NSQuantumList (Transact-SQL)
指定した Microsoft SQL Server Notification Services アプリケーションを対象に、クォンタム リスト レポートを生成します。レポートには、指定した期間に処理されるクォンタムに関する情報が含まれます。またレポート上のクォンタムは、クォンタムの実行順に並べ替えられています。
構文
[ schema_name . ] NSQuantumList
[ @StartTime = ] 'start_time',
[ @EndTime = ] 'end_time'
引数
[ @StartTime = ] 'start_time'
結果セットに含まれる期間の開始日時。UTC (協定世界時) で表されます。クォンタムは期間を表しますが、必ずしもその期間内の時刻に実行されるわけではありません。
start_time のデータ型は datetime で、既定値はありません。
[ @EndTime = ] 'end_time'
結果セットに含まれる期間の終了日時。UTC (協定世界時) で表されます。クォンタムは期間を表しますが、必ずしもその期間内の時刻に実行されるわけではありません。
end_time のデータ型は datetime で、既定値はありません。
結果セット
NSQuantumList の結果セットは、QuantumId の値で並べ替えられます。
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
QuantumId |
int |
クォンタムの一意 ID。この ID を NSQuantumDetails ストアド プロシージャに渡すと、クォンタムについての詳細情報を取得できます。 |
StartTime |
datetime |
クォンタムが表す期間の開始時刻 (UTC)。 |
EndTime |
datetime |
クォンタムが表す期間の終了時刻 (UTC)。終了時刻は、開始時刻にクォンタムの期間を加算した時刻になります。 |
SkippedCount |
int |
このクォンタムの前にスキップされたクォンタムの数。 |
QuantumStatusDescription |
nvarchar(255) |
このクォンタムの現在の状態を説明するテキスト。 |
ExecutionTimeInMS |
int |
ジェネレータがクォンタムの処理を開始した実際の時刻 (UTC)。 |
ExecutionStartTime |
datetime |
ジェネレータがクォンタムの処理を終了した実際の時刻 (UTC)。 |
ExecutionEndTime |
datetime |
クォンタムが通知の処理を終了した日時 (UTC)。 |
EventNotificationsGenerated |
int |
クォンタムの実行中に、イベント ベースのルールから生成された通知の数。 |
ScheduledNotificationsGenerated |
int |
クォンタムの実行中に、定期的なサブスクリプション ルールから生成された通知の数。 |
EventChronicleRuleFiringsSkipped |
nvarchar(255) |
アプリケーションに設定されている記録クォンタム制限のために、イベント記録ルールの実行がスキップされたかどうかを示す値。使用される値は、Yes または No です。 |
SubscriptionRuleFiringsSkipped |
nvarchar(255) |
アプリケーションに設定されているサブスクリプション クォンタム制限のために、サブスクリプション ルールの実行がスキップされたかどうかを示す値。使用される値は、Yes または No です。 |
解説
Notification Services でインスタンスを作成すると、アプリケーション データベース内に NSQuantumList ストアド プロシージャが作成されます。アプリケーションを更新すると、Notification Services ではストアド プロシージャが再コンパイルされます。
このストアド プロシージャは、アプリケーション定義ファイル (ADF) の要素 SchemaName で指定される、アプリケーション スキーマ内に格納されます。スキーマ名が指定されない場合は、既定のスキーマ dbo が使用されます。
@StartTime と @EndTime の値では、クォンタムの StartTime と EndTime の値に基づいて結果がフィルタ選択されます。ExecutionStartTime と ExecutionEndTime の値ではないことに注意してください。NSQuantumDetails ストアド プロシージャを実行すると、クォンタムに関するこれらの値を表示できます。
現在の UTC 時刻を調べるには、SQL Server Management Studio で SELECT GETUTCDATE() を実行します。現在の UTC 時刻は、現在のローカル時刻とタイム ゾーンを基に算出されます。タイム ゾーンは、SQL Server が動作しているコンピュータのオペレーティング システムで設定されているタイム ゾーンです。
権限
既定では、NSAnalysis データベース ロール、db_owner 固定データベース ロール、および sysadmin 固定サーバー ロールのメンバに実行権限が与えられています。
戻り値
なし
例
次の例では、UTC 時刻で 2004 年 5 月 22 日の午前 2 時 30 分から 3 時 30 分の間に開始され終了したすべてのクォンタムを表示します。
アプリケーションでは、既定の SchemaName 設定が使用されます。この設定ではすべてのアプリケーション オブジェクトが dbo スキーマに格納されます。
EXEC dbo.NSQuantumList
@StartTime = '2004-05-22 02:30:00',
@EndTime = '2004-05-22 03:30:00'
参照
関連項目
Notification Services ストアド プロシージャ (Transact-SQL)
NSQuantumDetails (Transact-SQL)
その他の技術情報
Notification Services パフォーマンス レポート
SchemaName 要素 (ADF)