次の方法で共有


共有スケジュールとレポート固有スケジュール

SQL Server 2005 Reporting Services (SSRS) には、時間を基にした操作をサポートするために使用できる共有スケジュールとレポート固有スケジュールが用意されています。

共有スケジュールとレポート固有スケジュールの比較

どちらの種類のスケジュールも同じ出力を返し、日付、時刻、および期間の指定方法の構成はほとんど同じです。以下に 2 つのスケジュールの違いをまとめます。

  • 共有スケジュールは、すぐに使えるスケジュール情報を含んだ多目的に使用できるアイテムです。共有スケジュールを作成した後は、スケジュール情報を指定する必要があるときにサブスクリプションまたはプロパティ ページでその共有スケジュールを参照できます。
  • レポート固有スケジュールは、各レポート、サブスクリプション、またはレポート実行操作のコンテキスト内で定義され、キャッシュの有効期限やスナップショットの更新を決定します。これらのスケジュールは、サブスクリプションを定義するとき、またはレポート実行のプロパティを設定するときに、インラインで作成されます。共有スケジュールで必要な頻度または反復パターンが指定されていない場合に、レポート固有スケジュールを作成することができます。

共有スケジュールは、レポート固有スケジュールとは異なり、システムレベルのアイテムなので、共有スケジュールを作成するにはシステムレベル権限が必要です。そのため、通常、レポート サーバー管理者またはコンテンツ管理者がサーバー上で使用可能な共有スケジュールを作成します。対照的に、レポート固有スケジュールは、各ユーザーが作成できます。

共有スケジュールは、管理、一時停止、再開を一元的に行うことができます。対照的に、レポート固有スケジュールは、手動でレポートの実行を中止する必要があります。スケジュールの頻度オプションの詳細については、「新しいスケジュール/スケジュールの編集ページ (レポート マネージャ)」を参照してください。

共有スケジュールの管理

共有スケジュールを管理するには、レポート マネージャの [共有スケジュール] ページを使用します。このページから、サーバーに定義されたすべての共有スケジュールの表示、スケジュールの一時停止と再開、および変更または削除するスケジュールの選択を行うことができます。[共有スケジュール] ページには、頻度、所有者、有効期限、およびステータスなど、各スケジュールの状態に関する情報がまとめられています。

[最終実行] の日付、[次の実行] の日付、および [共有スケジュール] ページの [状態] フィールドを確認することで、共有スケジュールがアクティブに使用されているかどうかを知ることができます。有効期限が切れてスケジュールが実行されなくなった場合、[状態] フィールドに有効期限の日付が表示されます。

指定された [共有スケジュール] の [レポート] ページも表示できます。このページには、共有スケジュールを使用するすべてのレポートが一覧表示されます。また、ログ ファイルを表示して、レポートがスケジュールによって指定された時間に実行されたかどうかを確認できます。詳細については、「Reporting Services のログ ファイル」を参照してください。

参照

処理手順

共有スケジュールを作成、削除、または変更する方法 (Management Studio)
共有スケジュールを作成、削除、または変更する方法 (レポート マネージャ)

概念

スケジュールの作成、変更、および削除
共有スケジュールの一時停止と再開
スケジュールおよび配信のプロセッサ

その他の技術情報

レポートとサブスクリプションのスケジュール設定
[共有スケジュール] ページ (レポート マネージャ)

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手