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UPDATETEXT (Transact-SQL)

既存の text 型、ntext 型、または image 型のフィールドを更新します。text 型、ntext 型、または image 型の列の一部だけを適切に変更するには、UPDATETEXT を使用します。text 型、ntext 型、または image 型のフィールド全体を更新して置き換えるには、WRITETEXT を使用します。

ms189466.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
この機能は、将来のバージョンの Microsoft SQL Server では削除される予定です。新規の開発作業ではこの機能を使用しないようにし、現在この機能を使用しているアプリケーションは修正することを検討してください。 代わりに、大きな値のデータ型と UPDATE ステートメントの WRITE 句を使用してください。

トピック リンク アイコンTransact-SQL 構文表記規則

構文

UPDATETEXT { table_name.dest_column_name dest_text_ptr }
    { NULL | insert_offset }
     { NULL | delete_length }
     [ WITH LOG ]
     [ inserted_data
    | { table_name.src_column_name src_text_ptr } ]

引数

table_name**.**dest_column_name

更新するテーブルと text 型、ntext 型、または image 型の列の名前を指定します。テーブル名と列名は、識別子の規則に従っている必要があります。データベース名と所有者名の指定は省略可能です。

dest_text_ptr

更新する text 型、ntext 型、または image 型のデータを指す、テキスト ポインタ値を指定します。テキスト ポインタ値は TEXTPTR 関数から返されます。dest_text_ptr のデータ型は binary(16) であることが必要です。

insert_offset

更新の開始位置を 0 を起点として指定します。text 型または image 型の列の場合、insert_offset には、既存の列の開始位置から新しいデータの開始位置までにスキップするバイト数を指定します。ntext 型の列の場合、insert_offsetには文字数を指定します。各 ntext 文字は 2 バイトです。この 0 を起点とした開始位置から始まる既存の text 型、ntext 型、または image 型の各データは、新しいデータの分だけ右に移動します。値 0 を指定した場合、新しいデータは既存のデータの先頭に挿入されます。NULL の場合、新しいデータは既存のデータの最後に追加されます。

delete_length

既存の text 型、ntext 型、または image 型の列で、insert_offset で指定した位置から後にある、削除するデータの長さを指定します。delete_length値は、text 型および image 型の列の場合はバイト数、ntext 型の列の場合は文字数で指定します。各 ntext 型文字は 2 バイトです。値 0 を指定した場合、データは削除されません。NULL の場合、既存の text 型または image 型の列で、insert_offset の位置から終わりまでのすべてのデータが削除されます。

WITH LOG

SQL Server 2000 では無視されます。SQL Server 2005 では、データベースで有効な復旧モデルに応じてログへの記録が決定されます。

inserted_data

既存の text 型、ntext 型、または image 型の各列の、insert_offset で指定した位置に挿入するデータを指定します。これは char 型、nchar 型、varchar 型、nvarchar 型、binary 型、varbinary 型、text 型、ntext 型、または image 型の単一の値になります。inserted_data には、リテラルまたは変数を指定できます。

table_name.src_column_name

挿入するデータのソースとして使用する、テーブルおよび text 型、ntext 型、または image 型の列の名前を指定します。テーブル名と列名は、識別子の規則に従っている必要があります。

src_text_ptr

挿入するデータのソースとして使用できる、text 型、ntext 型、または image 型の各列を指すテキスト ポインタの値を指定します。テキスト ポインタの値は TEXTPTR 関数から返されます。

ms189466.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
scr_text_ptrには、dest_text_ptrと同じ値は指定できません。

解説

新しく挿入するデータには、1 つの inserted_data 定数、テーブル名、列名、またはテキスト ポインタを使用できます。

更新操作 UPDATETEXT パラメータ

既存のデータの置換

NULL 以外の insert_offset 値、0 以外の delete_length 値、および挿入する新しいデータを指定します。

既存のデータの削除

NULL 以外の insert_offset 値と 0 以外の delete_length 値を指定します。挿入する新しいデータは指定しないでください。

新しいデータの挿入

insert_offset 値、0 の delete_length 値、および挿入する新しいデータを指定します。

最適なパフォーマンスを得るには、8,040 バイトの倍数単位で text 型、ntext 型および image 型データを挿入または更新することをお勧めします。

SQL Server では、text 型、ntext 型および image 型データへの行内テキスト ポインタが存在する場合がありますが、これらが有効になっていない場合もあります。text in row オプションについては、「sp_tableoption (Transact-SQL)」を参照してください。テキスト ポインタを無効にする方法については、「sp_invalidate_textptr (Transact-SQL)」を参照してください。

text 型の列を NULL に初期化するには、互換性レベルが 65 の場合は UPDATETEXT を使用します。互換性レベルが 70 の場合は、WRITETEXT を使用して text 型の列を NULL に初期化します。それ以外の場合、UPDATETEXT では text 型の列が空の文字列に初期化されます。互換性レベルの設定については、「sp_dbcmptlevel (Transact-SQL)」を参照してください。

権限

指定したテーブルの UPDATE 権限が必要です。

次の例では、テキスト ポインタをローカル変数 @ptrval に代入した後、UPDATETEXT を使用してスペルミスを更新します。

ms189466.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
この例を実行するには、pubs データベースをインストールする必要があります。pubs データベースのインストール方法については、「Northwind サンプル データベースと pubs サンプル データベースのダウンロード」を参照してください。
USE pubs;
GO
ALTER DATABASE pubs SET RECOVERY SIMPLE;
GO
DECLARE @ptrval binary(16)
SELECT @ptrval = TEXTPTR(pr_info) 
   FROM pub_info pr, publishers p
      WHERE p.pub_id = pr.pub_id 
      AND p.pub_name = 'New Moon Books'
UPDATETEXT pub_info.pr_info @ptrval 88 1 'b';
GO
ALTER DATABASE pubs SET RECOVERY FULL;
GO

参照

関連項目

READTEXT (Transact-SQL)
TEXTPTR (Transact-SQL)
WRITETEXT (Transact-SQL)

その他の技術情報

大きな値のデータ型の使用

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手