファイルをダウンロードしている場合は、[ダウンロード済みのファイルを使用する] を選択して、ダウンロード先フォルダーを指定します。 セットアップ ダウンローダーの詳細については、「セットアップ ダウンローダー」トピックの「Configuration Manager のサイトのインストールと階層の作成」セクションを参照してください。
[!メモ]
前にダウンロードしたファイルを使用する場合は、ダウンロード先フォルダーに、最新バージョンのファイルが含まれていることを確認してください。
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[サーバーの言語の選択] ページで、サイトに現在インストールされている言語の一覧を表示します。 このサイトで Configuration Manager コンソールとレポートに使用できるようにする追加の言語を選択するか、このサイトでサポートする必要がなくなった言語をクリアして、[次へ] をクリックします。 既定では英語が選択され、選択を解除することはできません。
重要 各バージョンの Configuration Manager では、それよりも古いバージョンの Configuration Manager の言語パックを使用できません。 アップグレードする Configuration Manager サイトで言語のサポートを有効にするには、その新しいバージョンの言語パック バージョンを使用する必要があります。 たとえば、サービス パックが適用されていない Configuration Manager から Configuration Manager SP1 へのアップグレード中に、ダウンロードした前提条件ファイルで Configuration Manager SP1 バージョンの言語パックが提供されていない場合、その言語のサポートをインストールすることはできません。 サービス パックが適用されていない Configuration Manager で、ある言語が既にインストールされていて、新しいバージョンの言語パックを利用できない場合、サイトのアップグレード時にその言語のサポートはアンインストールされます。
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[クライアント言語の選択] ページで、サイトに現在インストールされている言語の一覧を表示します。 このサイトでクライアント コンピューターに使用できるようにする追加の言語を選択するか、このサイトでサポートする必要がなくなった言語をクリアします。 モバイル デバイス クライアントのすべてのクライアント言語を有効にするかどうかを指定して、[次へ] をクリックします。 既定では英語が選択され、選択を解除することはできません。
重要 各バージョンの Configuration Manager では、それよりも古いバージョンの Configuration Manager の言語パックを使用できません。 アップグレードする Configuration Manager サイトで言語のサポートを有効にするには、その新しいバージョンの言語パック バージョンを使用する必要があります。 たとえば、サービス パックが適用されていない Configuration Manager から Configuration Manager SP1 へのアップグレード中に、ダウンロードした前提条件ファイルで Configuration Manager SP1 バージョンの言語パックが提供されていない場合、その言語のサポートをインストールすることはできません。 サービス パックが適用されていない Configuration Manager で、ある言語が既にインストールされていて、新しいバージョンの言語パックを利用できない場合、サイトのアップグレード時にその言語のサポートはアンインストールされます。
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[設定の概要] ページで、[次へ] をクリックして前提条件チェッカーを起動し、サイトをアップグレードするサーバーの準備ができているかどうかを確認します。
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[インストールの前提条件チェック] ページに問題が何も表示されていない場合は、[次へ] をクリックして、プライマリ サイトとサイト システムの役割をアップグレードします。 一覧に問題が表示されている場合は、その問題をクリックして解決方法を確認します。 セットアップを続行する前に、一覧内でステータスが [エラー] になっているすべての問題を解決します。 問題を解決したら、[前提条件チェックの実行] をクリックして、もう一度前提条件チェックを実行します。 システム ドライブのルートにある ConfigMgrPrereq.log ファイルを開いて、前提条件チェッカーの結果を確認することもできます。 ログ ファイルには、ユーザー インターフェイスに表示されていない情報が含まれていることがあります。 インストールの前提条件チェックの規則と説明については、「Configuration Manager の前提条件チェッカーのテクニカル リファレンス」を参照してください。
[アップグレード] ページに、進行状況の全体的なステータスが表示されます。 コア サイト サーバーとサイト システムのインストールが完了したら、ウィザードを閉じることができます。 サイトの構成がバックグラウンドで続行されます。
セカンダリ サイトをアップグレードするには
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セットアップを実行する管理ユーザーが、次のセキュリティ権限を持っていることを確認します。
- セカンダリ サイト コンピューターのローカル管理者権限 - 親プライマリ サイトのインフラストラクチャ管理者または完全な権限を持つ管理者のセキュリティ ロール - セカンダリ サイトのサイト データベースのシステム管理者 (SA) の権限
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Configuration Manager コンソールで、[管理] をクリックします。
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[管理] ワークスペースで [サイトの構成] を展開して、[サイト] をクリックします。
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アップグレードするセカンダリ サイトを選択し、[ホーム ] タブの [サイト] グループで、[アップグレード] をクリックします。
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[はい] をクリックして決定を確認し、セカンダリ サイトのアップグレードを開始します。
セカンダリ サイトのアップグレードは、バックグラウンドで進行します。 アップグレードが完了した後で、Configuration Manager コンソールでステータスを確認できます。 ステータスを確認するには、セカンダリ サイト サーバーを選択して、[ホーム] タブの [サイト] グループにある [インストール ステータスの表示] をクリックします。
Configuration Manager サイトでのアップグレード後のタスクの実行
サイトを新しいサービス パックにアップグレードした後で、サイトのアップグレードまたは再構成を終了するために、追加のタスクを完了することが必要になる場合があります。 このようなタスクには、Configuration Manager クライアントまたは Configuration Manager コンソールのアップグレード、管理ポイントのデータベース レプリカの再有効化、サービス パックのアップグレード後は保持されない、使用する Configuration Manager 機能の設定の復元などがあります。
これらのタスクの詳細については、「System Center 2012 Configuration Manager のアップグレードの計画」トピックをご覧ください。