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レポート アプリケーションからの列の非表示

PowerPivot ブックを Power View レポートまたは Excel ピボット レポートのデータ モデルとして使用する場合は、レポート アプリケーションに表示されないように個々の列を非表示にするかどうかを指定できます。 列を非表示にすると、レポート内のフィールド リストがレポート作成者にとって関心のあるフィールドだけに制限され、モデルの使いやすさが向上します。 他のテーブルを介して公開されている冗長列を非表示にしたり、レポート作成者に関連のないフィールドが含まれている列を非表示にします。 たとえば、さまざまな商品の継続的な製造コストを比較するモデルを作成する場合は、この業務上の問題の解決に関連しない列を非表示にすることができます。 同様に、メジャー (売上合計) が使用する値を提供するデータ列 (売上) があるときに、レポートでメジャーを使用している場合は、データ列を削除する場合があります。

列を非表示にしても、列はモデルから削除されません。 非表示の列は、テーブルの並べ替え列として引き続き使用できます。 また、計算列またはメジャーを定義する数式で参照できます。 列を非表示にする機能はデータ セキュリティを目的としたものではなく、ピボットテーブルのフィールド一覧および PowerPivot ウィンドウの列の一覧を簡略化し、短縮して表示するためのものです。

注意

Windows Vista および Windows 7 では、PowerPivot ウィンドウの機能をリボンから実行できます。このトピックではその手順について説明しています。 Windows XP では、同じ機能を一連のメニューから実行できます。 Windows XP を使用している場合、メニュー コマンドとリボン コマンドの対応については、「Windows XP の PowerPivot UI」を参照してください。

列を非表示にするには

  1. PowerPivot ウィンドウのデータ ビューで、ウィンドウ下部のテーブル タブをクリックし、列を非表示にするテーブルを選択します。

  2. 列を右クリックし、[クライアント ツールで非表示にする] をクリックします。 Ctrl キーまたは Shift キーを押したままにすることで、複数の列を一度に非表示にすることができます。

    列はグレー表示され、モデルを使用するレポート クライアントに対して非表示であることが示されます。 非表示の列はモデル内でグレー表示されることで状態が示されますが、データ ビューでは引き続き使用できるように表示されたままになります。

メジャーは非表示にできません。関連付けられた列を非表示にしても、引き続きモデル内に表示され、機能します。 たとえば、Count of EmployeeID という名前のメジャーを作成し、EmployeeID 列を非表示にしても、メジャー Count of EmployeeID はブック内で引き続き機能します。

テーブル全体を非表示にするために、すべての列を非表示にすることができます。 テーブル自体を非表示にするコマンドはありません。 テーブルは、含まれているのが列のみで、それらの列をすべて非表示にした場合にのみ、完全に非表示になります。 非表示にできないメジャーがテーブルに含まれている場合、テーブルはクライアント アプリケーションのフィールド リストにメジャーのコンテナーとして表示されます。

注意

非表示にする列が多い場合は、列の表示と非表示を切り替える代わりにパースペクティブを作成する方法もあります。 パースペクティブは、データのカスタム ビューです。関連するデータのサブセットを容易に扱うことができます。 詳細については、「[パースペクティブ] ダイアログ ボックス」を参照してください。

レポート レイアウトで現在使用中の列を非表示にした場合 (たとえば Excel で Calendar Year をスライサーとして使用した後、日付テーブルのすべての列を非表示にするなど)、レポート レイアウトは保持されます。 列を非表示にした後のモデル内の相違点は、列がフィールド リストに表示されなくなる点です。 レポート レイアウトをさらに変更する場合、現在非表示の列は使用できません。 前の例でいうと、Calendar Year スライサーを削除した場合は Calendar Year がフィールド リストに表示されなくなるため、このスライサーを再び作成することはできません。

関連項目

概念

PowerPivot データを使用した Reporting Services レポートの作成

その他の技術情報

Power View レポート プロパティ