ファームへのレポート サーバーの追加 (SSRS スケールアウト)
ユーザー、レポート、またはその他のアプリケーションをレポート サーバーに追加したときにレポート サーバーの処理速度が低下する場合は、2 台目以降の SharePoint モードのレポート サーバーを SharePoint ファームに追加すると、レポート サーバーのパフォーマンスと応答時間を向上させることができます。 ハードウェアに問題がある場合、または環境内の個々のサーバーに対して全般的なメンテナンスを行う場合も、2 台目のレポート サーバーを追加してレポート サーバーの可用性を向上させることをお勧めします。 SQL Server 2012 以降のリリースでの SharePoint モードの Reporting Services 環境をスケールアウトする手順では、標準の SharePoint ファーム配置に従い、SharePoint の負荷分散機能を活用します。
重要 |
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SQL Server の一部のエディションでは、Reporting Services のスケールアウトがサポートされません。 詳細については、「SQL Server 2012 の各エディションがサポートする機能」の「Reporting Services」を参照してください。 |
ヒント |
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SQL Server 2012 以降では、サーバーの追加およびレポート サーバーのスケールアウトに Reporting Services 構成マネージャーを使用しません。 Reporting Services サービスを使用する SharePoint サーバーがファームに追加されると、SharePoint 製品では Reporting Services のスケールアウトを管理します。 |
ネイティブ モードのレポート サーバーをスケールアウトする方法の詳細については、「Configuring Reporting Services for Scale-Out Deployment」を参照してください。
負荷分散
前提条件
手順
その他の構成
負荷分散
Reporting Services サービス アプリケーションの負荷分散は、カスタムまたはサードパーティの負荷分散ソリューションが環境に含まれていない限り、SharePoint によって自動的に管理されます。 SharePoint の既定の負荷分散動作では、各 Reporting Services アプリケーション サービスは、Reporting Services サービスを開始したすべてのアプリケーション サーバー間で分散されます。 Reporting Services サービスがインストールされていて開始されていることを確認するには、SharePoint サーバーの全体管理で [サーバーのサービスの管理] をクリックします。
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前提条件
SQL Server セットアップを実行するには、ローカル管理者である必要があります。
コンピューターがドメインに参加する必要があります。
SharePoint の構成データベースとコンテンツ データベースをホストしている既存のデータベース サーバーの名前を把握しておく必要があります。
データベース サーバーは、リモート データベース接続を許可するように構成されている必要があります。 構成されていない場合は、新しいサーバーが SharePoint 構成データベースに接続できないため、新しいサーバーをファームに参加させることができません。
新しいサーバーのバージョンは、現在のファーム サーバーが実行されているインストール済みの SharePoint のバージョンと同じである必要があります。 たとえば、SharePoint 2010 Service Pack 1 (SP1) が既にファームにインストールされている場合は、新しいサーバーをファームに参加させる前に、新しいサーバーにも SP1 をインストールする必要があります。
次の追加トピックを確認し、システムとバージョンの要件を理解してください。
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手順
このトピックの手順では、SharePoint ファームの管理者がサーバーをインストールして構成すると想定しています。 この図は標準的な 3 層環境を示しています。次に、図の番号付き項目の説明を示します。
(1) 複数の Web フロントエンド (WFE) サーバー。 WFE サーバーには、SharePoint 2010 用の Reporting Services アドインが必要です。
(2) Reporting Services と Web サイトを実行している単一のアプリケーション サーバー。たとえば、サーバーの全体管理などです。 次の手順では、この層に 2 つ目のアプリケーション サーバーを追加します。
(3) 2 つの SQL Server データベース サーバー。
(4) ソフトウェアまたはハードウェアのネットワーク負荷分散ソリューション (NLB) を表します。
次の手順では、管理者がサーバーをインストールして構成すると想定しています。 サーバーは、新しいアプリケーション サーバーとしてファームにセットアップされ、Web フロントエンド (WFE) としては使用されません。
手順 |
説明とリンク |
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SharePoint 2010 製品準備ツールを実行します。 |
SharePoint 2010 のインストール メディアが必要です。 準備ツールはインストール メディアの PrerequisiteInstaller.exe です。 |
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SharePoint 2010 製品をインストールします。 |
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SharePoint Server 2010 SP1 をインストールします。 |
既存の SharePoint ファームに SharePoint 2010 SP1 がインストールされている場合は、https://support.microsoft.com/kb/2460045 から SharePoint 2010 SP1 をダウンロードしてインストールしてください。 SharePoint 2010 SP1 の詳細については、「Office 2010 SP1 および SharePoint 2010 SP1 インストール時の既知の問題」を参照してください。 |
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SharePoint 製品の構成ウィザードを実行して、ファームにサーバーを追加します。 |
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サーバーが SharePoint ファームに追加されたことを確認します。 |
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Reporting Services SharePoint モードをインストールして構成します。 |
SQL Server 2012 インストールを実行します。 Reporting Services SharePoint モードのインストールの詳細については、「SharePoint モードの Reporting Services を単一サーバー ファームとしてインストールする」を参照してください。 サーバーをアプリケーション サーバーとしてのみ使用し、WFE として使用しない場合は、[SharePoint 製品用 Reporting Services アドイン] を選択する必要はありません。
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Reporting Services が動作することを確認します。 |
詳細については、「Reporting Services のインストール状態の検証」を参照してください。 |
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その他の構成
スケールアウト配置では、個々の Reporting Services サーバーを最適化して、バックグラウンド処理のみを実行できます。そのため、リソースの確保を求めて対話型のレポート実行との競合が発生することはありません。 バックグラウンド処理には、スケジュール、サブスクリプション、およびデータ警告が含まれます。
個々のレポート サーバーの動作を変更するには、RSreportServer.config 構成ファイルで、<IsWebServiceEnable> を false に設定します。
既定では、<IsWebServiceEnable> を TRUE に設定してレポート サーバーが構成されます。 TRUE の設定を使用してすべてのサーバーが構成されている場合は、対話型処理とバックグラウンド処理がファーム内のすべてのノード間で負荷分散されます。
<IsWebServiceEnable> を False に設定してすべてのレポート サーバーを構成した場合は、Reporting Services の機能を使用しようとすると、次のようなエラー メッセージが表示されます。
Reporting Services Web サービスが無効です。 <IsWebServiceEnable> を true に設定した Reporting Services SharePoint サービスのインスタンスを少なくとも 1 つ構成してください。 詳細については、「Reporting Services の構成ファイル (RSreportserver.config) の変更」を参照してください。
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