モデル デザイナでのエンティティの操作
レポート モデル ウィザードを使用してレポート モデルを作成するとき、データ ソース ビュー (.dsv) ファイルの記述に従って、データベース内のアイテムを基に、エンティティのコレクションが自動的に生成されます。エンティティは、ソース フィールド、ロール、フォルダや式などのモデル アイテムの論理的なコレクションであり、慣れ親しんだビジネス用語で表現されます。たとえば、製品のエンティティには、製品名、製品番号、定価など、会社が製造している各製品に関係する情報が含まれます。ほとんどのエンティティは、レポート モデル ウィザードで選択したルールに応じて、データベース内のテーブルに対応しますが、エンティティは、複数のテーブルから取得したデータを返すモデル アイテムを含むことができます。
エンティティのカスタマイズ
レポート ビルダ内のエンティティの動作を制御するには、モデル デザイナを使用して、エンティティとその中のアイテムのプロパティを設定します。そのようなエンティティの動作は、継承、インスタンスの選択、並べ替えとして決定します。たとえば、1 つのエンティティのプロパティを設定し、別のエンティティの属性を継承するようにしたり、レポート ビルダのユーザーがフィルタ処理された一覧を使用してエンティティ インスタンスからデータを選択しなくてはならないように動作を設定できます。また、位置揃え、書式設定、並べ替え方向などのモデル アイテムの動作を制御することが可能です。たとえば、属性に金額データが含まれている場合、自動的にカルチャが示す通貨の形式になるようにデータの書式を設定することができます。レポート ビルダのユーザーは、レポート内のデータの書式を設定する必要はありません。
レポート モデルの作成を終えたら、モデルを調整して、ユーザーが使いやすいようにすることをお勧めします。既定では、エンティティとフォルダはアルファベット順に表示されますが、ユーザーがレポートを構築するためにデータを使用すると思われる方法に従って配置を変更することができます。たとえば、レポート ビルダのユーザーのほとんどが製品のエンティティを頻繁に使用することが予想される場合、モデル アイテム一覧の一番上に移動することができます。
基になっているスキーマが変更された場合は、変更を反映するために、モデル内に新しいエンティティを作成することができます。新しいエンティティを作成するときは、[バインド] プロパティを使用して、データベースのテーブルまたは列にバインドする必要があります。エンティティをデータベースにバインドした後で、エンティティを右クリックすることで、ロール、ソース フィールド、フォルダ、または式をエンティティに追加できます。
参照
概念
モデル デザイナを使用した作業
モデル デザイナのオブジェクトのプロパティ
エンティティとフォルダの操作 (レポート ビルダ)
プライマリ エンティティとその関連データの操作 (レポート ビルダ)