SQL Server のデータの保護の計画
公開日: 2016年3月
対象: System Center 2012 SP1 - Data Protection Manager、System Center 2012 - Data Protection Manager、System Center 2012 R2 Data Protection Manager
SQL Server を保護するために DPM を展開する前に、以下を実行します。
SQL Server のすべての問題について、リリース ノートと DPM でサポートされているシナリオおよびサポートされていないシナリオ を確認します。
DPM による保護とサポートの一覧 でサポートする SQL Server バージョンを確認します。
次の点に注意してください。
データベースのファイルがリモート ファイル共有にある場合は、ID 104 のエラーが発生し、DPM でデータを保護することはできません。DPM は、リモート ファイル共有にデータのある SQL Server をサポートしていません。
DPM はリモート SMB 共有に保存されているデータベースを保護できません。
可用性グループ レプリカは読み取り専用として構成してください。
システム アカウント NTAuthority\System を SQL Server の Sysadmin グループに明確に追加する必要があります。
部分的な包含データベースに対して別の場所の回復を実行する場合、ターゲット SQL インスタンスで包含データベース機能を有効にする必要があります。
AlwaysOn が有効になっている SQL Server の保護
SQL Server 2012 は AlwaysOn と呼ばれる新しい高可用性機能を導入しています。データベースを可用性グループに追加することができます。可用性グループとは、フェールオーバー用に構成されたデータベースのコンテナーのことです。System Center 2012 SP1 DPM は、可用性グループに含まれているデータベースの保護をサポートしています。AlwaysOn 機能への DPM サポートの顕著な特徴は次のとおりです。
保護グループの作成で照会を実行中に、DPM は可用性グループを検出します。
DPM はフェールオーバーを検出し、データベース保護を続行します。
DPM は SQL Server のインスタンスに対して、マルチサイト クラスター構成をサポートします。
AlwaysOn 機能を使用するデータベースを DPM で保護するときは、次の制限があります。
DPM は、SQL Server で設定されている可用性グループのバックアップ ポリシーに従って、次のようなバックアップを行います。
セカンダリ優先 - オンラインになっているのがプライマリ レプリカだけの場合を除き、常に、セカンダリ レプリカをバックアップします。セカンダリ レプリカが複数ある場合は、バックアップの優先度が最も高いノードがバックアップ用に選択されます。プライマリ レプリカしかない場合は、そのプライマリ レプリカをバックアップします。
セカンダリのみ - プライマリ レプリカのバックアップは行いません。オンラインになっているのがプライマリ レプリカだけの場合は、バックアップをまったく実施しません。
プライマリ - 常にプライマリ レプリカをバックアップします。
任意のレプリカ - 可用性グループにある任意の可用性レプリカをバックアップします。バックアップするノードは、各ノードのバックアップの優先度によって決まります。
次の点に注意してください。
読み取り可能なレプリカ (プライマリ、同期セカンダリ、非同期セカンダリ) であれば、どれでもバックアップできます。
レプリカがバックアップから除外されている場合 ([レプリカの除外] を有効にしている場合や、レプリカを読み取り不可としてマークしている場合) は、どのオプションでも、そのレプリカをバックアップ用に選択することはできません。
読み取り可能なレプリカが複数ある場合は、バックアップの優先度が最も高いノードがバックアップ用に選択されます。
選択したノードのバックアップに失敗した場合は、バックアップ処理が完了しません。
元の場所への回復はサポートされていません。