式 (データベース エンジン)
式とは、SQL Server 2005 が評価して結果を取得できる、識別子、値、および演算子の組み合わせです。データにアクセスしたり、データを変更するときに、さまざまな場所でそのデータを使用できます。たとえば、クエリ内の検索対象データの一部として使用したり、一連の基準を満たすデータを探す検索条件として使用できます。
式は次のいずれかになります。
- 定数
- 関数
- 列名
- 変数
- サブクエリ
- CASE、NULLIF、または COALESCE
これらの実体を演算子で結合して、式を作成することもできます。
次の SELECT
ステートメントでは、SQL Server によって結果セットの行ごとに、LastName
が 1 つの値に解決されます。したがって、これは式です。
SELECT LastName
FROM AdventureWorks.Person.Contact;
式を (price * 1.5) や (price + sales_tax) のような計算にもできます。
式では、文字値や datetime 値は単一引用符で囲みます。次の SELECT
ステートメントでは、LIKE
句のパターンとして使用する文字リテラル B%
を単一引用符で囲む必要があります。
SELECT LastName, FirstName
FROM AdventureWorks.Person.Contact
WHERE LastName LIKE 'Bai%';
GO
次の SELECT
ステートメントでは、日付値を単一引用符で囲みます。
USE AdventureWorks;
GO
SELECT c.FirstName, c.LastName, e.HireDate
FROM Person.Contact c JOIN HumanResources.Employee e
ON c.ContactID = e.EmployeeID
WHERE e.HireDate = 'July 1, 2003';
GO
次の例では、クエリで複数の式が使用されています。たとえば、col1
、SUBSTRING
、col3
、price
、1.5
などはすべて式です。
SELECT col1, SUBSTRING('This is a long string', 1, 5), col3, price * 1.5
FROM mytable;
参照
その他の技術情報
CASE (Transact-SQL)
INSERT (Transact-SQL)
COALESCE (Transact-SQL)
UPDATE (Transact-SQL)
関数 (Transact-SQL)
DELETE (Transact-SQL)
SELECT (Transact-SQL)
式 (Transact-SQL)