次の方法で共有


チュートリアル : データ ドリブン サブスクリプションの作成

Reporting Services が提供するデータ ドリブン サブスクリプションにより、動的なサブスクライバー データに基づいてレポートの配信をカスタマイズできます。データ ドリブン サブスクリプションには次のような用途があります。

  • 配信するたびに宛先メンバーの構成が変更される多人数受信者プールへのレポート配信。たとえば、月刊レポートを現在の全顧客に配信する場合など。

  • 定義済みの条件に基づく特定の受信者グループへのレポート配信。たとえば、社内の上位 10 名の営業責任者に販売実績レポートを送信する場合など。

学習する内容

このチュートリアルでは、簡単な例で概念を確認しながら、データ ドリブン サブスクリプションの使用方法を学習します。

このチュートリアルは、次の 3 つのレッスンで構成されています。

必要条件

通常、データ ドリブン サブスクリプションはレポート サーバー管理者が作成し、保守します。データ ドリブン サブスクリプションを作成するには、クエリ作成の専門知識、サブスクライバー データを持つデータ ソースに関する知識、およびレポート サーバーへの高度なアクセス権が必要です。

このチュートリアルを使用するには、システムに以下のコンポーネントがインストールされている必要があります。

  • SQL Server の Evaluation Edition、Developer Edition、または Enterprise Edition。データ ドリブン サブスクリプションは、SQL Server の Standard Edition、Workgroup Edition、または SQL Server Express ではサポートされていません。

  • レポート サーバー (ネイティブ モードで実行)。

  • SQL Server エージェント サービス (実行された状態)。

  • パラメーターを含むレポート。このチュートリアルでは、サンプル レポート Employee Sales Summary を使用します。このレポートは、AdventureWorks2008R2 サンプル レポートの一部です。このレポートのデータ ドリブン サブスクリプションを定義するには、データ ソースへのアクセス時に保存されている資格情報を使用するよう、レポートを構成する必要があります。

    ヒントヒント

    すべてのサンプル レポートをレポート サーバーにパブリッシュする場合は、Business Intelligence Development Studio からレポート サンプル ソリューション (AdventureWorks Sample Reports.sln) を配置する方法が最も簡単です。

  • サンプル レポートにデータを提供する AdventureWorks2008R2 サンプル データベース。

  • サンプル レポートで、すべてのサブスクリプション タスクを管理するためのロールの割り当て。データ ドリブン サブスクリプションを定義するには、この作業が必要です。コンピューター管理者の場合は、ローカル管理者用の既定のロール割り当てで、データ ドリブン サブスクリプションの作成に必要な権限が与えられます。詳細については、「ネイティブ モードのレポート サーバーに対する権限の許可」を参照してください。

  • 書き込み権限のある共有フォルダー。共有フォルダーはネットワーク接続経由でアクセス可能になっている必要があります。詳細については、「レポート サーバーのファイル共有の配信用に共有フォルダを作成する方法」を参照してください。

このチュートリアルの推定所要時間 : 30 分

注意

チュートリアルを行うときは、ドキュメント ビューアーのツール バーに [次のトピック] ボタンと [前のトピック] ボタンを追加することをお勧めします。詳細については、「ヘルプへの [次のトピック] ボタンと [前のトピック] ボタンの追加」を参照してください。