SQL Server データの保護
公開日: 2016年3月
対象: System Center 2012 SP1 - Data Protection Manager、System Center 2012 - Data Protection Manager、System Center 2012 R2 Data Protection Manager
このトピックでは、Data Protection Manager (DPM) を使用して、Microsoft SQL Server データベースを保護する計画をしているときに考慮すべき情報を提供します。
DPM は、SQL Server のどのバージョンおよび機能をサポートしますか?
バージョン
SQL Server 2005
SQL Server 2008
SQL Server 2008 R2
SQL Server 2012
SQL Server 2014
機能
SQL クラスタリング
DPM サーバーによって保護されている SQL Server クラスタリング展開で、SQL Server のインスタンスが別のノードにフェールオーバーした場合に、DPM サーバーは、バックアップ管理者の介入がなくても、SQL Server クラスターのプライマリ ノードの保護を続行します。
DPM は、SQL クラスターを保護している場合、クラスターに対応します。 DPM は、クラスター内のノードだけでなく、クラスターの ID を認識します。 SQL クラスタリングのシナリオでは、SQL Server のインスタンスが別のノードに変更された場合に、DPM はバックアップ管理者の介入がなくても、SQL クラスターの保護を続行します。
SQL ミラーリング
DPM サーバーがミラー化された SQL Server データベースを保護している場合、DPM サーバーは、ミラー化されたデータベースに対応しており、共有データセットを正しく保護します。
SQL ログ配布
SQL Server ログ配布が使用されているシナリオでは、DPM は、ログ配布が使用されていることを自動的に検出し、それと共存するように DPM 自体を自動構成します。 これにより、正しい SQL 保護を確実にします。
SQL AlwaysOn
DPM は、SQL AlwaysOn を保護しているときに、可用性グループを自動的に検出します。 フェールオーバーの発生を検出し、データベースを保護し続けます。
SQL 保護の前提条件の詳細については、「SQL Server のデータの保護の計画」のページを参照してください。 SQL 保護をセットアップする前に、SQL Server の前提条件のページを読むことをお勧めします。
SQL Server 保護を構成する前に、DPM を準備します
SQL Server 保護をセットアップする前に、必ず次の手順を実行する必要があります。
DPM の展開 — DPM が正しくインストールされ展開されていることを確認します。 DPM を展開していない場合は、次のリンクのガイダンスを参照してください。
記憶域のセットアップ — 記憶域がセットアップされたことを確認します。 次の記事でオプションの詳細を確認してください。
ディスクおよび記憶域プールへの短期的な保存ついては、「ディスク バックアップの計画」を参照してください。
Azure Backup を使用した Azure への保存については、「Azure のバックアップ計画」を参照してください。
テープへの長期的な保存については、「テープベースのバックアップの計画」を参照してください。
DPM 保護エージェントの設定—エージェントを SQL Server のインスタンスにインストールする必要があります。 「保護エージェントの展開を計画する」および「保護エージェントの設定」を参照してください。
SQL Server のインスタンスの保護グループを設定する
DPM コンソールで、[保護] をクリックします
[新規] をクリックして、[新しい保護グループの作成] ウィザードを開始します。
[新しい保護グループの作成] ウィザードの [グループ メンバーの選択] ページの [利用可能なメンバー] の下で、SQL Server のインスタンスを展開します。
そのサーバー上の SQL Server のインスタンスが表示されます。 インスタンス レベルで保護することも、データベースを個別に保護することもできます。 ウィザードの残りの手順を実行して、SQL 保護のセットアップを完了します。
保護グループの作成の詳細については、この記事 保護グループの作成と管理 に記載されています。
注意: インスタント レベルで保護する場合、SQL Server のインスタンスに追加されるすべてのデータベースは、DPM 保護に自動的に追加されます。 インスタンス レベルでの自動保護、および個々のデータベース保護の例については、次のスクリーン ショットを参照してください。
注意: SQL Server AlwaysOn 可用性グループを使用している場合、可用性グループを含む保護グループを作成することができます。 DPM サーバーは、可用性グループを検出して、クラスター グループの下に表示します。 グループ全体を選択して保護し、このグループに追加するすべてのデータベースが自動的に保護されるようにします。 グループ全体ではなく個々のデータベースを選択することもできます。
SQL Server のインスタントごとに、システム状態のバックアップ、または完全なベア メタル バックアップ (システム状態を含む) を実行することもできます。 これは、データだけでなく、サーバー全体を回復する場合に役立ちます。 保護グループとベア メタル バックアップの詳細については、次の記事に記載されています。
保護グループを作成したら、初回のデータ レプリケーションが実行されます。 保護グループ設定に沿ってバックアップが実行されます。
監視の通知
保護グループが作成されると、初期レプリケーションが実行され、DPM は SQL Server データのバックアップと同期を開始します。 DPM を使用して、次の方法で初期同期と一連のバックアップを監視することができます。
既定の DPM 監視を使用して、アラートを発行し、通知を構成することで、プロアクティブな監視のための通知を設定できます。 重大、警告、情報の各アラートや、インスタンス化された回復の状態についての通知を電子メールで送信できます。
組織で展開された System Center Operations Manager (SCOM) がある場合は、DPM の詳細な監視および管理に SCOM を使用できます。 SCOM での DPM の監視および管理は、SQL 保護の監視要件を十分に満たしています。 詳細については、「DPM の管理と監視」を参照してください。
監視通知の設定
DPM 管理者コンソールで、[監視]、[操作]、[オプション] の順にクリックします。
[SMTP サーバー] をクリックして、通知の送信元のサーバー名、ポート、電子メール アドレスを入力します。 有効なアドレスを入力する必要があります。
[認証済み SMTP サーバー] で、ユーザー名とパスワードを入力します。 ユーザー名とパスワードは、前の手順で指定された送信元アドレスを持つ人物のドメイン アカウント名にする必要があります。 そうでない場合、通知は配信できません。
SMTP サーバーの設定をテストするには、[テスト電子メールの送信] をクリックし、DPM がテスト メッセージを送信する先の電子メール アドレスを入力し、[OK] をクリックします。
[オプション] > [通知] をクリックし、受信者に通知するアラートの種類を選択します。[受信者] に、DPM が通知のコピーを送信する対象とする各受信者の電子メール アドレスを入力します。
SMTP サーバーの設定をテストするには、[テスト通知の送信] > [OK] をクリックします。