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[Foreach ループ エディタ] ([コレクション] ページ)

[Foreach ループ エディタ] ダイアログ ボックスの [コレクション] ページを使用すると、列挙子の型を指定して列挙子を構成できます。

Foreach ループ コンテナとその構成方法の詳細については、「Foreach ループ コンテナ」および「Foreach ループ コンテナの構成方法」を参照してください。

静的オプション

  • [Enumerator]
    列挙子の型を一覧から選択します。このプロパティには、次の表に示すオプションがあります。

    説明

    [Foreach File 列挙子]

    ファイルを列挙します。この値を選択すると、セクション [Foreach File 列挙子] に動的オプションが表示されます。

    [Foreach Item 列挙子]

    アイテム内の値を列挙します。この値を選択すると、セクション [Foreach Item 列挙子] に動的オプションが表示されます。

    [Foreach ADO 列挙子]

    テーブルまたはテーブル内の行を列挙します。この値を選択すると、セクション [Foreach ADO 列挙子] に動的オプションが表示されます。

    [Foreach ADO.NET Schema Rowset 列挙子]

    スキーマを列挙します。この値を選択すると、セクション [Foreach ADO.NET Schema Rowset 列挙子] に動的オプションが表示されます。

    [Foreach From Variable 列挙子]

    変数内の値を列挙します。この値を選択すると、セクション [Foreach From Variable 列挙子] に動的オプションが表示されます。

    [Foreach Nodelist 列挙子]

    XML ドキュメント内のノードを列挙します。この値を選択すると、セクション [Foreach NodeList 列挙子] に動的オプションが表示されます。

    [ForEach SMO 列挙子]

    SMO オブジェクトを列挙します。この値を選択すると、セクション [Foreach SMO 列挙子] に動的オプションが表示されます。

  • [式]
    [式] をクリックして展開すると、既存のプロパティ式のリストが表示されます。[...] ボタンをクリックして、列挙子プロパティのプロパティ式を追加するか、既存のプロパティ式を編集して評価します。

    関連項目 :Integration Services の式のリファレンス」、「[プロパティ式エディタ]」、「[式ビルダ]

列挙子の動的オプション

[Enumerator] = [Foreach File 列挙子]

Foreach File 列挙子を使用して、フォルダ内のファイルを列挙します。たとえば、Foreach ループに SQL 実行タスクが含まれている場合、Foreach File 列挙子を使用して、SQL 実行タスクが実行する SQL ステートメントが含まれているファイルを列挙できます。この列挙子は、サブフォルダが含められるように構成することができます。

Foreach File 列挙子が列挙するフォルダとサブフォルダの内容は、ループの実行中に変化する場合があります。これは、外部プロセスまたはループ内のタスクによって、ループの実行時にファイルの追加、名前変更、または削除が発生するためです。これは、次のような予期しない状況が発生する可能性を意味しています。

  • ファイルが削除された場合、Foreach ループ内の 1 つのタスクで使用されたものとは異なるファイルのセットが、それ以降のタスクで使用される可能性があります。

  • ファイルの名前が変更され、それらのファイルを置き換えるためのファイルが外部プロセスによって自動的に追加されると、Foreach ループは同じファイル コンテンツに対して 2 回作業を実行することになる可能性があります。

  • ファイルが追加されると、Foreach ループがどのファイルに対して作業を実行したか判断することが困難になる可能性があります。

  • [フォルダ]
    列挙するルート フォルダのパスを示します。

  • [参照]
    ルート フォルダの場所を参照して指定します。

  • [ファイル]
    列挙するファイルを指定します。

    ファイル名の拡張子を指定すると、列挙子は、文字が追加された同じ拡張子のファイルも返します (これは、旧バージョンとの互換性のために 8.3 ファイル名も比較する、オペレーティング システムの dir コマンドと同じ動作です)。この列挙子の動作は、予期しない結果になる場合があります。たとえば、Excel 2003 ファイルのみを列挙する場合は「*.xls」と指定しますが、列挙子は Excel 2007 のファイルも返します。これらのファイルの拡張子が ".xlsx" であるためです。

    注意注意

    ワイルドカード文字を使用して、コレクションに含めるファイルを指定します。

  • [完全修飾名]
    ファイル名の完全修飾パスを取得する場合に選択します。[ファイル] オプションにワイルドカード文字が指定されている場合、返された完全修飾パスはフィルタに一致します。

  • [名前のみ]
    ファイル名のみを取得する場合に選択します。[ファイル] オプションにワイルドカード文字が指定されている場合、返されたファイル名はフィルタに一致します。

  • [ファイル名と拡張子]
    ファイル名とファイル名拡張子を取得する場合に選択します。[ファイル] オプションにワイルドカード文字が指定されている場合、返されたファイル名および拡張子はフィルタに一致します。

  • [サブフォルダをスキャンする]
    列挙にサブフォルダを含める場合に選択します。

[Enumerator] = [Foreach Item 列挙子]

Foreach Item 列挙子は、コレクション内のアイテムを列挙するために使用します。コレクション内のアイテムは、列と列の値を指定して定義します。行内の各列は個々のアイテムを定義します。たとえば、プロセス実行タスクで実行される実行可能ファイルとそのタスクで使用される作業ディレクトリを指定するアイテムに 2 つの列を割り当て、1 列は実行可能ファイルの名前、もう 1 列は作業ディレクトリの表示に使用できます。行数により、ループが繰り返される回数が決まります。テーブルに 10 行ある場合は、ループが 10 回繰り返されます。

プロセス実行タスクのプロパティを更新するには、列のインデックスを使用してアイテムの列に変数をマップします。列挙子のアイテムで定義される最初の列のインデックス値は 0、2 番目の列のインデックス値は 1 になり、それ以降も順番にインデックス値が割り当てられます。変数の値は、ループが繰り返されるたびに更新されます。プロセス実行タスクの Executable プロパティと WorkingDirectory プロパティは、これらの変数を使用するプロパティ式で更新できます。

  • [For Each Item コレクションのアイテムの定義]
    テーブル内の各列に値を提供します。

    注意注意

    値を行列に入力した後で、新しい行がテーブルに自動的に追加されます。

    注意注意

    提供された値が列データ型と互換性がない場合、テキストは赤になります。

  • [列のデータ型]
    アクティブな列のデータ型を一覧表示します。

  • [削除]
    アイテムを一覧から削除するには、そのアイテムを選択してから [削除] をクリックします。

  • [列]
    アイテム内の列のデータ型を構成する場合にクリックします。

    関連項目 :[For Each Item 列]

[Enumerator] = [Foreach ADO 列挙子]

Foreach ADO 列挙子は、変数に格納されている ADO オブジェクトまたは ADO.NET オブジェクト内の行またはテーブルを列挙するために使用します。たとえば、変数にデータセットを書き込むスクリプト タスクが Foreach ループに含まれている場合、Foreach ADO 列挙子を使用して、データセット内の行を列挙できます。変数に ADO.NET データセットが格納されている場合は、複数のテーブル内の行を列挙するか、テーブルを列挙するようにこの列挙子を構成できます。

  • [ADO オブジェクト ソース変数]
    ユーザー定義変数を一覧から選択するか、[<新しい変数>] をクリックして新しい変数を作成します。

    注意注意

    変数は、Object データ型にする必要があります。それ以外の場合はエラーが発生します。

    関連項目 :Integration Services の変数」、「[変数の追加]

  • [最初のテーブル内の行]
    最初のテーブルの行のみを列挙する場合に選択します。

  • [すべてのテーブルの行 (ADO.NET のデータセットのみ)]
    すべてのテーブルの行を列挙する場合に選択します。このオプションは、列挙するオブジェクトがすべて同じ ADO.NET データセットのメンバである場合にのみ使用できます。

  • [すべてのテーブル (ADO.NET のデータセットのみ)]
    テーブルのみを列挙する場合に選択します。

[Enumerator] = [Foreach ADO.NET Schema Rowset 列挙子]

Foreach ADO.NET Schema Rowset 列挙子は、指定したデータ ソースのスキーマを列挙するために使用します。たとえば、Foreach ループに SQL 実行タスクが含まれている場合、Foreach ADO.NET Schema Rowset 列挙子を使用して、AdventureWorks データベース内の列や、スキーマ権限を取得するための SQL 実行タスクなど、スキーマを列挙できます。

  • [接続]
    ADO.NET 接続マネージャを一覧から選択するか、[<新しい接続>] をクリックして ADO.NET 接続マネージャを作成します。

    重要な注意事項重要

    ADO.NET 接続マネージャでは、OLE DB の .NET プロバイダを使用する必要があります。SQL Server に接続する場合は、SQL Server Native Client の使用をお勧めします。このプロバイダは、[接続マネージャ] ダイアログ ボックスの [OleDb の .Net プロバイダ] セクションに一覧表示されます。

    関連項目 :ADO 接続マネージャ」、「[ADO.NET の接続マネージャの構成]

  • [スキーマ]
    列挙するスキーマを選択します。

  • [制限の設定]
    指定したスキーマに適用する制約を設定します。

    関連項目 :[スキーマの制限]

[Enumerator] = [Foreach From Variable 列挙子]

Foreach From Variable 列挙子は、指定した変数に含まれる列挙可能なオブジェクトを列挙するために使用します。たとえば、クエリを実行し、その結果を変数に格納する SQL 実行タスクが Foreach ループに含まれている場合、Foreach From Variable 列挙子を使用してクエリの結果を列挙できます。

[Enumerator] = [Foreach NodeList 列挙子]

Foreach Nodelist 列挙子は、XPath 式を XML ファイルに適用した結果として生成された XML ノードのセットを列挙するために使用します。たとえば、Foreach ループにスクリプト タスクが含まれている場合、Foreach NodeList 列挙子を使用して、XPath 式の条件を満たす値を XML ファイルからスクリプト タスクに渡すことができます。

XML ファイルに適用する XPath 式は、OuterXPathString プロパティに格納されている外部 XPath 操作です。XPath 列挙型が ElementCollection に設定されている場合、Foreach NodeList 列挙子は、InnerXPathString プロパティに格納されている内部 XPath 式を一連の要素に適用できます。

XML ドキュメントとデータの操作の詳細については、MSDN ライブラリの「.NET Framework における XML の使用」を参照してください。

  • [DocumentSourceType]
    XML ドキュメントのソースの種類を選択します。このプロパティには、次の表に示すオプションがあります。

    説明

    [直接入力]

    ソースを XML ドキュメントに設定します。

    [ファイル接続]

    XML ドキュメントが含まれているファイルを選択します。

    [変数]

    ソースを XML ドキュメントが含まれている変数に設定します。

  • [DocumentSource]
    [DocumentSourceType][直接入力] に設定されている場合は、XML コードを入力するか、参照ボタン ([...]) をクリックして開く [ドキュメント ソース エディタ] ダイアログ ボックスで XML を指定します。

    [DocumentSourceType][ファイル接続] に設定されている場合は、ファイル接続マネージャを選択するか、[<新しい接続>] をクリックして新しい接続マネージャを作成します。

    関連項目 :ファイル接続マネージャ」、「[ファイル接続マネージャ エディタ]

    [DocumentSourceType][変数] に設定されている場合は、既存の変数を選択するか、[<新しい接続>] をクリックして新しい変数を作成します。

    関連項目 :Integration Services の変数」、「[変数の追加]

  • [EnumerationType]
    列挙子の型を一覧から選択します。このプロパティには、次の表に示すオプションがあります。

    説明

    [Navigator]

    XPathNavigator を使用して列挙します。

    [Node]

    XPath 操作によって返されたノードを列挙します。

    [NodeText]

    XPath 操作によって返されたテキスト ノードを列挙します。

    [ElementCollection]

    XPath 操作によって返された要素ノードを列挙します。

  • [OuterXPathStringSourceType]
    XPath 文字列のソースの種類を選択します。このプロパティには、次の表に示すオプションがあります。

    説明

    [直接入力]

    ソースを XML ドキュメントに設定します。

    [ファイル接続]

    XML ドキュメントが含まれているファイルを選択します。

    [変数]

    ソースを XML ドキュメントが含まれている変数に設定します。

  • [OuterXPathString]
    [OuterXPathStringSourceType][直接入力] に設定されている場合は、XPath 文字列を指定します。

    [OuterXPathStringSourceType][ファイル接続] に設定されている場合は、ファイル接続マネージャを選択するか、[<新しい接続>] をクリックして新しい接続マネージャを作成します。

    関連項目 :ファイル接続マネージャ」、「[ファイル接続マネージャ エディタ]

    [OuterXPathStringSourceType][変数] に設定されている場合は、既存の変数を選択するか、[<新しい変数>] をクリックして新しい変数を作成します。

    関連項目 :Integration Services の変数」、「[変数の追加]

  • [InnerElementType]
    [EnumerationType][ElementCollection] に設定されている場合は、一覧の内部要素の型を選択します。

  • [InnerXPathStringSourceType]
    内部 XPath 文字列のソースの種類を選択します。このプロパティには、次の表に示すオプションがあります。

    説明

    [直接入力]

    ソースを XML ドキュメントに設定します。

    [ファイル接続]

    XML ドキュメントが含まれているファイルを選択します。

    [変数]

    ソースを XML ドキュメントが含まれている変数に設定します。

  • [InnerXPathString]
    [InnerXPathStringSourceType][直接入力] に設定されている場合は、XPath 文字列を指定します。

    [InnerXPathStringSourceType][ファイル接続] に設定されている場合は、ファイル接続マネージャを選択するか、[<新しい接続>] をクリックして新しい接続マネージャを作成します。

    関連項目 :ファイル接続マネージャ」、「[ファイル接続マネージャ エディタ]

    [InnerXPathStringSourceType][変数] に設定されている場合は、既存の変数を選択するか、[<新しい変数>] をクリックして新しい変数を作成します。

    関連項目 :Integration Services の変数」、「[変数の追加]

[Enumerator] = [Foreach SMO 列挙子]

Foreach SMO 列挙子は、SQL Server 管理オブジェクト (SMO) のオブジェクトを列挙するために使用します。たとえば、Foreach ループに SQL 実行タスクが含まれている場合、Foreach SMO 列挙子を使用して、AdventureWorks データベース内のテーブルを列挙し、各テーブル内の行数をカウントするクエリを実行できます。