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エンティティとフォルダの操作 (レポート ビルダ)

  • [アーティクル]

更新 : 2006 年 12 月 12 日

レポート ビルダ ウィンドウが開くと、選択されているデータ ソースのすべての内容が左側の [エクスプローラ] ペインに表示されます。エンティティにはフィールドが、フォルダにはエンティティがそれぞれ含まれています。データ ソースの設計者が、整理を目的として、フォルダを作成し、そこにエンティティを追加することがあります。

データ ソースの内容は、エンティティおよびフォルダをクリックすることによって確認できます。エンティティとフォルダは、[エクスプローラ] ペインの [エンティティ] 領域に表示されます。エンティティをクリックすると、そのエンティティに含まれるフィールドが [エクスプローラ] ペインの [フィールド] 領域に表示されます。フォルダをクリックすると、そのフォルダ内に含まれているエンティティが表示されます。これらのエンティティは、他の一覧表示されたエンティティと同じように扱うことができます。

エンティティをデザイン領域に追加するには、エンティティ全体をドラッグするか、エンティティをダブルクリックします。エンティティをデザイン領域に追加すると、既定のフィールドが追加され、[フィールド] の一覧でこれらのフィールドに対応するチェック ボックスが自動的にオンになります。データ ソースに設定されているプロパティに応じて、追加されるフィールドが決まります。フィールドをデザイン領域から削除するには、チェック ボックスをオフにします。

デザイン領域にフィールドまたはエンティティをドラッグするまでは、使用できるすべてのエンティティとフォルダが表示されています。フィールドまたはエンティティをデザイン領域にドラッグすると、レポート作成プロセスが開始します。選択したエンティティか、もしくは選択したフィールドを含むエンティティが、プライマリ エンティティとなります。プライマリ エンティティが選択されると、エンティティが再配置され、プライマリ エンティティおよび他のエンティティとの関係が表示されます。プライマリ エンティティの詳細については、「プライマリ エンティティとその関連データの操作 (レポート ビルダ)」を参照してください。

[詳細設定モード]

レポートの作成開始時には、[エクスプローラ] ペインにはレポートに使用できるエンティティと、使用できるエンティティに関連する他のエンティティだけが表示されます。詳細設定モードでは、通常表示されない、各エンティティ間の詳細な関係が [エクスプローラ] ペインに表示されます。こうした関係を使用して、複雑なクエリを構築できます。[詳細設定モード] ボタンをクリックすると、次の 3 種類のロールが追加表示されます。

  • 反転ロール。反転ロールでは、エンティティの関係が関係元の方向にさかのぼって示されます。たとえば、Customer エンティティからは Sales Orders ロールに移動できます。また Sales Orders ロールからは Customer ロールに移動できます。
  • 参照エンティティ。参照エンティティは、レポートで使用するフィールドを 1 つだけ含むロールです。レポートにフィールドを追加するたびにこのエンティティに移動する必要はなく、データ ソースをデザインしている担当者がエンティティのプロパティを変更します。その結果、[エクスプローラ] ペインが既定のモードのときは、この 1 つのフィールドが、親エンティティのフィールドの一覧内のフィールドとして [エクスプローラ] ペインに表示されます。[エクスプローラ] ペインが詳細設定モードのときは、参照エンティティはロールとして表示されます。たとえば、AdventureWorks データ ソース サンプルの Product SubCategory エンティティは参照エンティティです。既定のモードでは、Product SubCategory Name フィールドは Product エンティティ内のフィールドとして表示されます。[エクスプローラ] ペインが詳細設定モードのときは、Product Subcategory は Product エンティティのロールとして表示されます。
  • 選択したエンティティの直接の先祖から継承され、現在のエンティティの直接の先祖ではないエンティティ。詳細設定モードでは、エンティティが現在のエンティティの先祖から継承されていても、現在のエンティティの直接の先祖そのものではないときは、ロール名に "として" が付加された形式でロールが表示されます。たとえば、AdventureWorks モデルでは、Customer エンティティから Store Contacts に Customer ロールとして移動できます。このロールから個別のロールに移動できます。[Store として] がロールとして一覧されます。Store エンティティと Individuals エンティティはどちらも Customer エンティティから継承されます。ただし、Store エンティティは Individuals エンティティではないので、Store ロールは "Store として" と表示されます。

参照

概念

プライマリ エンティティとその関連データの操作 (レポート ビルダ)
レポートの作成と操作 (レポート ビルダ)
レポートの作成 (レポート ビルダ)
フィールドの操作 (レポート ビルダ)
フィールドの操作 (レポート ビルダ)

その他の技術情報

レポート ビルダの用語
エンティティ (レポート ビルダ)

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 12 月 12 日
追加内容 :
  • デザイン領域へのエンティティの追加に関する情報を追加。

2006 年 4 月 14 日
追加内容 :
  • 詳細設定モードに関するセクションを追加しました。