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SQL Server 変換先

更新 : 2005 年 12 月 5 日

SQL Server 変換先はローカルの SQL Server データベースに接続し、データを SQL Server テーブルまたはビューに一括で読み込みます。SQL Server 変換先は、リモート サーバーの SQL Server データベースにアクセスするパッケージでは使用できません。代わりに、このパッケージでは OLE DB 変換先を使用する必要があります。詳細については、「OLE DB 変換先」を参照してください。

ms141095.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
SQL Server 変換先を使用してリモートの SQL Server データベースにデータを一括読み込みしようとすると、次のようなエラー メッセージが表示されることがあります。"OLE DB レコードを使用できます。ソース : "Microsoft SQL Native Client" Hresult : 0x80040E14 説明 : "SSIS ファイル マッピング オブジェクト 'Global\DTSQLIMPORT' を開けなかったので、一括読み込みできませんでした。オペレーティング システム エラー コード 2 (指定されたファイルが見つかりません)。Windows セキュリティ経由でローカル サーバーにアクセスしていることを確認してください。""

SQL Server 変換先で行われるのは、一括挿入タスクで行われるものと同じ、SQL Server への高速なデータ挿入です。ただし、パッケージで SQL Server 変換先を使用することによって、データが SQL Server に読み込まれる前に変換を列データに適用できます。

SQL Server にデータを読み込む場合は、OLD DB 変換先ではなく SQL Server 変換先を使用することをお勧めします。

SQL Server 変換先は、次の方法で構成できます。

  • データの一括読み込み先となるテーブルまたはビューを指定します。
  • CHECK 制約を実行するかどうかなどのオプションを指定することにより、一括読み込み操作をカスタマイズします。
  • 同じバッチ内ですべての行をコミットするか、バッチとしてコミットする行の最大数を設定するかのいずれかを指定します。
  • 一括読み込み操作のタイムアウトを指定します。

この変換先は、OLE DB 接続マネージャを使用してデータ ソースに接続します。OLE DB 接続マネージャでは、使用する OLE DB プロバイダを指定します。詳細については、「OLE DB 接続マネージャ」を参照してください。

Integration Services プロジェクトでは、OLE DB 接続マネージャを作成できるデータ ソース オブジェクトも用意されます。これにより、SQL Server 変換先でデータ ソースとデータ ソース ビューが使用できるようになります。詳細については、「データ ソース (SSIS)」および「データ ソース ビュー (SSIS)」を参照してください。

SQL Server 変換先は 1 つの入力をとります。エラー出力はサポートされていません。

ms141095.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
SQL Server 変換先が含まれたパッケージを実行するユーザーには、"グローバル オブジェクトの作成" 権限が許可されている必要があります。[管理ツール] のローカル セキュリティ ポリシー ツールを使用することにより、この権限をユーザーに許可できます。SQL Server 変換先を使用するパッケージの実行時にエラー メッセージが表示された場合は、パッケージを実行しているアカウントに "グローバル オブジェクトの作成" 権限が許可されていることを確認してください。

一括挿入オプション

SQL Server 変換先で高速読み込みデータ アクセス モードを使用する場合、次の高速読み込みオプションを指定できます。

  • インポートしたデータ ファイルの ID 値を保持します。または、SQL Server によって割り当てられた一意の値を使用します。
  • 一括読み込み操作中に、NULL 値を保持します。
  • 一括インポート操作中に、インポート先のテーブルまたはビュー上の制約を確認します。
  • 一括読み込み操作中に、テーブルレベルのロックを取得します。
  • 一括読み込み操作中に、変換先のテーブル上で定義されている挿入トリガを実行します。
  • 一括挿入操作中に読み込む、入力の最初の行番号を指定します。
  • 一括挿入操作中に読み込む、入力の最後の行番号を指定します。
  • 一括読み込み操作がキャンセルされるまでに許可されるエラーの最大数を指定します。インポートできない各行は、エラーとしてカウントされます。
  • 並べ替えられたデータが含まれる入力内の列を指定します。

一括読み込みオプションの詳細については、「BULK INSERT (Transact-SQL)」を参照してください。

SQL Server 変換先のパフォーマンスの向上

一括挿入、および一括挿入操作中のテーブル データへのアクセスのパフォーマンスを向上するには、既定のオプションを次のように変更する必要があります。

  • 一括インポート操作中に、インポート先のテーブルまたはビュー上の制約を確認しません。詳細については、「CHECK 制約」を参照してください。
  • 一括読み込み操作中に、変換先のテーブル上で定義されている挿入トリガを実行しません。詳細については、「DML トリガ」を参照してください。
  • ロックをテーブルに適用しません。これにより、一括挿入操作中、他のユーザーおよびアプリケーションはテーブルを引き続き使用できます。

SQL Server 変換先の構成

プロパティを設定するには、SSIS デザイナから行うか、またはプログラムによって設定します。

[SQL 変換先エディタ] ダイアログ ボックスで設定できるプロパティの詳細については、次のトピックのいずれかを参照してください。

[詳細エディタ] ダイアログ ボックスには、プログラムによって設定できるプロパティが反映されます。[詳細エディタ] ダイアログ ボックスまたはプログラムを使用して設定できるプロパティの詳細については、次のトピックのいずれかを参照してください。

プロパティの設定方法の詳細については、次のトピックのいずれかを参照してください。

参照

概念

パッケージのデータ フローの作成

その他の技術情報

Integration Services の変換先

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 4 月 14 日

追加内容 :
  • 挿入でコミットするバッチのサイズの構成に関する情報を追加しました。

2005 年 12 月 5 日

追加内容 :
  • OLE DB 変換先と SQL Server 変換先を使用するシナリオを具体的に記述しました。