sp_lookupcustomresolver (Transact-SQL)
ビジネス ロジック ハンドラの情報、またはディストリビュータで登録されている COM ベースのカスタム競合回避モジュールのクラス ID (CLSID) の値を返します。このストアド プロシージャは、パブリッシャ側でパブリケーション データベースについて実行されます。
構文
sp_lookupcustomresolver [ @article_resolver = ] 'article_resolver'
[, [ @resolver_clsid = ] 'resolver_clsid' OUTPUT ]
[ , [ @is_dotnet_assembly = ] is_dotnet_assembly OUTPUT ]
[ , [ @dotnet_assembly_name = ] 'dotnet_assembly_name' OUTPUT ]
[ , [ @dotnet_class_name = ] 'dotnet_class_name' OUTPUT ]
[ , [ @publisher = ] 'publisher' ]
引数
- [ @article_resolver = ] 'article_resolver'
登録を解除するカスタム ビジネス ロジックの名前を指定します。article_resolver は nvarchar(255) で、既定値はありません。削除されるビジネス ロジックが COM コンポーネントの場合、そのコンポーネントの表示名です。そのビジネス ロジックが Microsoft .NET Framework アセンブリの場合、そのアセンブリの名前です。
- [ @resolver_clsid= ] 'resolver_clsid' OUTPUT
article_resolver パラメータで指定したカスタム ビジネス ロジックの名前に関連する COM オブジェクトの CSLID 値を指定します。resolver_clsid のデータ型は nvarchar(50) で、既定値は NULL です。
- [ @is_dotnet_assembly= ] 'is_dotnet_assembly' OUTPUT
登録されているカスタム ビジネス ロジックの種類を指定します。is_dotnet_assembly のデータ型は bit で、既定値は 0 です。1 は、登録されているカスタム ビジネス ロジックがビジネス ロジック ハンドラ アセンブリであることを示します。0 は COM コンポーネントであることを示します。
- [ @dotnet_assembly_name= ] 'dotnet_assembly_name' , OUTPUT
ビジネス ロジック ハンドラを実装するアセンブリの名前を指定します。dotnet_assembly_name のデータ型は nvarchar(255) で、既定値は NULL です。
- [ @dotnet_class_name= ] 'dotnet_class_name' OUTPUT
ビジネス ロジック ハンドラの実装時に BusinessLogicModule より優先されるクラスの名前を指定します。dotnet_class_name のデータ型は nvarchar(255) で、既定値は NULL です。
- [ @publisher= ] 'publisher'
パブリッシャの名前を指定します。publisher のデータ型は sysname で、既定値は NULL です。このパラメータは、ストアド プロシージャをパブリッシャから呼び出さないときに使用します。指定しない場合、ローカル サーバーがパブリッシャであると見なされます。
解説
sp_lookupcustomresolver は、マージ レプリケーションで使用します。
sp_lookupcustomresolver は、コンポーネントがディストリビュータで登録されていないときは、resolver_clsid に NULL 値を返します。また、登録がビジネス ロジック ハンドラとして登録された .NET Framework アセンブリに属するときは、"00000000-0000-0000-0000-000000000000" という値を返します。
sp_lookupcustomresolver は、指定した article_resolver を検証するために、sp_addmergearticle および sp_changemergearticle によって呼び出されます。
権限
sp_lookupcustomresolver を実行できるのは、パブリケーション データベースの固定データベース ロール db_owner のメンバだけです。
戻り値
成功した場合は 0 を、失敗した場合は 1 をそれぞれ返します。
参照
関連項目
sp_registercustomresolver (Transact-SQL)
sp_unregistercustomresolver (Transact-SQL)
システム ストアド プロシージャ (Transact-SQL)
その他の技術情報
マージ レプリケーションの競合検出および解決の詳細
マージ同期中のビジネス ロジックの実行
マージ アーティクルのビジネス ロジック ハンドラを実装する方法 (レプリケーション プログラミング)
マージ アーティクル競合回避モジュールを指定する方法 (レプリケーション Transact-SQL プログラミング)