SQL Server データ ツールの配置およびバージョン サポート (SSRS)
SQL Server Data Tools では、次のシナリオがサポートされています。
レポート定義 (*.rdl) とレポート サーバー プロジェクト (*.rptproj) を開く。
レポート定義をビルドする。
レポートをレポート デザイナーでプレビューする。
レポート サーバーにレポートを配置する。
構成プロパティと配置プロパティ
SQL Server データ ツール (SSDT) では、プロジェクト構成がサポートされています。 プロジェクトがレポートをプレビューまたは配置する手順の中でビルドされる場合、プロジェクト構成には、場所と動作を指定する一連のプロパティが含まれます。 プロジェクト構成の詳細については、Visual Studio のマニュアルを参照してください。
対象レポート サーバーと互換性のあるスキーマ バージョンへのレポート定義のアップグレードを制御するには、プロジェクト構成を使用します。 プロジェクト構成で制御されるプロパティには、対象レポート サーバー、ビルド プロセスでプレビューと配置のためにレポートを一時的に保存するフォルダー、およびエラー レベルが含まれます。
レポートは、レポート デザイナーでプレビューとしてレンダリングされるか、レポート サーバーに配置される前にビルドされます。
SQL Server データ ツール (SSDT) の [プロジェクト プロパティ] ダイアログ ボックスで、構成プロパティを設定します。
ビルド プロパティと配置プロパティには、以下の項目が含まれます。
OutputPath は、ビルドの検証、配置、およびレポートのプレビューで使用されるレポート定義の保存先フォルダーのパスを識別するビルド プロパティです。
ErrorLevel は、エラーとしてレポートされるビルドの問題の重大度を識別するビルド プロパティです。 ErrorLevel の値以下の重大度レベルを持つ問題は、エラーとしてレポートされます。それ以外の問題は、警告としてレポートされます。 詳細については、「レポート デザイナーを使用してレポートをデザインする (SSRS)」の「レポートの検証とエラー レベル」を参照してください。
TargetServerVersion は、TargetServerURL プロパティで指定された対象レポート サーバーにインストールされている SQL Server Reporting Services の想定されるバージョンを識別する配置プロパティです。
注 TargetServerVersion を使用したレポート定義のアップグレードおよびダウングレードは、SQL Server 2008 Reporting Services (SSRS) と SQL Server 2008 R2 Reporting Services との間でのみサポートされています。 この操作は、SQL Server 2005 Reporting Services (SSRS) などの以前のバージョンの Reporting Services ではサポートされていません。
[プロジェクト プロパティ] ダイアログ ボックスで以前のバージョンの SQL Server Reporting Services を指定しても、レポートは以前のバージョンに自動的に戻りません。 このような場合、レポート サーバー プロジェクトには、2 つの異なる SQL Server バージョンのレポートが含まれることになります。 レポート サーバー プロジェクトが配置されると、プロジェクト内のレポートはすべて、TargetServerVersion で指定されたバージョンに変換されます。
プロジェクトには複数のプロジェクト構成を追加できます。各プロジェクト構成は、異なるバージョンのレポート サーバーへの配置など、さまざまなシナリオで使用されます。
詳細については、「配置プロパティを設定する (Reporting Services)」および「[プロパティ ページ] ダイアログ ボックス」を参照してください。
サポートされるバージョン
注 |
---|
SQL Server データ ツール (SSDT) は、レポート サーバー プロジェクトの 32 ビット開発環境であり、Itanium ベースのコンピューターで実行できるように設計されていないため、Itanium ベースのサーバーにはインストールされません。 ただし、x64 ベースのコンピューターでは SQL Server Data Tools がサポートされています。 |
次の表では、SQL Server データ ツール (SSDT) でのレポートの作成およびパブリッシュをサポートするバージョンについて説明します。
注 |
---|
SQL Server 2008 以降、スキーマは変更されていません。 |
プロジェクトまたはファイルの種類 |
バージョン |
レポートの作成 |
レポートのパブリッシュ |
注 |
---|---|---|---|---|
レポート サーバー プロジェクト または レポート サーバー プロジェクト ウィザード |
SQL Server 2012 |
2012 RDL スキーマ |
SQL Server 2012 Reporting Services |
|
レポート サーバー プロジェクト または レポート サーバー プロジェクト ウィザード |
SQL Server 2008 R2 |
2008 R2 RDL スキーマ |
SQL Server 2008 R2 Reporting Services |
|
レポート サーバー プロジェクト または レポート サーバー プロジェクト ウィザード |
SQL Server 2008 |
2008 RDL スキーマ |
SQL Server 2008 Reporting Services レポート サーバーのみ |
2003 RDL および 2005 RDL を 2008 RDL スキーマにローカルでアップグレードします。 |
レポート サーバー プロジェクト または レポート サーバー プロジェクト ウィザード |
SQL Server 2005 |
2005 RDL スキーマ |
SQL Server 2005 または SQL Server 2008 Reporting Services レポート サーバー |
|
レポート サーバー プロジェクト |
SQL Server 2000 |
2003 RDL スキーマ |
サポートされていません |
|
Visual Studio RDLC レポート デザイナー |
Visual Studio 2005 Visual Studio 2008 |
2005 RDL スキーマ |
サポートされていません |
2008 RDL スキーマはサポートされていません。 |
Visual Studio ビューアー コントロール |
Visual Studio 2005 Visual Studio 2008 |
ローカル モードでは 2008 RDL がサポートされていません。 |
該当なし |
サーバー モードの SQL Server 2008 Reporting Services レポート サーバーで 2008 RDL レポートを表示できます。 |
以前のバージョンのレポート定義スキーマでレポートを開く方法の詳細については、「レポートのアップグレード」を参照してください。 特定のレポート定義スキーマの詳細については、「レポート定義言語の仕様」を参照してください。