NSNotificationBatchDetails (Transact-SQL)
更新 : 2006 年 4 月 14 日
Microsoft SQL Server Notification Services アプリケーションに関する通知バッチ詳細レポートを生成します。このレポートには、バッチを生成したルール実行や、バッチに含まれている通知など、指定した通知バッチに関する詳細情報が含まれます。このストアド プロシージャは、通知生成のトラブルシューティングを行う場合や、アプリケーションでの通知の処理内容を解析する場合に使用します。
構文
[ application_schema_name . ] NSNotificationBatchDetails
[ @NotificationClassName = ] 'notification_class_name',
[ @NotificationBatchId = ] notification_batch_id
引数
- [ @NotificationClassName = ] 'notification_class_name'
通知クラスの名前を指定します。notification_class_name のデータ型は nvarchar(255) で、既定値はありません。
- [ @NotificationBatchId = ] notification_batch_id
通知バッチを特定するための一意識別子を指定します。notification_batch_id のデータ型は bigint で、既定値はありません。
リターン コードの値
なし
結果セット
NSNotificationBatchDetails を実行すると、3 つの結果セットが生成されます。1 番目の結果セットでは、通知バッチの一般情報が提供されます。
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
RuleFiringId |
int |
通知バッチを生成したルール実行の一意 ID。 |
StartGenerationTime |
datetime |
通知バッチの生成を開始した日時。UTC (協定世界時またはグリニッジ標準時) で表されます。 |
EndGenerationTime |
datetime |
通知バッチの生成を終了した日時 (UTC)。 |
GenerationTimeInMS |
int |
通知バッチの生成が完了するまでにかかった時間 (ミリ秒単位)。 |
NotificationBatchExpirationTime |
datetime |
通知バッチの有効期限が切れる日時 (UTC)。有効期限になると、配信されていない通知はすべて破棄されます。再試行スケジュールに関係なく、これらの通知の配信はその後試行されません。この値が NULL の場合、バッチに有効期限はありません。 |
NotificationCount |
int |
通知バッチに含まれている通知の数。 |
StatusDescription |
nvarchar(255) |
通知バッチの現在の状態。 |
2 番目の結果セットでは、インスタンス内の配信チャネルを経由してバッチ内の通知がどのように配信されたかについての情報が提供されます。
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
DeliveryChannelName |
nvarchar(255) |
配信チャネルの名前。 |
LastDistributionStartTime |
datetime |
前回、ディストリビュータが、通知バッチから配信チャネルを経由して通知の配信を開始した日時。 |
NotificationsWithNoDeliveryAttempt |
int |
ディストリビュータが、通知バッチから配信チャネルを経由してまだ配信していない通知の数。 |
NotificationsSuccessfullyDelivered |
int |
通知バッチから配信チャネルを経由して通知を配信し、成功した数。 |
NotificationsFailedToDeliver |
int |
通知バッチから配信チャネルに通知を配信し、失敗した数。 |
RetryCount |
int |
ディストリビュータが、配信チャネルを経由して配信するための通知バッチを選択した回数。 |
NextRetryTime |
datetime |
次回、ディストリビュータが、通知バッチから配信チャネルを経由して通知を配信試行する日時。 |
3 番目の結果セットでは、通知バッチ内の通知に関する詳細情報が提供されます。
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
NotificationId |
bigint |
通知バッチ内の通知の ID。 |
SubscriberId |
nvarchar(255) |
通知のサブスクライバの ID。 |
DeviceName |
nvarchar(255) |
通知のサブスクライバ デバイスの名前。 |
SubscriberLocale |
nvarchar(10) |
通知のロケールの名前。 |
DeliveryStatus |
nvarchar(255) |
通知の現在の配信状態に関する説明。 |
SentTime |
datetime |
前回、通知の配信試行が完了した日時 (UTC)。この値が NULL の場合は、通知の配信が試行されていないか、配信が完了していません。 |
LinkedParentNotification |
bigint |
ダイジェスト メッセージまたはマルチキャスト メッセージで通知が送信された場合、そのダイジェスト グループまたはマルチキャスト グループの先頭通知 ID。 |
DeliveryChannel |
nvarchar(255) |
通知を送信した配信チャネルの名前。 |
DeliveryAttempts |
int |
通知の配信が試行された回数。 |
Notification_class_field_name |
アプリケーション定義 |
アプリケーション定義ファイル (ADF) に定義されている、通知クラス フィールドの名前。通知クラスで定義されているフィールド 1 つにつき、1 つの列が結果セットに作成されます。 |
解説
Notification Services でインスタンスを作成すると、アプリケーション データベース内に NSNotificationBatchDetails ストアド プロシージャが作成されます。アプリケーションを更新すると、Notification Services ではストアド プロシージャが再コンパイルされます。
このストアド プロシージャは、アプリケーション定義ファイル (ADF) の要素 SchemaName で指定される、アプリケーション スキーマ内に格納されます。スキーマ名が指定されない場合、既定のスキーマ dbo が使用されます。
権限
既定では、NSAnalysis データベース ロール、db_owner 固定データベース ロール、および sysadmin 固定サーバー ロールのメンバに実行権限が与えられています。
例
次の例では、StockNotifications 通知クラスの通知バッチ 1 に関して、先に示した 3 つの結果セットを生成します。
アプリケーションでは、既定の SchemaName 設定が使用されます。この設定では、すべてのアプリケーション オブジェクトが dbo スキーマに格納されます。
EXEC dbo.NSNotificationBatchDetails
@NotificationClassName = N'StockNotifications',
@NotificationBatchId = 1;
参照
関連項目
Notification Services ストアド プロシージャ (Transact-SQL)
その他の技術情報
Notification Services パフォーマンス レポート
SchemaName 要素 (ADF)
ヘルプおよび情報
変更履歴
リリース | 履歴 |
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2006 年 4 月 14 日 |
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