次の方法で共有


ダイアログ ボックス (マスター データ サービス構成マネージャー)

[Web サイトの作成] ダイアログ ボックスを使用すると、ローカル コンピューター上に新しい Web サイトを作成できます。 マスター データ サービス構成マネージャーで Web サイトを作成すると、作成したサイトは、マスター データ マネージャー Web アプリケーションとして構成されるルート アプリケーションを伴って、ローカル コンピューター上のインターネット インフォメーション サービス (IIS) に追加されます。 また、新しいアプリケーション プールが作成され、Web アプリケーションがそのアプリケーション プールに追加されます。

Web サイト

コントロール名

説明

[Web サイト名]

Web サイトの名前を入力するか、既定の名前を使用します。 これは、IIS でサイトを識別するためだけに使用される表示名です。 Web ブラウザーからサイトにアクセスするためには使用されません。

この名前は、ローカル コンピューター上の IIS にあるすべてのサイトで一意である必要があります。

[プロトコル]

http が表示されます。 クライアントとサーバーとの間の通信を暗号化されたチャネルで行う必要がない場合には、ハイパーテキスト転送プロトコル (HTTP) を使用します。

注意

マスター データ サービス構成マネージャーで HTTPS サイトを作成することはできません。 HTTPS は、SSL (Secure Sockets Layer) を使用する HTTP プロトコルで、機密情報や個人データをやり取りする場合や個人情報を送信する前にサーバーの ID を確認するようユーザーに要求する場合に役立ちます。 暗号化されたチャネルを介してサーバーとクライアントとの間で情報を転送する必要がある場合は、IIS マネージャーなどの IIS ツールを使用してサイトを HTTPS バインドで構成し、Web サイト バインドをサーバー証明書に関連付ける必要があります。これを行うと、Web サイトを Web ブラウザーで開くことができるようになります。 サーバー証明書の詳細については、Microsoft TechNet の「IIS 7.0 でサーバー証明書を構成する」を参照してください。

[IP アドレス]

ユーザーがサイトへのアクセスに使用できる IP アドレスを選択します。 既定では、[すべて未割り当て] が選択されています。 特定の IPv4 または IPv6 アドレスを使用する理由がなければ、既定値を使用してください。

[すべて未割り当て] を選択すると、このサイトは、指定したポートとオプションのホスト名のすべての IP アドレスに対する要求に応答します。 サーバー上の別のサイトが同じポートにバインドしていても、特定の IP アドレスを使用している場合、そのサイトでは、そのポートと特定の IP アドレスに対する HTTP 要求を受信します。また、IP アドレスが [すべて未割り当て] に設定されているサイトでは、そのポートと他の IP アドレスに対するその他の HTTP 要求もすべて受信します。

[ポート]

この Web サイトに対する要求で使用されるポートを入力します。 HTTP プロトコルを選択すると、既定のポートが 80 になります。 既定のポート以外のポートを指定する場合、クライアントは、Web サイトに接続するためにポート番号を指定する必要があります。

注意

IIS の [既定の Web サイト] は、IP アドレスがすべて未割り当てになっている、ポート 80 の HTTP プロトコルを使用するように構成されています。 既定のバインド情報を使用して マスター データ サービス構成マネージャーで Web サイトの作成を試みると、バインドが重複していることを示すエラーが表示されます。 マスター データ サービス構成マネージャーでサイトのバインド情報を変更するか、IIS マネージャーなどの IIS ツールを使用して既定の Web サイトのバインド情報を変更する必要があります。 または、IIS で Web サイトを一意に識別できるようにホスト ヘッダーを指定することもできます。 指定したポートでトラフィックを受信するようにファイアウォールを構成してください。

[ホスト ヘッダー]

この値は省略可能です。 ホスト ヘッダー名を入力します。 ホスト ヘッダー名は、1 つの IP アドレスまたはポートを使用するコンピューターにホスト名 (ドメイン名) を割り当てるときに使用します。 ホスト名を指定すると、クライアントは、Web サイトへのアクセスに、IP アドレスではなくその名前を使用する必要があります。 ホスト名を構成すると、DNS サーバーにそのホスト名のエントリが反映されるまで、Web ブラウザーでそのサイトを開くことはできません。

たとえば、ユーザーに https://www.contoso.com/ のサイトへのアクセスを求める場合は、ホスト名として www.contoso.com を指定して、DNS サーバーにこのエントリが反映される必要があります。

Web サイトがイントラネット上で使用できる場合は、ユーザーがブラウザーでサーバー名 (http://server_name など) を入力すると、ホスト名を指定する必要はありません。 ただし、使用している環境の DNS サーバーがこの Web サーバーの他の名前を保存するよう構成されている場合は、ユーザーが DNS サーバーに保存されている他の名前を使用できるように、各ホスト名に個別のバインドを作成できます。 サイトに複数のホスト名を構成する必要がある場合は、IIS マネージャーなどの IIS ツールを使用して、別のサイト バインドを追加します。

アプリケーション プール

コントロール名

説明

名前

新しいアプリケーション プールの一意な表示名を入力するか、表示されている既定の名前を使用します。 この Web サイトのルート Web アプリケーションは、このアプリケーション プールで実行されます。

アプリケーション プールには、あるアプリケーション プール内のアプリケーションが別のアプリケーション プール内のアプリケーションに影響しないように境界が設けられています。

[ユーザー名]

Active Directory のドメインおよびユーザー名を入力します。 このアカウントは、Web アプリケーションを実行するアプリケーション プールの ID です。

このアカウントは、データベースにアクセスするために マスター データ サービス データベースの mds_exec データベース ロールに追加されます。 詳細については、「データベース ログイン、ユーザー、およびロール (マスター データ サービス)」を参照してください。 また、このアカウントは、マスター データ サービス Windows グループ MDS_ServiceAccounts にも追加されます。このグループには、ファイル システムの一時コンパイル ディレクトリ MDSTempDir に対する権限が与えられています。 詳細については、「フォルダーとファイルの権限 (マスター データ サービス)」を参照してください。

[パスワード]

指定したユーザー アカウントのパスワードを入力します。

[パスワードの確認入力]

指定したユーザー アカウントのパスワードを再入力します。 [パスワード] フィールドと [パスワードの確認入力] フィールドには、同じパスワードを入力する必要があります。

関連項目

タスク

マスター データ マネージャー Web アプリケーションの作成 (マスター データ サービス)

概念

[Web の構成] ページ (マスター データ サービス構成マネージャー)

Master Data Services 構成マネージャー

Web アプリケーションの要件 (マスター データ サービス)