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データ ソース内のカルチャ固有の書式設定 (レポート ビルダ 1.0)

レポート作成に使用するデータ ソースには、多くの場合カルチャ固有のデータ書式が使用されています。たとえば、数値、日付、通貨の値の書式はカルチャによって異なり、その書式の相違はデータ ソースに組み込むことが可能です。データ ソースのデザイン時には、データ ソース全体にあるカルチャを適用し、そのデータ ソース内の特定の属性に別のカルチャを適用することもできます。たとえば、データ ソースの Culture プロパティをドイツ語 (スイス) にし、そのデータ ソース内の任意の属性の DataCulture プロパティを日本語にすることができます。Culture プロパティは、DataCulture プロパティが指定されている場合以外に、カルチャ固有のデータ書式を適用するために使用します。DataCulture プロパティが指定されている場合は、属性値の書式設定時に優先されます。

これに加えて、コンピュータごとに既定のカルチャを設定することもできます。コンピュータごとのカルチャ設定によって、時間、日付、および通貨の情報をそのコンピュータでどのように表示するかが指定されます。

データ ソースとコンピュータのカルチャ設定が競合する場合、レポートのデザイン時または実行時に、次の問題が発生することがあります。

  • レポート ビルダでレポートをデザインするとき、デザイン領域のサンプル データは、ローカル コンピュータのカルチャを使って書式設定されます (データ ソースの属性に対して DataCulture プロパティが設定されている場合を除く)。レポート ビルダでレポートを実行するとき、レポート全体のデータは、データ ソースのカルチャを使って書式設定されます (データ ソースの属性に対して DataCulture プロパティが設定されている場合を除く)。

  • ローカル コンピュータの地域の設定は、コンピュータのカルチャを変更することなく変更できます。このとき、地域の設定の変更はレポート ビルダのデザイン領域に反映されますが、レポートの実行時には変更内容が無視されます。

  • [データのフィルタ選択] ダイアログ ボックス、[式の定義] ダイアログ ボックス、およびレポートの実行時に表示されるパラメータ領域では、ローカル コンピュータのカルチャと地域の設定に基づいて値が表示されます。フィルタ、式、またはパラメータに入力したデータも、ローカル コンピュータのカルチャと地域の設定に基づいて解釈されます。

  • カスタムのフィールドや複雑な式では、データ ソース内で DataCulture プロパティが設定されている属性に基づいている場合でも、この属性からカルチャが継承されず、データ ソースのカルチャが使用されます。

  • 集計属性に基づく式は、変更がフィルタの追加や重複の削除のみの場合、属性の DataCulture プロパティを使用して書式設定されます。

  • レポート ビルダで使用される表示言語とカルチャの設定は、ローカル コンピュータにおけるカルチャと地域の設定に基づいて決定されます。レポート ビルダの起動に使用されたブラウザの言語設定には依存しません。