グラフでのデータ ポイントの書式設定 (レポート ビルダーおよび SSRS)
データ ポイントは、グラフにおける最小単位のエンティティです。 図形以外のグラフのデータ ポイントは、そのグラフの種類に応じて表されます。 たとえば、線系列は 1 つまたは複数の連続したデータ ポイントで構成されます。 図形グラフのデータ ポイントは、個々のスライスやセグメントによって表され、これらのスライスやセグメントがグラフ全体を形成します。 たとえば、円グラフでは、それぞれのピースがデータ ポイントです。 詳細については、「グラフの種類 (レポート ビルダーおよび SSRS)」を参照してください。
1 つまたは複数のデータ ポイントが系列を形成します。 既定では、すべての書式設定オプションが系列のすべてのデータ ポイントに適用されます。 個々のデータ ポイントのプロパティを指定するには、実行時にデータセットに基づいて個々のデータ ポイントを書式設定するフィールドまたは式を系列で指定します。
注 |
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SQL Server データ ツールのレポート ビルダーまたはレポート デザイナーを使用して、レポート定義 (.rdl) を作成および変更できます。これらの作成環境では、レポートおよび関連アイテムの作成方法、開く方法、および保存方法が異なります。詳細については、microsoft.com Web サイトの「レポート デザイナーおよびレポート ビルダーを使用したレポートのデザイン (SSRS)」を参照してください。 |
データ ポイントへのツールヒントおよびドリルスルー アクションの追加
各データ ポイントにツールヒントを追加するには、系列に対して ToolTip プロパティの値を設定します。 ツールヒントを表示すると、ユーザーは、グループ名、データ ポイントの値、系列の合計値に対するデータ ポイントの比率など、データ ポイントに関連する情報を確認できます。 詳細については、「系列へのツールヒントの表示 (レポート ビルダーおよび SSRS)」を参照してください。
系列のデータ ポイントにドリルスルー アクションを指定して、他のレポートや URL を表示することもできます。 クリックされたデータ ポイントに関する情報を表示するためのパラメーターを渡すこともできます。 詳細については、「レポートへのドリルスルー アクションの追加 (レポート ビルダーおよび SSRS)」を参照してください。
系列の個々のデータ ポイントの強調表示
図形以外のグラフでは、Color プロパティの式を指定することで、個々のデータ ポイントを強調表示できます。 たとえば、MyField という名前の系列内の最大値を、他のデータ ポイントと異なる色で強調表示するには、次のような式を指定します。
=Iif(Fields!MyField.Value >= Max(Fields!MyField.Value, "MyDataSet"), "Red", "Green")
この例では、MyField の最大値は赤色になり、その他のすべてのデータ ポイントは緑色になります。 系列で Fill プロパティを使用して系列の色を指定する場合、パレットで指定された色は無効になります。 詳細については、「グラフの系列の色の書式設定 (レポート ビルダーおよび SSRS)」を参照してください。
グラフへのデータ ポイント ラベルの配置
すべての種類のグラフで、グラフを右クリックして [データ ラベルの表示] を選択すると、データ ポイント ラベルを表示できます。 データ ポイント ラベルの位置は、グラフの種類に応じて指定されます。
横棒グラフの場合、BarLabelStyle カスタム属性を使用してデータ ポイント ラベルの位置を指定できます。 外側、左、中央、および右の 4 つの位置から選択できます。 バーのラベル スタイルが外側に設定されている場合、ラベルは、グラフ領域内に収まる範囲でバーの外側に配置されます。 バーの外側でグラフ領域内にラベルを配置できない場合、ラベルはバーの内側に配置されます。
円グラフの場合、PieLabelStyle カスタム属性を使用してデータ ポイント ラベルの位置を指定できます。 円グラフの周囲にデータ ポイント ラベルを配置する場合は、円グラフのサイズ、円グラフと対応する凡例の間の空間、ラベルのサイズなど、多くの点を考慮する必要があります。 詳細については、「円グラフの外側へのデータ ポイント ラベルの表示 (レポート ビルダーおよび SSRS)」を参照してください。
ピラミッド グラフやじょうごグラフの場合、FunnelLabelStyle および PyramidLabelStyle カスタム属性を使用してデータ ポイント ラベルの位置を指定できます。 グラフの種類としてピラミッドまたはじょうごを選択した場合、これらの属性はプロパティ ペインで設定できます。
積み上げグラフの場合、データ ポイント ラベルは常に系列の内側に配置され、系列ラベルの Position プロパティは無視されます。
その他の種類のグラフでは、系列ラベルの Position プロパティを使用してデータ ポイント ラベルの位置を指定できます。 既定では、ラベルが重ならないように、データ ポイント ラベルの位置が自動的に計算されます。 Position プロパティの値を設定すると、すべてのデータ ポイント ラベルが同じように配置され、ラベルが重なり合う場合があります。 データ ポイントの数が少ない場合にのみ、Position プロパティを使用してください。
詳細については、「グラフへのラベルの配置 (レポート ビルダーおよび SSRS)」を参照してください。
データ ポイント ラベル、ツールヒント、および凡例テキストへのキーワードの追加
大文字と小文字の区別があるグラフに固有のキーワードを使用すると、グラフ内に存在する項目を表すことができます。 これらのキーワードは、ツールヒント、カスタムの凡例テキスト、データ ポイント ラベルのプロパティにのみ適用されます。 多くの場合、グラフ キーワードには同等の簡単な式がありますが、キーワードを入力する方がすばやく簡単です。 グラフ キーワードの一覧は次のとおりです。
グラフ キーワード |
説明 |
適用可能なグラフの種類 |
同等の簡単な式の例 |
---|---|---|---|
#VALY |
データ ポイントの Y 値 |
すべて |
=Fields!MyDataField.Value |
#VALY2 |
データ ポイントの Y 値の 2 番目の値 |
範囲、バブル |
なし |
#VALY3 |
データ ポイントの Y 値の 3 番目の値 |
株価、ローソク足 |
なし |
#VALY4 |
データ ポイントの Y 値の 4 番目の値 |
株価、ローソク足 |
なし |
#SERIESNAME |
系列名 |
すべて |
なし |
#LABEL |
データ ポイント ラベル |
すべて |
なし |
#AXISLABEL |
軸データ ポイント ラベル |
図形 |
=Fields!MyDataField.Value |
#INDEX |
データ ポイントのインデックス |
すべて |
なし |
#PERCENT |
データ ポイントの Y 値の比率 |
すべて |
=FormatPercent(Fields!MyDataField.Value/Sum(Fields!MyDataField.Value, "MyDataSet"),2) |
#TOTAL |
系列のすべての Y 値の合計 |
すべて |
=Sum(Fields!MyDataField.Value) |
#LEGENDTEXT |
凡例項目のテキストに対応するテキスト |
すべて |
なし |
#AVG |
系列内のすべての Y 値の平均 |
すべて |
=Avg(Fields!MyDataField.Value) |
#MIN |
系列内のすべての Y 値の最小値 |
すべて |
=Min(Fields!MyDataField.Value) |
#MAX |
系列内のすべての Y 値の最大値 |
すべて |
=Max(Fields!MyDataField.Value) |
#FIRST |
系列内のすべての Y 値の最初の値 |
すべて |
=First(Fields!MyDataField.Value) |
キーワードを書式設定するには、.NET Framework 書式設定文字列をかっこで囲みます。 たとえば、ツールヒントでデータ ポイントの値を小数点以下 2 桁の数値として指定するには、書式設定文字列 "N2" を中かっこで囲みます。たとえば、系列の ToolTip プロパティで "#VALY{N2}" のようになります。 .NET Framework 書式設定文字列の詳細については、MSDN の「型の書式設定」を参照してください。 Reporting Services の数値の書式設定の詳細については、「数値と日付の書式設定 (レポート ビルダーおよび SSRS)」を参照してください。
グラフへのキーワードの追加の詳細については、「系列へのツールヒントの表示 (レポート ビルダーおよび SSRS)」、「凡例アイテムのテキストの変更 (レポート ビルダーおよび SSRS)」を参照してください。
複数のデータ ポイントを持つグラフを読みやすくする
グラフに複数の系列が表示されると、グラフ データ ポイントがわかりにくくなることがあります。 複数の系列をグラフに追加する場合は、グラフの各系列を効率よく見分ける方法を検討してください。 詳細については、「グラフ上の複数の系列 (レポート ビルダーおよび SSRS)」を参照してください。
便宜上、図形グラフを使用している場合は、データ フィールドとカテゴリ フィールドをそれぞれ 1 つだけ追加するようにしてください。 詳細については、「図形グラフ (レポート ビルダーおよび SSRS)」を参照してください。 グラフに複数のデータ フィールドとカテゴリ フィールドが必要な場合は、グラフの種類を変更することを検討してください。 それには、系列を右クリックし、[グラフの種類の変更] をクリックします。
データ ポイント マーカーの挿入
データ ポイント マーカーは、系列の各データ ポイントを目立たせるための視覚インジケーターです。 散布図の場合、個々のデータ ポイントの形状とサイズを示すためにマーカーが使用されます。 マーカーのサイズはグラフの種類に基づいて指定されます。 マーカーのサイズ、色、またはスタイルは変更できます。 範囲グラフおよび図形グラフ、サブタイプの積み上げグラフには、マーカーを使用できません。
このセクションの内容
系列へのツールヒントの表示 (レポート ビルダーおよび SSRS)
円グラフの外側へのデータ ポイント ラベルの表示 (レポート ビルダーおよび SSRS)
円グラフへのパーセンテージの表示 (レポート ビルダーおよび SSRS)
関連項目
タスク
日付または通貨として軸ラベルを書式設定する (レポート ビルダーおよび SSRS)
チュートリアル: レポートへの円グラフの追加 (レポート ビルダー)