リムーバブル データベースの作成
SQL Server 2005 では、CD-ROM などのリムーバブル メディアで配布できる読み取り専用のデータベースを作成できます。前年の詳細な販売データなど過去のデータを格納した大きなデータベースを配布する場合に便利です。
リムーバブル メディアにデータベースを作成するには、SQL Server Management Studio や CREATE DATABASE ステートメントではなく、sp_create_removable システム ストアド プロシージャを使用してデータベースを作成してください。
sp_create_removable システム ストアド プロシージャは次の 3 つ以上のファイルを作成します。
- システム テーブルを格納したファイルを 1 つ
- トランザクション ログを格納したファイルを 1 つ
- データ テーブルを格納したファイルを 1 つ以上
データベース自体は CD-ROM などの読み取り専用メディア上のデータをそのまま使用してもかまいませんが、システム テーブルとトランザクション ログは書き込み可能メディア上の個別のファイルに格納します。これは、データベースへのユーザーの追加、権限の許可などの管理作業を実行できるようにするためです。
1 つのデータベースに複数のリムーバブル メディア デバイスを使用できます。ただし、すべてのメディアを同時に使用できる必要があります。たとえば、データベースがコンパクト ディスクを 3 枚使用する場合、システムに CD-ROM ドライブが 3 つ必要で、データベースを使用するときはコンパクト ディスク 3 枚を同時に使用できる必要があります。
データベースを作成したら、sp_certify_removable システム ストアド プロシージャを使用して、データベースをリムーバブル メディアに配布するのに適した正しい環境に設定されているかどうかを確認できます。データベースが適切に構成できたら、データベースをオフラインにしてください。その結果、ファイルをリムーバブル メディアにコピーできるようになります。データベースがオフラインになると、ユーザーはデータベースにアクセスできなくなり、データベースがオンラインになるまでは、データベースを変更できません。同じサーバー上でデータベースを再び使用できるようにするには、データベースをオンラインにします。
リムーバブル メディアにファイルを配布した後は、SQL Server の別のインスタンスにファイルをアタッチすると、データベースが使用できるようになります。詳細については、「データベースのデタッチとアタッチ」を参照してください。
データベースをオンラインまたはオフラインにするには
参照
その他の技術情報
sp_certify_removable (Transact-SQL)
sp_create_removable (Transact-SQL)