Reporting Services のクエリ デザイン ツール
Reporting Services には、レポート デザイナのデータセット クエリを作成するために使用できる、さまざまなクエリ デザイン ツールが用意されています。処理するデータ ソースの種類によって、特定のクエリ デザイナが使用できるかどうかが決まります。さらに、ビジュアル モードで作業するか、クエリ言語で直接作業するか選択可能なモードがあるクエリ デザイナもあります。このトピックでは、各ツールを紹介し、それぞれがサポートするデータ ソースの種類を説明します。ここでは、次のツールについて説明します。
テキストベースのクエリ デザイナ
グラフィカルなクエリ デザイナ
レポート モデル クエリ デザイナ
MDX クエリ デザイナ
DMX クエリ デザイナ
SapNetWeaver BI クエリ デザイナ
Hyperion Essbase クエリ デザイナ
レポート サーバー プロジェクト テンプレートまたはレポート サーバー ウィザード プロジェクト テンプレートを使用する場合、クエリ デザイン ツールはすべて Business Intelligence Development Studio のデータ デザイン環境で実行されます。クエリ デザイナを使った作業の詳細については、「Reporting Services クエリ デザイナ」を参照してください。
テキストベースのクエリ デザイナ
テキスト ベースのクエリ デザイナは、サポートされているほとんどのリレーショナル データ ソース (MicrosoftSQL Server、Oracle、Teradata、OLE DB、XML、ODBC など) に対して、既定のクエリ作成ツールです。グラフィカルなクエリ デザイナとは異なり、このクエリ デザイン ツールはクエリ作成時にはクエリ構文を検証しません。次の図は、テキスト ベースのクエリ デザイナを示しています。
.gif "リレーショナル データのクエリに使用する汎用クエリ デザイナ")
複雑なクエリの作成、ストアド プロシージャの使用、XML データの照会、および動的クエリの記述には、テキスト ベースのクエリ デザイナを使用することをお勧めします。データ ソースに応じて、ツール バーの [テキストとして編集] ボタンを切り替えることにより、グラフィカルなクエリ デザイナとテキスト ベースのクエリ デザイナとを切り替えることができます。詳細については、「テキスト ベースのクエリ デザイナのユーザー インターフェイス」を参照してください。
グラフィカルなクエリ デザイナ
グラフィカルなクエリ デザイナは、リレーショナル データベースに対して実行される Transact-SQL クエリを作成または修正する場合に使用します。このクエリ デザイン ツールは、いくつかの Microsoft 製品と、他の SQL Server コンポーネントで使用されています。データ ソースの種類に応じて、Text モード、StoredProcedure モード、および TableDirect モードがサポートされます。次の図は、グラフィカルなクエリ デザイナを示しています。
.gif "SQL クエリのグラフィカルなクエリ デザイナ")
ツール バーの [テキストとして編集] ボタンをクリックして、グラフィカルなクエリ デザイナとテキスト ベースのクエリ デザイナとを切り替えることができます。詳細については、「SQL Server データ ソースからデータを取得する方法」および「グラフィカルなクエリ デザイナのユーザー インターフェイス」を参照してください。
レポート モデル クエリ デザイナ
レポート モデル クエリ デザイナは、レポート サーバーにパブリッシュされたレポート モデルに対して実行されるクエリを作成または変更するために使用します。モデルに対して実行されるレポートは、クリックスルー データ探索をサポートしています。クエリは実行時にデータ探索のパスを決定します。次の図は、レポート モデル クエリ デザイナを示しています。
.gif "セマンティック モデル クエリ デザイナの UI")
レポート モデル クエリ デザイナを使用するには、パブリッシュされたモデルを指すデータ ソースを定義する必要があります。データ ソースのデータセットを定義する際、レポート モデル クエリ デザイナでデータセット クエリを開くことができます。レポート モデル クエリ デザイナは、グラフィカル モードまたはテキスト ベース モードで使用できます。ツール バーの [テキストとして編集] ボタンをクリックして、グラフィカルなクエリ デザイナとテキスト ベースのクエリ デザイナとを切り替えることができます。詳細については、「データ ソースとしてレポート モデルを使用する方法」および「レポート モデル クエリ デザイナのユーザー インターフェイス」を参照してください。
MDX クエリ デザイナ
Multidimensional Expression (MDX) クエリ デザイナは、多次元キューブを持った Analysis Services データ ソースに対して実行されるクエリを作成または修正する場合に使用します。次の図は、クエリおよびフィルタを定義した後の MDX クエリ デザイナを示しています。
.gif "Analysis Services MDX クエリ デザイナ、デザイン ビュー")
MDX クエリ デザイナを使用するには、有効かつ処理済みの利用可能な Analysis Services キューブを持ったデータ ソースを定義する必要があります。データ ソースのデータセットを定義する際、MDX クエリ デザイナでクエリを開くことができます。必要に応じて、ツール バーの MDX ボタンと DMX ボタンを使用し、MDX モードと DMX モードとを切り替えることができます。詳細については、「Analysis Services キューブ (MDX) からデータを取得する方法」および「Analysis Services の MDX クエリ デザイナのユーザー インターフェイス」を参照してください。
DMX クエリ デザイナ
データ マイニング予測式 (DMX) クエリ デザイナは、マイニング モデルを持つ Analysis Services データ ソースに対して実行されるクエリを作成または修正する場合に使用します。次の図は、モデルおよび入力テーブルを選択した後の DMX クエリ デザイナを示しています。
.gif "Analysis Services DMX クエリ デザイナ、デザイン ビュー")
DMX クエリ デザイナを使用するには、データ マイニング モデルを利用できる有効なデータ ソースを定義する必要があります。データ ソースのデータセットを定義する際、DMX クエリ デザイナでクエリを開くことができます。必要に応じて、ツール バーの MDX ボタンと DMX ボタンを使用し、MDX モードと DMX モードとを切り替えることができます。モデルを選択した後、レポートにデータを提供するデータ マイニング予測クエリを作成できます。詳細については、「データ マイニング モデル (DMX) からデータを取得する方法」および「Analysis Services の DMX クエリ デザイナのユーザー インターフェイス」を参照してください。
Sap NetWeaver BI クエリ デザイナ
SAP NetWeaver Business Intelligence クエリ デザイナは、SAP NetWeaver Business Intelligence データベースからデータを取得する場合に使用します。このクエリ デザイナを使用するには、少なくとも 1 つの InfoCube、MultiProvider、または Web 対応クエリが定義されている SAP NetWeaver Business Intelligence データ ソースが必要です。次の図は、SAP NetWeaver Business Intelligence クエリ デザイナを示しています。
.gif "デザイン モードでの MDX を使用したクエリ デザイナ")
詳細については、「SAP NetWeaver BI データ ソースからデータを取得する方法」および「SAP NetWeaver BI Query Designer のユーザー インターフェイス」を参照してください。
Hyperion Essbase クエリ デザイナ
Hyperion Essbase クエリ デザイナは、Hyperion Essbase データベースおよびアプリケーションからデータを取得する場合に使用します。次の図は、Hyperion Essbase クエリ デザイナを示しています。
.gif "Hyperion Essbase データ ソースのクエリ デザイナ")
このクエリ デザイナを使用するには、少なくとも 1 つのデータベースを持つ Hyperion Essbase データ ソースが必要です。詳細については、「SAP NetWeaver BI データ ソースからデータを取得する方法」および「SAP NetWeaver BI Query Designer のユーザー インターフェイス」を参照してください。