パースペクティブの作成 (チュートリアル)
このレッスンでは、PowerPivot を使用して、店舗売上レポートの基盤となるパースペクティブを作成して使用します。 パースペクティブは、各種のデータ セットを追跡するモデルのテーブルおよび列のサブセットです。 通常、パースペクティブは、特定のユーザー グループまたはビジネス シナリオ (販売チームなど) を想定して定義され、大規模なデータセットがパースペクティブによって参照しやすくなります。 パースペクティブの詳細については、「PowerPivot のパースペクティブ」を参照してください。
必要条件
このトピックは PowerPivot for Excel チュートリアルの一部であり、チュートリアルでの順番に従って実行する必要があります。 前提条件およびチュートリアルでの最初の手順については、「PowerPivot for Excel チュートリアルの概要」を参照してください。
パースペクティブの作成
パースペクティブを追加するには
PowerPivot ウィンドウで、詳細設定モードになっていることを確認します ([詳細設定] タブで確認できます)。 このタブを表示できない場合は、[ホーム] タブの左側にある [ファイル] ボタンをクリックし、[詳細設定モードへの切り替え] をクリックします。
[詳細設定] タブで [パースペクティブ] をクリックします。 [パースペクティブ] ダイアログ ボックスが表示されます。
新しいパースペクティブを追加するには、[新しいパースペクティブ] をクリックします。
すべてのフィールド オブジェクトのフィールドが空のパースペクティブを作成した場合、そのパースペクティブを使用するユーザーには空の "フィールドの一覧" が表示されます。 パースペクティブを効果的に使用するには、1 つ以上のテーブルと列を含める必要があります。
新しいパースペクティブの名前として「Sales Perspective」と入力します。 名前は必須フィールドです。
Stores テーブルから StoreName を選択してパースペクティブに含めます。
DimProduct テーブルから Categories 階層を選択します。
DimDate テーブルから CalendarYear を選択します。
Geography テーブルから ContinentName を選択します。
FactSales テーブルの左にある展開ボタンをクリックしてテーブルの個別の列を表示し、StoreSales、StoreSalesPrevYr、および YOYGrowth の各列を選択します。
[OK] をクリックして新しいパースペクティブを追加し、[パースペクティブ] ダイアログ ボックスを閉じます。
パースペクティブの名前を変更するには、列のヘッダー (パースペクティブの名前) をダブルクリックするか、[名前の変更] ボタンをクリックし、名前を「Sales Report」に変更します。
ピボットテーブル レポートでのパースペクティブの使用
この手順では、作成したパースペクティブを使用してピボットテーブル レポートを構築します。 分析に関係のないテーブルおよびフィールドを除外するパースペクティブを使用すると、レポートの作成が大幅に簡素化されます。
レポートを作成するには
PowerPivot ウィンドウで、PowerPivot [ホーム] タブの [ピボットテーブル] をクリックします。
[新しいワークシート] を選択します。
空のピボットテーブルを選択します。
データの一覧が既に無効であるというエラー メッセージが表示されたら、テーブルを右クリックして [データの更新] をクリックします。
PowerPivot フィールドの一覧の最上部で、[既定のパースペクティブ] の横にある下矢印をクリックし、[Sales Report] をクリックします。
Stores テーブルで、StoreName フィールドを選択します。 フィールドの一覧の [行ラベル] ウィンドウにこのフィールドが表示されることを確認します。
DimDate テーブルで、CalendarYear フィールドをクリックします。 フィールドの一覧の [列ラベル] ウィンドウにこのフィールドが表示されることを確認します。
2008 年および 2009 年のデータのみがピボットテーブルで使用されるように、CalendarYear フィールドをフィルター処理します。
ピボットテーブルで、[列ラベル] の近くにあるフィルター アイコンをクリックします。
[すべて選択] をオフにし、[2008] および [2009] を選択します。
FactSales テーブルで、StoreSales、StoreSalesPrevYr、および YOYGrowth を選択します。 YOYGrowth の下で、[値] と [状態] が選択されていることを確認します。
Geography テーブルで、ContinentName を [垂直スライサー] 領域にドラッグします。
Asia、Europe、および North America を 1 つずつクリックして、各大陸の年間店舗売上基準を表示します。
スライサーと KPI による PowerPivot データの分析
Contoso では、販売区域ごとに年間店舗売上を評価します。 その結果に基づいて、売上を向上させるためのマーケティング予算の見直しや店舗の閉鎖を行います。
ContinentName スライサーで、[Asia] を選択します。 KPI は、目標を下回っている店舗をすばやく識別できる視覚的な指標を提供します。
[North America] をクリックして、北米市場における売上低下の傾向を調べます。 KPI からわかるように、個別の店舗の業績を超える市場の差異が明らかに存在し、大多数の店舗で売上が低下しています。
この傾向をさらに分析するために、Categories 階層を分析に追加します。 DimProduct を展開し、Categories を [行] 領域にドラッグします。
Product Categories を追加すると、北米の多くの店舗では、オーディオが目標を上回っている一方、その他のカテゴリは一貫して目標を下回っていることがわかります。 このパターンの原因として、どのようなことが考えられるでしょうか。
ヨーロッパについては、KPI が別のパターンを示しています。つまり、すべてのカテゴリで特定の店舗が売上を伸ばすか、減らしています。 さらに詳しく調べると、ヨーロッパの特定の店舗を閉鎖する必要があるか、成功している店舗の販売戦略をチャネル全体に広く適用する必要があるかがわかります。
次の手順
これで、 チュートリアルは終了です。 これで、PowerPivot で実行可能な操作に関する基礎知識を習得したことになります。 「PowerPivot の新機能」および「レポート、グラフ、およびピボットテーブルへの計算の追加」を一読することをお勧めします。