レッスン 2: データの追加
このレッスンでは、SQL Server Data Tools のテーブルのインポート ウィザードを使用して、AdventureWorksDW2012 SQL データベースに接続し、データを選択し、プレビューして、データをフィルター処理した後、それらのデータをモデル ワークスペース内にインポートします。
テーブルのインポート ウィザードを使用すると、Access、SQL、Oracle、Sybase、Informix、DB2、Teradata など、さまざまなリレーショナル ソースからデータをインポートできます。 それぞれのリレーショナル ソースからデータをインポートする手順は、以下で説明する手順とそれほど変わりません。 また、データはストアド プロシージャを使用して選択できます。
データのインポートと、インポート可能なデータ ソースの種類に関する詳細については、「データ ソース (SSAS テーブル)」を参照してください。
このレッスンの推定所要時間: 20 分
必要条件
このトピックはテーブル モデリング チュートリアルの一部であり、チュートリアルでの順番に従って実行する必要があります。 このレッスンの実習を行う前に、前のレッスン「レッスン 1: 新しいテーブル モデル プロジェクトの作成」を完了している必要があります。
接続の作成
AdventureWorksDW2012 データベースへの接続を作成するには
SQL Server Data Tools で [モデル] メニューをクリックし、[データ ソースからのインポート] をクリックします。
テーブルのインポート ウィザードが起動し、その指示に従ってデータ ソースへの接続を設定することができます。 [データ ソースからのインポート] がグレーで表示されている場合は、[ソリューション エクスプローラー] で Model.bim をダブルクリックして、モデルをデザイナーで開きます。
テーブルのインポート ウィザードの [リレーショナル データベース] で [Microsoft SQL Server] をクリックし、[次へ] をクリックします。
[Microsoft SQL Server データベースへの接続] ページで、[接続の表示名] に「Adventure Works DB from SQL」と入力します。
[サーバー名] に、AdventureWorksDW2012 データベースをインストールしたサーバーの名前を入力します。
[データベース名] フィールドで、下矢印をクリックして [AdventureWorksDW2012] を選択し、[次へ] をクリックします。
[権限借用情報] ページで、データをインポートおよび処理する際、Analysis Services がデータ ソースへの接続のために使用する資格情報を指定する必要があります。 [特定の Windows ユーザー名とパスワード] が選択されていることを確認し、[ユーザー名] と [パスワード] に Windows のログオン資格情報を入力して、[次へ] をクリックします。
注 Windows のユーザー アカウントとパスワードを使用することで、最も安全なデータ ソース接続方法が提供されます。 詳細については、「権限借用 (SSAS テーブル)」を参照してください。
[データのインポート方法の選択] ページで、[インポートするデータをテーブルとビューの一覧から選択する] が選択されていることを確認します。 テーブルとビューの一覧から選択するには、[次へ] をクリックして、ソース データベース内のすべてのソース テーブルの一覧を表示します。
[テーブルとビューの選択] ページで、DimCustomer、DimDate、DimGeography、DimProduct、DimProductCategory、DimProductSubcategory、および FactInternetSales の各テーブルのチェック ボックスをオンにします。
モデル内のテーブルによりわかりやすい名前を付けましょう。 DimCustomer の [表示名] 列内にあるセルをクリックします。 DimCustomer から "Dim" を削除して、テーブル名を変更します。
その他のテーブルの名前を次のように変更します。
ソース名
表示名
DimDate
Date
DimGeography
Geography
DimProduct
Product
DimProductCategory
Product Category
DimProductSubcategory
Product Subcategory
FactInternetSales
Internet Sales
[完了] をクリックしないでください。
データベースに接続し、インポートするテーブルを選択し、テーブルに表示名を付けたので、次のセクション「インポート前のテーブル データに対するフィルターの適用」に進んでください。
テーブル データのフィルター処理
データベースからインポートしようとしている DimCustomer テーブルには、元の SQL Server Adventure Works データベースから取得されたデータのサブセットが含まれています。 ここでは、DimCustomer テーブルから一部の不要な列を除外します。 可能な場合は、モデルによって使用されるメモリ内領域を節約するために、使用されないデータを除外します。
インポート前のテーブル データにフィルターを適用するには
Customer テーブルの行を選択し、[プレビューとフィルター] をクリックします。 [選択したテーブルのプレビュー] ウィンドウが開き、DimCustomer ソース テーブルのすべての列が表示されます。
次の列の上部にあるチェック ボックスをオフにします。
Customer
SpanishEducation
FrenchEducation
SpanishOccupation
FrenchOccupation
これらの列の値はインターネット売上分析と関連がないので、これらの列をインポートする必要はありません。 不要な列を削除することで、モデルのサイズを減らせます。
他の列がすべてオンになっていることを確認し、[OK] をクリックします。
Customer 行の [フィルターの詳細] 列に [適用されたフィルター] と表示されます。そのリンクをクリックすると、適用したフィルターの説明テキストが表示されます。
各テーブル内の次の列のチェック ボックスをオフにして、残りのテーブルをフィルター処理します。
日付
DateKey
SpanishDayNameOfWeek
FrenchDayNameOfWeek
SpanishMonthName
FrenchMonthName
Geography
SpanishCountryRegionName
FrenchCountryRegionName
IpAddressLocator
Product
SpanishProductName
FrenchProductName
FrenchDescription
ChineseDescription
ArabicDescription
HebrewDescription
ThaiDescription
GermanDescription
JapaneseDescription
TurkishDescription
Product Category
SpanishProductCategoryName
FrenchProductCategoryName
ProductSubCategory
SpanishProductSubcategoryName
FrenchProductSubcategoryName
Internet Sales
OrderDateKey
DueDateKey
ShipDateKey
不要なデータをプレビューして除外したので、データをインポートする準備が整いました。 次のセクション「選択したテーブルと列のデータのインポート」に進んでください。
選択したテーブルと列のデータのインポート
選択したデータをインポートします。 ウィザードでは、テーブル データと、各テーブル間のリレーションシップがインポートされます。 指定した表示名を使用して、モデル内に新しいテーブルと列が作成されます。除外したデータはインポートされません。
選択したテーブルと列のデータをインポートするには
選択内容を確認します。 問題がなければ [完了] をクリックします。
データのインポート中、フェッチされた行数が表示されます。 すべてのデータがインポートされると、成功を示すメッセージが表示されます。
ヒント インポートしたテーブル間に自動的に作成されたリレーションシップを表示するために、[データ準備] 行で、[詳細] をクリックします。
[閉じる] をクリックします。
ウィザードが閉じ、モデル デザイナーが表示されます。 各テーブルが新しいタブとしてモデル デザイナーに追加されています。
モデル プロジェクトの保存
モデル プロジェクトは頻繁に保存することが重要です。
モデル プロジェクトを保存するには
- SQL Server Data Tools で、[ファイル] メニューをクリックし、[すべてを保存] をクリックします。
次の手順
このチュートリアルを続行するには、次のレッスン「レッスン 3: 列名の変更」に進んでください。