トレースの監視 (XMLA)
XML for Analysis (XMLA) の Subscribe コマンドを使用すると、Microsoft SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) のインスタンスで定義されている既存のトレースを監視できます。Subscribe コマンドは、トレースの結果を行セットとして返します。
トレースの指定
Subscribe コマンドの Object プロパティには、Analysis Services インスタンスまたは Analysis Services インスタンスに対するトレースへのオブジェクト参照を含める必要があります。Object プロパティが指定されていない場合、またはトレース識別子が Object プロパティで指定されていない場合、Subscribe コマンドは、コマンドの SOAP ヘッダーで指定されている明示的なセッションに対する既定のセッション トレースを監視します。
結果の返送
Subscribe コマンドは、指定されたトレースによってキャプチャされたトレース イベントを含む行セットを返します。Subscribe コマンドは、Cancel コマンドによってキャンセルされるまで、トレース結果を返します。
行セットに含まれる列は、次の表のとおりです。
列
データ型
説明
EventClass
Integer
トレースによって受信されたイベントのイベント クラス。
EventSubclass
Long integer
トレースによって受信されたイベントのイベント サブクラス。
CurrentTime
Datetime
イベントの現在時刻 (取得できた場合)。フィルタ選択を行うには、'YYYY-MM-DD' および 'YYYY-MM-DD HH:MM:SS' の形式である必要があります。
StartTime
Datetime
イベントの開始時刻 (取得できた場合)。フィルタ選択を行うには、'YYYY-MM-DD' および 'YYYY-MM-DD HH:MM:SS' の形式である必要があります。
EndTime
Datetime
イベントの終了時刻 (取得できた場合)。フィルタ選択を行うには、'YYYY-MM-DD' および 'YYYY-MM-DD HH:MM:SS' の形式である必要があります。
プロセスまたはアクションの開始を記述するイベント クラスの場合、この列は設定されません。
Duration
Long integer
イベントで経過した時間の合計 (ミリ秒単位)。
CPUTime
Long integer
イベントで経過したプロセッサ時間 (ミリ秒単位)。
JobID
Long integer
プロセスのジョブ識別子。
SessionID
String
イベントが発生したセッションの識別子。
SessionType
String
イベントが発生したセッションの種類。
ProgressTotal
Long integer
イベントによって報告された進行状況の総数または量。
IntegerData
Long integer
イベントに関連付けられている整数データ。この列の内容は、イベント クラス、およびイベントのサブクラスによって異なります。
ObjectID
String
イベントが発生したオブジェクトの識別子。
ObjectType
String
ObjectName で指定されたオブジェクトの種類。
ObjectName
String
イベントが発生したオブジェクトの名前。
ObjectPath
String
イベントが発生したオブジェクトの階層パス。パスは、ObjectName で指定されたオブジェクトの親に関するオブジェクト識別子の、コンマ区切りの文字列として表されます。
ObjectReference
String
ObjectName で指定されたオブジェクトへのオブジェクト参照を表す XML 表現。
NestLevel
Integer
イベントが発生したトランザクションのレベル。
NumSegments
Long integer
イベントが発生したコマンドによって影響を受ける、またはアクセスされるデータ セグメントの数。
Severity
Integer
イベントの例外の重大度レベル。この列には、以下の値のいずれかが含まれます。
値
説明
0成功
1情報
2警告
3エラー
Success
Boolean
コマンドが成功したか、失敗したかを示します。
Error
Long integer
イベントのエラー番号 (ある場合)。
ConnectionID
String
イベントが発生した接続の識別子。
DatabaseName
String
イベントが発生したデータベースの名前。
NTUserName
String
イベントに関連付けられているユーザーの Windows ユーザー名。
NTDomainName
String
イベントに関連付けられているユーザーの Windows ドメイン。
ClientHostName
String
クライアント アプリケーションが実行されているコンピュータの名前。この列には、クライアント アプリケーションによって渡された値が格納されます。
ClientProcessID
Long integer
クライアント アプリケーションのプロセス識別子。
ApplicationName
String
Analysis Services インスタンスへの接続を作成したクライアント アプリケーションの名前。この列には、プログラムの表示名ではなく、クライアント アプリケーションによって渡された値が格納されます。
NTCanonicalUserName
String
イベントに関連付けられているユーザーの Windows の正規のユーザー名。
SPID
String
イベントが発生したセッションのサーバー プロセス ID (SPID)。この列の値は、イベントが発生した XMLA メッセージの SOAP ヘッダーで指定されたセッション ID に直接対応します。
TextData
String
イベントに関連付けられているテキスト データ。この列の内容は、イベント クラス、およびイベントのサブクラスによって異なります。
ServerName
String
イベントが発生した Analysis Services インスタンスの名前。
RequestParameters
String
イベントが発生したパラメータ化されたクエリまたは XMLA コマンドのパラメータ。
RequestProperties
String
イベントが発生した XMLA メソッドのプロパティ。
参照
概念
Analysis Services での XML for Analysis の使用 (XMLA)