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データ フィードからのインポート (SSAS テーブル)

データ フィードは、オンライン データ ソースから生成され、宛先のドキュメントやアプリケーションに送信される 1 つ以上の XML データ ストリームです。 テーブルのインポート ウィザードを使用して、データ フィードからモデルにデータをインポートできます。

このトピックの内容は次のとおりです。

  • データ フィードからのインポートについて

  • Azure DataMarket データセットからのデータのインポート

  • パブリックまたは企業データのソースからのデータ フィードのインポート

  • SharePoint リストからのデータ フィードのインポート

  • Reporting Services レポートからのデータ フィードのインポート

データ フィードからのインポートについて

次の種類のデータ フィードからテーブル モデルにデータをインポートできます。

  • Reporting Services レポート
    モデル内のデータ ソースとして SharePoint サイトまたはレポート サーバーにパブリッシュされた Reporting Services レポートを使用できます。 Reporting Services レポートからデータをインポートするときは、データ ソースとしてレポート定義 (.rdl) ファイルを指定する必要があります。
  • Azure DataMarket データセット
    Azure DataMarket は、クラウド サービスとして情報の 1 つのマーケットプレースと配信チャネルを提供するサービスです。 Azure DataMarket データセットでは、Windows ユーザー アカウントではなくアカウント キーが必要です。
  • Atom フィード
    フィードは Atom フィードである必要があります。 RSS フィードはサポートされていません。 フィードが一般公開されているか、現在ログインしている Windows アカウントでそのフィードに接続するための権限を持っている必要があります。

インポート時に、データ フィードからのデータがモデルに 1 回追加されます。 フィードから更新済みデータを取得するには、モデル デザイナーからデータを更新するか、Analysis Services の実稼動インスタンスに配置後にモデルのデータ更新スケジュールを構成するかします。 詳細については、「データの処理 (SSAS テーブル)」を参照してください。

Azure DataMarket データセットからのデータのインポート

モデル内のテーブルとして Azure DataMarket からデータをインポートできます。

Azure DataMarket データセットからデータをインポートするには

  1. SQL Server データ ツール (SSDT) で [モデル] メニューをクリックし、[データ ソースからのインポート] をクリックします。 テーブルのインポート ウィザードが表示されます。

  2. [データ ソースへの接続] ページの [データ フィード] で、[Azure DataMarket データセット] をクリックしてから [次へ] をクリックします。

  3. [表示名][Azure DataMarket データセットへの接続] ページに、アクセスするフィードに付けるわかりやすい名前を入力します。 複数のフィードまたはデータ ソースをインポートする場合、接続を表す名前を使用すると、接続の使用方法の識別に役立ちます。

  4. [データ フィード URL] にデータ フィードのアドレスを入力します。

  5. [アカウント キー][セキュリティ設定] にアカウント キーを入力します。 アカウント キーは、Analysis Services が DataMarket サブスクリプションにアクセスするときに使用されます。

  6. [接続テスト] をクリックして、フィードが使用可能であることを確認します。 または、[詳細設定] をクリックして、ベース URL またはサービス ドキュメント URL に、フィードを提供するクエリまたはサービス ドキュメントが含まれていることを確認することもできます。

  7. インポートを続行するには、[次へ] をクリックします。

  8. [権限借用情報] ページで、データを更新するときに Analysis Services がデータ ソースへの接続に使用する資格情報を指定し、[次へ] をクリックします。 これらの資格情報はアカウント キーとは異なります。

  9. ウィザードの [テーブルとビューの選択] ページの [表示名] フィールドに、インポート後にこのデータを含むテーブルを識別するわかりやすい名前を入力します。

  10. [プレビューとフィルター] をクリックしてデータを確認し、列の選択を変更します。 レポートのデータ フィードでインポートされる行を制限することはできませんが、チェック ボックスをオフにすることで列を削除できます。 [OK] をクリックします。

  11. [テーブルとビューの選択] ページで、[完了] をクリックします。

パブリックまたは企業データのソースからのデータ フィードのインポート

パブリック フィードにアクセスするか、または専用または従来のデータベース システムから Atom フィードを生成するカスタム データ サービスを作成できます。

パブリックまたは企業データ フィードからデータをインポートするには

  1. SQL Server データ ツール (SSDT) で [モデル] メニューをクリックし、[データ ソースからのインポート] をクリックします。 テーブルのインポート ウィザードが表示されます。

  2. [データ ソースへの接続] ページの [データ フィード] で、[他のフィード] をクリックしてから [次へ] をクリックします。

  3. [データ フィードへの接続] ページに、アクセスするフィードに付けるわかりやすい名前を入力します。 複数のフィードまたはデータ ソースをインポートする場合、接続を表す名前を使用すると、接続の使用方法の識別に役立ちます。

  4. [データ フィード URL] にデータ フィードのアドレスを入力します。 有効な値は次のとおりです。

    1. Atom データを含む XML ドキュメント。 たとえば、次の URL は Open Government Data Initiative Web サイトのパブリック フィードを指します。

      http://ogdi.cloudapp.net/v1/dc/banklocations/
      
    2. 1 つ以上のフィードを指定する .atomsvc ドキュメント。 .atomsvc ドキュメントは、1 つ以上のフィードを提供するサービスまたはアプリケーションを指します。 各フィードは、結果セットを返すベース クエリとして指定されます。

      Web サーバー上の .atomsvc ドキュメントに対する URL アドレスを指定するか、またはコンピューター上の共有フォルダーまたはローカル フォルダーからファイルを開くことができます。 Reporting Services レポートをエクスポートしている間にコンピューターに保存した .atomsvc ドキュメント、または SharePoint サイトに対して作成されたデータ フィード ライブラリ内の .atomsvc ドキュメントが存在する可能性があります。

      注意

      URL アドレスまたは共有フォルダーを介してアクセスできる .atomsvc ドキュメントを指定することをお勧めします。これは、SharePoint へのブックのパブリッシュ後に、後でブックの自動データ更新を設定するオプションが提供されるためです。 コンピューター上のローカルな場所でない場所が指定されていれば、サーバーは、同じ URL アドレスまたはネットワーク フォルダーを再使用してデータを更新できます。

  5. [接続テスト] をクリックして、フィードが使用可能であることを確認します。 または、[詳細設定] をクリックして、ベース URL またはサービス ドキュメント URL に、フィードを提供するクエリまたはサービス ドキュメントが含まれていることを確認することもできます。

  6. インポートを続行するには、[次へ] をクリックします。

  7. [権限借用情報] ページで、データを更新するときに Analysis Services がデータ ソースへの接続に使用する資格情報を指定し、[次へ] をクリックします。

  8. ウィザードの [テーブルとビューの選択] ページの [表示名] フィールドで、データ フィード コンテンツを、インポート後にこのデータが格納されるテーブルを表す名前に置き換えます。

  9. [プレビューとフィルター] をクリックしてデータを確認し、列の選択を変更します。 レポートのデータ フィードでインポートされる行を制限することはできませんが、チェック ボックスをオフにすることで列を削除できます。 [OK] をクリックします。

  10. [テーブルとビューの選択] ページで、[完了] をクリックします。

SharePoint リストからのデータ フィードのインポート

(SharePoint) リボンに [データ フィードとしてエクスポート] ボタンを持つ SharePoint リストをインポートできます。 このボタンをクリックすると、リストをフィードとしてエクスポートできます。

SharePoint リストからデータ フィードをインポートするには

  1. SQL Server データ ツール (SSDT) で [モデル] メニューをクリックし、[データ ソースからのインポート] をクリックします。

  2. [データ ソースへの接続] ページの [データ フィード] で、[他のデータ フィード] をクリックしてから [次へ] をクリックします。

  3. [データ フィードへの接続] ページに、アクセスするフィードに付けるわかりやすい名前を入力します。 複数のフィードまたはデータ ソースをインポートする場合、接続を表す名前を使用すると、接続の使用方法の識別に役立ちます。

  4. [データ フィード URL] で、リスト データ サービスへのアドレスを入力し、<server-name> を実際の SharePoint サーバーの名前に置き換えます。

    http://<server-name>/_vti_bin/listdata.svc
    
  5. [接続テスト] をクリックして、フィードが使用可能であることを確認します。 または、[詳細設定] をクリックして、サービス ドキュメント URL に、リスト データ サービスのアドレスが含まれていることを確認することもできます。

  6. インポートを続行するには、[次へ] をクリックします。

  7. [権限借用情報] ページで、データを更新するときに Analysis Services がデータ ソースへの接続に使用する資格情報を指定し、[次へ] をクリックします。

  8. ウィザードの [テーブルとビューの選択] ページで、インポートするリストを選択します。

    注意

    列を含むリストのみをインポートできます。

  9. [プレビューとフィルター] をクリックしてデータを確認し、列の選択を変更します。 レポートのデータ フィードでインポートされる行を制限することはできませんが、チェック ボックスをオフにすることで列を削除できます。 [OK] をクリックします。

  10. [テーブルとビューの選択] ページで、[完了] をクリックします。

Reporting Services レポートからのデータ フィードのインポート

SQL Server 2008 R2 Reporting Services を配置している場合は、Atom 表示拡張機能を使用して既存のレポートからデータ フィードを生成できます。

パブリッシュされた Reporting Services レポートからレポート データをインポートするには

  1. SQL Server データ ツール (SSDT) で [モデル] メニューをクリックし、[データ ソースからのインポート] をクリックします。

  2. [データ ソースへの接続] ページの [データ フィード] で、[レポート] をクリックしてから [次へ] をクリックします。

  3. [Microsoft SQL Server Reporting Services レポートへの接続] ページで、[接続の表示名] に、アクセスするフィードに付けるわかりやすい名前を入力します。 複数のデータ ソースをインポートする場合、接続を表す名前を使用すると、接続の使用方法の識別に役立ちます。

  4. [参照] をクリックし、レポート サーバーを選択します。

    特定のレポート サーバーに関するレポートを定期的に使用している場合は、[最近使ったサイトとサーバー] にそのサーバーが表示される可能性があります。 それ以外の場合は、レポート サーバーのアドレスを [名前] に入力し、[開く] をクリックして、レポート サーバー サイトのフォルダーを参照します。 http://<computername>/reportserver は、レポート サーバーのアドレスの一例です。

  5. レポートを選択し、[開く] をクリックします。 代わりに、[名前] ボックスに完全パスとレポート名を含むレポートへのリンクを貼り付けることもできます。 テーブルのインポート ウィザードによってレポートに接続され、プレビュー領域にそれが表示されます。

    レポートでパラメーターが使用されている場合は、パラメーターを指定しないとレポート接続を作成できません。 パラメーターを指定すると、そのパラメーター値に関連する行だけがデータ フィードでインポートされます。

    1. レポートのリスト ボックスまたはコンボ ボックスを使用してパラメーターを選択します。

    2. [レポートの表示] をクリックしてデータを更新します。

      注意

      レポートを表示すると、選択したパラメーターがデータ フィードの定義と共に保存されます。

    必要に応じて [詳細設定] をクリックし、プロバイダー固有のプロパティを設定できます。

  6. [接続テスト] をクリックして、レポートがデータ フィードとして使用可能であることを確認します。 または、[詳細設定] をクリックして、データ フィード接続を指定する埋め込み XML が [Inline Service Document] プロパティに含まれていることを確認します。

  7. インポートを続行するには、[次へ] をクリックします。

  8. [権限借用情報] ページで、データを更新するときに Analysis Services がデータ ソースへの接続に使用する資格情報を指定し、[次へ] をクリックします。

  9. ウィザードの [テーブルとビューの選択] ページで、データとしてインポートするレポート パーツの横にあるチェック ボックスをオンにします。

    レポートによっては、テーブル、一覧、グラフなど、複数のパーツが含まれていることがあります。

  10. [表示名] ボックスに、データ フィードを保存するモデルのテーブルの名前を入力します。

    名前が割り当てられていない場合、既定では Reporting Services のコントロールの名前 (Tablix1、Tablix2 など) が使用されます。 インポートされたデータ フィードのソースを簡単に識別できるように、インポート時にこの名前を変更することをお勧めします。

  11. [プレビューとフィルター] をクリックしてデータを確認し、列の選択を変更します。 レポートのデータ フィードでインポートされる行を制限することはできませんが、チェック ボックスをオフにすることで列を削除できます。 [OK] をクリックします。

  12. [テーブルとビューの選択] ページで、[完了] をクリックします。

関連項目

概念

サポートされているデータ ソース (SSAS テーブル)

サポートされているデータ型 (SSAS 表形式)

権限借用 (SSAS テーブル)

データの処理 (SSAS テーブル)

データのインポート (SSAS テーブル)