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サーバーおよびデータベースの接続に関する問題のトラブルシューティング

更新 : 2007 年 9 月 15 日

このトピックでは、レポート サーバーへの接続時に発生する問題のトラブルシューティングを行います。また、"予期しないエラー" メッセージについての情報も提供します。データ ソース構成およびレポート サーバー接続情報の構成の詳細については、「資格情報と接続情報の指定」および「レポート サーバー データベース接続の構成」を参照してください。

データ ソース 'datasourcename' への接続を作成できません (rsErrorOpeningConnection)。

レポートにデータを提供する外部データ ソースに、レポート サーバーが接続できなかったときに発生する、一般的なエラーです。このエラーと共に、根本原因を示したもう 1 つのエラー メッセージが表示されます。rsErrorOpeningConnection と共に表示される追加エラーは、次のとおりです。

ユーザー 'UserName' はログインできませんでした。

ユーザーにはデータ ソースにアクセスする権限がありません。SQL Server データベースを使用している場合は、ユーザーが使用しているデータベース ユーザー ログインが有効であるかどうかを確認してください。データベース ユーザーまたは SQL Server ログインの作成方法の詳細については、「データベース ユーザーを作成する方法」および「SQL Server ログインを作成する方法」を参照してください。

ユーザー 'NT AUTHORITY\ANONYMOUS LOGON' はログインできませんでした。

複数のコンピュータ接続を通じて資格情報が渡されたときに発生するエラーです。Kerberos Version 5 プロトコルが有効でない環境で Windows 認証を使用している場合、複数のコンピュータ接続を通じて資格情報が渡されると、このエラーが発生します。このエラーを回避するには、保存された資格情報または要求された資格情報を使用することを検討してください。この問題に対処する方法の詳細については、「資格情報と接続情報の指定」を参照してください。

サーバーへの接続を確立中にエラーが発生しました。SQL Server 2005 に接続している場合、既定の設定では SQL Server によるリモート接続が許可されていないために、このエラーが発生した可能性があります。(プロバイダ: 名前付きパイプ プロバイダ、エラー: 40 - SQL Server への接続を開けませんでした)。

レポート サーバー データベースをホストする SQL Server データベース エンジンのインスタンスによって返されるエラーです。ほとんどの場合、エラーの原因は SQL Server サービスの停止によるものです。それ以外では、SQL Server Express Edition with Advanced Services または名前付きインスタンスを使用している場合、レポート サーバーの URL またはレポート サーバー データベースの接続文字列が正しくないときに、このエラーが発生します。これらの問題を回避するには、次の手順を実行します。

  • SQL Server (MSSQLSERVER) が起動していることを確認します。データベース エンジンのインスタンスをホストするコンピュータで、[スタート] ボタン、[管理ツール][サービス] の順にクリックし、[SQL Server (MSSQLSERVER)] までスクロールします。開始されていない場合は、右クリックして [プロパティ] を選択します。[スタートアップの種類] で [自動] を選択し、[適用][開始] の順にクリックし、[OK] をクリックします。
  • レポート サーバーの URL およびレポート サーバー データベースの接続文字列が正しいことを確認します。Reporting Services またはデータベース エンジンが名前付きインスタンスとしてインストールされた場合、セットアップで作成される既定の接続文字列にはインスタンス名が含まれます。たとえば、DEVSRV01 という名前のサーバー上で SQL Server Express Edition with Advanced Services の既定のインスタンスをインストールした場合、レポート マネージャの URL は DEVSRV01\Reports$SQLEXPRESS になります。また、接続文字列のデータベース サーバー名は DEVSRV01\SQLEXPRESS のようになります。SQL Server Express の URL およびデータ ソースの接続文字列の詳細については、「SQL Server 2005 Express Edition with Advanced Services の Reporting Services」を参照してください。レポート サーバー データベースの接続文字列を確認するには、Reporting Services 構成ツールを起動して [データベースのセットアップ] ページを表示します。

接続を確立できません。サーバーが実行中であるか確認してください。

このエラーは ADOMD.NET プロバイダから返されます。このエラーの発生原因はいくつかあります。サーバーを localhost と指定した場合は、代わりにサーバー名を指定してください。新しい接続にメモリを割り当てることができない場合にも、このエラーが発生します。詳細については、サポート技術情報の記事 912017 を参照してください。

エラーに "そのようなホストは不明です" が含まれている場合は、Analysis Services サーバーが使用できないか接続が拒否されています。Analysis Services サーバーが名前付きインスタンスとしてリモート コンピュータ上にインストールされている場合は、このインスタンスが使用するポート番号を取得するために、SQL Server Browser サービスを実行する必要が生じることがあります。

(Report Services SOAP プロキシ ソース)

レポート モデルの生成中にこのエラーが発生し、追加情報のセクションに "SQL Server が存在しないかアクセスが拒否されました" と表示される場合は、次の状況が発生している可能性があります。

  • データ ソースの接続文字列に localhost が含まれています。
  • SQL Server サービスで TCP/IP が無効になっています。

このエラーを解決するには、サーバー名を使用するよう接続文字列を変更するか、SQL Server サービスで TCP/IP を有効にします。TCP/IP を有効にするには、次の手順を実行します。

  1. SQL Server 構成マネージャを起動します。
  2. [SQL Server 2005 のネットワーク構成] を展開します。
  3. [MSSQLSERVER のプロトコル] を選択します。
  4. [TCP/IP] を右クリックし、[有効化] をクリックします。
  5. [SQL Server 2005 のサービス] を選択します。
  6. [SQL Server (MSSQLSERVER)] を右クリックし、[再起動] をクリックします。

Windows Vista 上のレポート サーバー エラー

Reporting Services SP1 以前のバージョンは、Windows Vista 上で実行されません。Windows Vista 上で SP1 のレポート サーバーを実行すると、次のエラーが発生します。

実行した SP1 アプリケーション : 発生するエラー :

アップグレード直後 (ただし、ASP.NET が有効にされる前または IIS が開始される前) のレポート マネージャまたはレポート サーバー

Internet Explorer ではこのページは表示できません。

可能性のある原因:

Reporting Services 構成ツール

WMI プロバイダで不明なエラーが発生しました。エラー コード 8000000A

レポート マネージャ

レポート サーバーが応答していません。レポート サーバーが実行中で、このコンピュータからアクセスできることを確認してください。

レポート サーバー

レポート サーバーで構成エラーが発生しました。詳細については、レポート サーバーのログ ファイルを参照してください。(rsServerConfigurationError)

このエラーの詳細を表示するには、ローカルのサーバー コンピュータでレポート サーバーを開くか、リモート エラーを有効にしてください。

SP2 を適用してレポート サーバーの動作を構成すると、上記のエラーは発生しなくなります。

Management Studio でレポート サーバーに接続するときに発生する WMI エラー

既定では、Management Studio は、Reporting Services の Windows Management Instrumentation (WMI) プロバイダを使用して、レポート サーバーへの接続を確立します。WMI プロバイダが正しくインストールされていないと、レポート サーバーに接続するときに次のエラーが発生します。

<サーバー名> に接続できません。Report Services WMI プロバイダがインストールされていないか、正しく構成されていません (Microsoft.SqlServer.Management.UI.RSClient)。

Windows Vista を使用している場合は、SQL Server 2005 Service Pack 2 (SP2) が適用されていることを確認します。

その他の場合、一時的な対処法として、SOAP エンドポイント経由でレポート サーバーに接続することができます。

  • Management Studio の [サーバーへの接続] ダイアログ ボックスで、[サーバー名] にレポート サーバーの URL を入力します。既定では、http://<サーバー名>/reportserver です。SQL Server 2005 Express Edition with Advanced Services を使用している場合は、http://<サーバー名>/reportserver$sqlexpress と入力します。

WMI プロバイダを使用して接続できるようにエラーを解決するには、セットアップを実行して、Reporting Services を修復するか、Reporting Services を再インストールします。

&lt;servername&gt;\ASPNET のログイン失敗による接続エラー

レポートをホストするレポート サーバーが、Windows 2000 Server を実行しているコンピュータ上のドメイン ユーザー アカウントで実行され、ユーザーが入力した Windows 資格情報または保存されている Windows 資格情報を使用するようにデータ ソースを構成している場合、ASP.NET へのログインが失敗したことを示す rsConnectionError エラーが発生することがあります。Windows 2000 Server を実行しているコンピュータに Reporting Services をインストールする場合には、ビルトイン アカウント (NT AUTHORITY/SYSTEM) を使用することをお勧めします。ドメイン ユーザー アカウントを使用すると (ローカルの管理者特権が与えられていても)、レポートのデータ ソース接続の構成で使用できるオプションが制限されます。具体的には、外部データ ソースへの接続に、ユーザーが入力する Windows 資格情報または保存されている Windows 資格情報を使用することができません。

不明なユーザー名または不正なパスワードが原因のログイン失敗による接続エラー

レポート サーバーからレポート サーバー データベースへの接続にドメイン アカウントを使用しているときに、ドメイン アカウントのパスワードが変更された場合、rsReportServerDatabaseLogonFailed エラーが発生することがあります。

エラーのフルテキストは、"レポート サーバーでレポート サーバー データベースへの接続を開始できません。ログオンに失敗しました (rsReportServerDatabaseLogonFailed) 。ファイル共有へのアクセス中にログオン エラーが発生しました。ユーザー アカウントまたはパスワードが無効です" です。

パスワードを再設定する場合、接続を更新する必要があります。詳細については、「レポート サーバー データベース接続の構成」を参照してください。

レポート サーバーでレポート サーバー データベースへの接続を開始できません。すべての要求および処理でデータベースに接続する必要があります (rsReportServerDatabaseUnavailable)。

サーバーの内部記憶域である SQL Server リレーショナル データベースにレポート サーバーから接続できないときに発生するエラーです。レポート サーバー データベースへの接続は、Reporting Services 構成ツールを使用して管理します。このツールを実行し、[データベースのセットアップ] ページで接続情報を修正できます。接続情報の更新には、このツールを使用することをお勧めします。このツールを使用すると、依存する設定の更新とサービスの再起動を確実に行えます。詳細については、「レポート サーバー データベース接続の構成」および「Reporting Services のサービス アカウントとパスワードの構成」を参照してください。

このエラーは、レポート サーバー データベースをホストしているデータベース エンジン インスタンスがリモート接続用に構成されていない場合にも発生します。SQL Server 2005 の一部のリリースでは、リモート接続が既定で有効になります。ご使用の SQL Server データベース エンジン インスタンスでリモート接続が有効かどうかを確認するには、SQL Server セキュリティ構成ツールを実行してください。TCP/IP および名前付きパイプの両方に対して、リモート接続を有効にする必要があります。レポート サーバーでは両方のプロトコルを使用します。リモート接続を有効にする方法については、「レポート サーバーのリモート管理の構成」の「レポート サーバー データベースへのリモート接続を構成する方法」を参照してください。

データベース エンジン インスタンスの実行に使用したアカウントのパスワードの有効期限が切れている場合、エラーには "サーバーへの接続を確立中にエラーが発生しました。このエラーは、SQL Server 2005 への接続時に、SQL Server の既定の設定によりリモート接続が許可されていないことが原因で発生している可能性があります。(provider: SQL Server Network Interfaces, error: 26 - Error Locating Server/Instance Specified (プロバイダ: SQL Server ネットワーク インターフェイス、エラー: 26 - 指定されたサーバー/インスタンスの特定エラー))" という説明も含まれています。このエラーを解決するには、パスワードを再設定してください。詳細については、「パスワードおよびユーザー アカウントの変更」を参照してください。

"RPC サーバーが受信待ちしていない"

レポート サーバー Windows サービスでは、いくつかの操作にリモート プロシージャ コール (RPC) サーバーを使用します。"RPC サーバーが受信待ちしていない" エラーが発生した場合、レポート サーバー Windows サービスが実行されていることを確認してください。

予期しないエラー (一般的なネットワーク エラーです)

データ ソースの接続エラーを示すエラーです。接続文字列をチェックし、データ ソースにアクセスするための権限があることを確認してください。Windows 認証を使用してデータ ソースにアクセスしている場合、データ ソースをホストするコンピュータにアクセスするための権限が必要です。

参照

概念

Reporting Services のログ ファイル

その他の技術情報

Reporting Services のトラブルシューティング
Reporting Services のエラーおよびイベント

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2007 年 9 月 15 日

新しい内容 :
  • Management Studio でレポート サーバーに接続するときに発生する可能性がある WMI エラーの原因とその解決方法に関する情報を追加しました。

2006 年 12 月 12 日

新しい内容 :
  • rsReportServerDatabaseUnavailable エラーの原因とその解決方法に関する情報を追加しました。

2006 年 4 月 14 日

新しい内容 :
  • データベース エンジン インスタンスでパスワードの有効期間が終了した原因とその解決方法に関する情報を追加しました。