レッスン 1: 新しいテーブル モデル プロジェクトの作成
このレッスンでは、SQL Server データ ツール (SSDT) に新しい空のテーブル モデル プロジェクトを作成します。 新しいプロジェクトが作成されたら、テーブルのインポート ウィザードを使用して、データの追加を開始できます。 新規プロジェクトの作成に加え、このレッスンでは、SQL Server Data Tools のテーブル モデル作成環境についても概説します。
テーブル モデル プロジェクトの種類については、「テーブル モデル プロジェクト (SSAS テーブル)」を参照してください。 テーブル モデル作成環境の詳細については、「テーブル モデル デザイナー (SSAS テーブル)」を参照してください。
このレッスンの推定所要時間: 10 分
必要条件
このトピックは、テーブル モデル作成チュートリアルの最初のレッスンです。 このレッスンを完了するには、SQL Server インスタンス上に AdventureWorksDW2012 データベースがインストールされている必要があります。 詳細については、「テーブル モデリング (Adventure Works チュートリアル)」を参照してください。
新しいテーブル モデル プロジェクトの作成
新しいテーブル モデル プロジェクトを作成するには
SQL Server Data Tools の [ファイル] メニューの [新規作成] をクリックし、[プロジェクト] をクリックします。
[新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスの [インストールされているテンプレート] で [ビジネス インテリジェンス] をクリックし、[Analysis Services] をクリックした後、[Analysis Services のテーブル プロジェクト] をクリックします。
[名前] に「AW Internet Sales Tabular Model」と入力し、プロジェクト ファイルの場所を指定します。
既定では、[ソリューション名] はプロジェクト名と同じですが、別のソリューション名を入力することもできます。
[OK] をクリックします。
SQL Server データ ツールのテーブル モデル作成環境について
新しいテーブル モデル プロジェクトを作成したところで、SQL Server Data Tools (Visual Studio 2010 以降) のテーブル モデル作成環境について紹介します。
プロジェクトを作成すると、SQL Server Data Tools が開きます。 モデル デザイナーに空のモデルが表示され、[ソリューション エクスプローラー] ウィンドウで Model.bim ファイルが選択されます。 データを追加すると、デザイナーにテーブルと列が表示されます。 デザイナー (空のウィンドウと Model.bim タブ) が表示されない場合は、[ソリューション エクスプローラー] の [AW Internet Sales Tabular Model] で Model.bim ファイルをダブルクリックしてください。
プロジェクトの基本プロパティは、[プロパティ] ウィンドウで確認できます。 [ソリューション エクスプ ローラー] で、[AW Internet Sales Tabular Model] をクリックしてください。 [プロパティ] ウィンドウの [プロジェクト ファイル] に、AW Internet Sales Tabular Model.smproj と表示されます。 これがプロジェクト ファイル名で、[プロジェクト フォルダー] には、プロジェクト ファイルの場所が表示されます。
[ソリューション エクスプローラー] で [AW Internet Sales Tabular Model] プロジェクトを右クリックし、[プロパティ] クリックしてください。 [AW Internet Sales Tabular Model プロパティ ページ] ダイアログ ボックスが表示されます。 これらはプロジェクトの詳細なプロパティです。 後で、モデルを配置する準備ができたら、これらのプロパティの一部を設定します。
ここでは、モデルのプロパティを見ていきましょう。 [ソリューション エクスプローラー] で、[Model.bim] をクリックします。 [プロパティ] ウィンドウにモデルのプロパティが表示されます。特に重要なのは、DirectQuery Mode プロパティです。 このプロパティは、モデルがインメモリ モード (オフ) と DirectQuery モード (オン) のどちらで配置されるかを指定します。 このチュートリアルでは、インメモリ モードでモデルを作成し、展開します。
新しいモデルを作成すると、データ モデリング設定 ([ツール] メニューから開く [オプション] ダイアログ ボックスで指定できます) に応じて、特定のモデル プロパティが自動的に設定されます。 データ バックアップ、ワークスペースの保有期間、およびワークスペース サーバーの各プロパティは、ワークスペース データベース (モデル作成データベース) をバックアップ、メモリ内保持、および構築するための方法と場所を指定します。 これらの設定は後で必要に応じて変更できますが、ここではそのままにしておきます。
Visual Studio 環境には、SQL Server Data Tools をインストールした際に、いくつかの新しいメニュー項目が追加されています。 これらの新しいメニュー項目のうち、テーブル モデルの作成に関連するものを見ていきましょう。 [モデル] メニューをクリックしてください。 ここから、テーブルのインポート ウィザードを起動したり、既存の接続を編集したり、ワークスペース データを更新したり、"Excel で分析" 機能を使用してモデルを Microsoft Excel で参照したり、パースペクティブとロールを作成したり、モデル ビューを選択したり、計算オプションを設定したりできます。
[テーブル] メニューをクリックしてください。 ここでは、テーブル間のリレーションシップを作成および管理したり、date テーブル設定を指定したり、パーティションを作成したり、テーブル プロパティを編集したりできます。
[列] メニューをクリックしてください。 ここでは、テーブル内の列を追加および削除したり、列を固定したり、並べ替え順を指定したりできます。 オート SUM 機能を使用して、選択された列に対する標準集計メジャーを作成することもできます。 その他のツール バー ボタンは、よく使用される機能やコマンドにすばやくアクセスするために用意されています。
いくつかのダイアログや場所を表示して、テーブル モデルの作成に関連する各種の機能を調べてみてください。 まだアクティブにならない項目もありますが、テーブル モデル作成環境の使用感を確認できます。
次の手順
このチュートリアルを続行するには、次のレッスン「レッスン 2: データの追加」に進んでください。